ユーラシア大陸を跨いだ、駄文。(フロム リスボン)

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旅をしていることを最も実感するのはいつなのか、今日ようやく分かった気がする。

異国の地を1人あてもなく目的もなく、ただなんとなく歩くとき、違う。

なけなしの金で今まで食べたこともない食事にありついたとき、違う。

誰かのためを思い旅の土産を物色するとき、違う。

朝起きて見慣れない天井を目視して、馴染みのない匂いを鼻で感じ、心地いい風を肌に浴びたとき。

朝起きた瞬間、旅しているを最も実感する瞬間。

それにしても、ホステルの2段ベッドの上からの景色は最高だ。この宿で4つ目だが、今まではずっと2段ベッドの下だった。

まずベッド1段目、自分の真下にはブラジル出身で身長は190cmはあろうかという黒人男性が、

隣のベッドの2段目には全身刺青だらけのモヒカンスペイン男(顔はロバート・ダウニー・Jr似)が、

そしてその下には彼女か、或いは奥さんであろう女性が(これまた刺青だらけ)が、

そして部屋の入口近くにある、この部屋で唯一の2段ベッドではない普通のベッドには、一体いつからこのドミトリーにいるのか、もはや住民と化している雰囲気のある、おそらく自分よりも一回りは若いであろう20前後の少女が、

ところでこの少女、とても咳をしている。彼女の健康の心配よりも、頼むから風邪うつさないでくれよと自分のことを心配をしてしまうのは冷たいことだろうか。だって旅はまだまだ続くんだから。

日本から遠く離れたユーラシア大陸の最西端の小さなホステルの1室。日本にいたら有り得ない、味わえないシュールな空間。本当に旅してるんだなーと思う

と、こんなことを思っている間にも、下のブラジル人がひょいと顔を覗かせ話しかけてきた。
どうやら、日本がとても好きらしい。ありがとな。

そんなリスボン最終日の夜。

どこからか、ポルトガル民謡のファドが聴こえてくる。

夜風が気持ちいい。

こんな文章を書きたくなったのは、吉田棒一の文章を旅先で読んでしまったからだなぁ。

次からは普通に戻ります、たぶん。