『このサイテーな世界の終わり』シーズン2あらすじと見どころを解説【ネタバレ含】 | The Bird's Nest Hair  

『このサイテーな世界の終わり』シーズン2あらすじと見どころを解説【ネタバレ含】

2017年Netflix上に彗星の如く現れたファッキン最高なドラマ『このサイテーな世界の終わり』。

大規模な宣伝が無かったにも関わらず、ドラマ・映画好きはもちろん、音楽好きやファッション好きなど様々な分野を巻き込んで大ブームを巻き起こしました。

その伝説ともいえるドラマの続編『このサイテーな世界の終わり2』シーズン2が2019年11月5日に遂に配信開始されました。

と、いうことで早速、全話一気見しました。

結論からいうと、

FT

シーズン2も最高でした。

本記事では、『このサイテーな世界の終わり』シーズン2の見どころと各話ごとのあらすじをネタバレありでお伝えします。

『このサイテーな世界の終わり』
シーズン2概要

 

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キャスト

キャスト
アリッサ/ジェシカ・バーデン

ジェームス/アレックス・ロウザー

ボニー/ナオミ・アッキー

新キャラのボニーが、二人にどのように関わってくるのか…
物語の大きなカギを握る人物です。

さらに、写真に写るアレッサとジェームスの服装にはどういった意味があるのか…

ジェームスがその手に抱えるものとは…

原作は漫画

チャールズ・フォースマンというアメリカ人作家の漫画が原作になっています。

原作はアメリカが舞台ですが、本作の制作はイギリスのClerkenwell Filmsという製作会社、また、放送もイギリスの公共テレビ局のChannel4なので、舞台や設定は全てアメリカ→イギリスに置き換えられています。

漫画原作と侮るなかれ

「なんだ、漫画か…」と侮ってはいけません。

まったく先の読めない展開と引き延ばすことなく一気に駆け抜けるテンポの良さは、他の追随を許しません。

そもそもイギリスにおいては、漫画や小説の立ち位置が日本とは異なるケースが多いです。

イギリスの有名小説と言えば、まず間違いなく『ハリーポッター』の名前があがるでしょう。

この「ハリーポッター」、もちろん僕も大好きですが、日本ではあくまで子供向けの児童小説の立ち位置です。

しかし、本国イギリスでは違います。

僕がイギリスの長期滞在時に驚いたことのひとつに、「大人が電車の中でハリーポッターを読んでいたこと」があります。

『ハリーポッター』は、大人が人前で読んでも何も恥ずかしくない文学作品として親しまれているそうです。

話が逸れてしまいまいたが、おそろく本作の原作『このサイテーな世界の終わり』もそういった類の作品だと思います。

『このサイテーな世界の終わり』
シーズン2/3つの見どころ

 

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①:アレッサとジェームスの関係性

『このサイテーな世界の終わり』の魅力は、アレッサとジェームスの魅力です。おそらく異論はないはず。

可愛らしい見た目なのに、どうしようもなくクズで頭のネジがぶっ飛んでるけど、でも、誰よりも繊細な心を持った女の子、アレッサ。

どこからどう見ても頼りないヒョロガリなのに、彼女を守るためならその身を差し出すことも厭わない勇敢さを秘めた男の子、ジェームス。

世界を変えたかった二人の愛の逃避行は、思った以上に山あり谷ありで、自己防衛とはいえ一人の人間を殺してしまい警察から追われてしまうことに。

アレッサをかばったジェームスが警官に撃たれるという衝撃のラストで終わりを迎えたシーズン1。

あれから数年が経ち二人は再開しますが、以前とは違う関係性と距離感に戸惑う様子がどうしようもなく愛らしく感じてしまうのが、シーズン2です。

②:作品を彩る音楽

名曲が”ただ”流れるだけ

『このサイテーな世界の終わり』は、面白いドラマであると同時に、名曲の宝庫でもあります。いや、宝庫というよりもバーゲンセール状態で、イギリスのヒットチャートを彩ってきた名曲がほぼノンストップで流れ続けます。

本作が大人気の理由のひとつです。

作品の中で既成曲が流れるタイミングというのは、たとえばシーンの時代背景を指し示す場合や登場人物の心情を表す瞬間であることが普通です。

音楽を使って、作品や登場人物を説明するという常套手段です。

しかし本作はそんなセオリー、知ったことではありません。Fxxk You!です。

「良い曲をただただかけるだけ」という、圧倒的な自由度。

音楽好きの友達の家に遊びに行って、良い曲を次から次に教えてもらう。そんな感覚に近いです。

説明もくそもありません。良い曲をただかけられて、あとは放置です。

いやいや、ちょっと待ってくれ。そんなの気になって仕方ないじゃないですか。

本作の中で特に気になる曲が流れたときは、即座にShazamを起動させたiPhoneをテレビに押し当てます。

「お、これキンクスだったんだ、どうりで良い曲だと思ったんだよねー」

そんなことを1人で毎話必ずしています。

先ほど「音楽好きの友人の家に~」という例え話をしましたが、今の時代では、そういった人と人との関係性みたいなものがとても気薄になっているように思います。

配信サービスで個人が自由に音楽を楽しむ時代。それはそれでもちろん最高ですが、やはり一人がさみしい時もあります。

そんな世界中の一人ぼっちに、『このサイテーな世界の終わり』という作品は、「おいおい、なんで下ばっかり向いてんの?この曲ファッキン最高だから聴いてみ?」って言ってくれてるような気がするのです。

ブラーのグラハム・コクソンが劇中音楽を続投

劇中の音楽は、シーズン1から引き続きブラーのグラハム・コクソンが担当しています。

ブラーといえば、あのオアシスと並んで90年代のイギリスの黄金時代ブリットポップを象徴する国民的ロック・バンドです。

彼らの代表曲の一つSong2は、ここ日本でもCMに使用されたりしていたので聴いたことがる方も多いはず。

「音楽にどうアプローチしていくかに話し合うなかで、オーガニックなサウンドトラックを作りたいということになってね。そうしたものに使われている現代音楽なんかを聴きながら、音楽を書き始めたんだ。ふさわしい楽曲をたくさん書くことができたよ」―グレアム・コクソン―

NME

③:イギリス全開のファッション

僕はとにかくイギリスという国がもつカルチャーが大好きです。

普段聴く音楽は主にイギリスのロックだし、身に付ける洋服もやっぱりイギリスのブランドだったりします。

そんな、僕のようなイギリスのファッション好きにとって(もしくは単におしゃれ好きにとって)『このサイテーな世界の終わり』の衣装が本当に最高なんですよ。

もう、ツボをこれでもかと押されまくる。いちいちジャストヒット。

アレッサ(ウェディングドレスにはドクターマーチンを)

シーズン2ではウェディングドレス姿のアレッサとスーツ姿が印象的ですが、アレッサの足元がシーズン1と変わらずドクターマーチンってところが、もう、もう…もうとにかく最高です。

ウェディングドレスにゴツめのブーツの合わせはハリウッド映画でも度々見られますが、ドクターマーチンを合わせるのは本作だけですね。

いかにもイギリスって感じがして最高です。

ジェームス(いや、それ逆にお洒落だから)

そして、のスーツ姿にしても、ジャケットのオーバーサイズ具合といい、スラックスのテーパードシルエットでハンパ丈な感じといい、キツキツに結んだネクタイはロックバンドですか?って感じだし…

「いや、お前逆にそれおしゃれだから!」と言いたくなる絶妙さが、これまた最高で。

やっぱりこの感覚や雰囲気はイギリス独特のものだよなぁと思って、またイギリスのカルチャーが好きになります。

『このサイテーな世界の終わり』
シーズン2/各話あらすじ【ネタバレ含む】

1話

刑務所から刑期を終えて出所した若い女性、ボニー。

彼女が犯した罪は殺人。

彼女は、かつてアレッサとジェームスが(正当防衛で)殺してしまった大学教授に恋心を抱いていた。

愛する男性をアレッサとジェームスに無惨に殺されたと思っているボニーは、二人への復讐を誓う…。

2話

あの出来事から数年経ち、アレッサは山奥の小さな町で新しい人生を踏み出そうとしていた。

彼女は結婚するのだ。

一方、ジェームスも銃弾で打ち抜かれた大けがから数年をかけて回復し、父とともに人生の再出発を目指していたが…

3話

結婚式。それは人生でも幸せの絶頂の瞬間のはずだが、アレッサは違った。

ぬぐい切れない罪悪感と嫌悪感から彼女は式から抜け出してしまう…

数年ぶりの再会、以前とは違う空気感に戸惑う二人だが、ジェームスはまだアレッサに恋をしていた。

彼女の寝顔に「愛している」とつぶやくジェームス。

4話

二人の前に現れた女性ボニーを車に乗せ、辿り着いた場所は山奥のさびれたモーテル。

怪しげな店主を含めた4人だけの夜。

アレッサとジェームスは、2人であれからのことを語り合った。

アレッサに「キスをしてほしい」と言われたジェームスは…

5話

山道のモーテルで店主を殺めてしまったボニー。

翌朝、2人に築かれないように傷を隠そうとすが…

一方、ジェームスはアレッサとの過去を振り返り、これからの人生に思いを馳せる。

6話

式を抜け出したアレッサには待つ人たちがいる。

帰り際を悟った彼女は家に帰ることを決意。

ジェームスはアレッサとの関係を諦めたくないが、それでも彼女の幸せを願いつつ新しい生きる目的を見つけようとする。

ボニーはこれまで以上に復讐の炎に憑りつかれる…。

7話

人生の新しい目的を見つけたジェームスはわずか2時間で再びアレッサの元に戻る。

理由はただ一つ、彼女を守るため。

ボニーの正体と目的を知ったジェームスは、ピンチのアレッサの元に駆けつける、が…

8話

全てが解決したかのように思われた。

しかし、アレッサは姿を消してしまう…

ジェームスはアレッサを探しに“ある場所”に向かう。

帰り道、お腹が空いた二人は高台のワゴンでしなびたポテトを頬張る。

横並びに座るアレッサとジェームス。

「あの言葉聞こえてた…」

これからもきっとサイテーなことが色々あるだろう、そんなことは分かってる

でも、二人は手を握り合った。

『このサイテーな世界の終わり』
シーズン2の感想

シーズン1とは真逆のストーリー

シーズン1は少年と少女の愛の逃避行、所謂ロードムービーとして描かれていました。

二人の旅路を追うように、物語の舞台が一か所に留まることはありませんでいた。

しかし、シーズン2は全く逆。

数年前、少年と少女は自分たちの力ではどこにも逃げられないことを知ってしまった。

現実に不満を抱きながらもなんとなくそこで生きる退屈な日々…。

そう、シーズン2の舞台はイギリスの田舎の山奥、限られた空間でのみ物語は繰り広げられ、ほぼその場で完結します。

とにかく笑いが肝

シーズン2の根幹は“笑い”です。

笑いと言ってもふざけるような笑いではなく、登場人物が全員悩みもがき必死に生きているからこそ生まれる“笑い”。

笑ってしまうほど悲惨な出来事

笑うしかない悲劇

そういった類の笑いです。

「久しぶり」の感覚

大抵の場合、続編はしりすぼみに終わってしまったり、前作と比べてこき下ろされることが多いですが、ぞれは『このサイテーな世界の終わり』シリーズには当てはまりません。

物語の構造が変わっても登場人物の魅力が揺らがないので観ていて安心します。

アレッサとジェームスがそれぞれに悩みながら歳を重ねている様子が描かれているので、2年ぶりの新作であってもとてもすんなりと2人の現在を受け止めることができます。

2人が2年間本当に生き続けていた、そんな気にさせられます。

「久しぶり」

そう言ってしまいたくなるほど自然に。

あとがき

『このサイテーな世界の終わり』シーズン2も本当に素晴らしい作品でした。

FT

全8話ですが、「1話20分+半端ないテンポの良さ」で、観始めると一気に最後まで観てしまうので注意が必要です。