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映画『テネット』について分かっていること【クリストファー・ノーラン最新作にして集大成】

天才映画監督クリストファー・ノーランの最新『テネット』が、2020年9月18日(全米公開は7月17日)遂に公開されます。

本記事では、『テネット』について現在判明している情報をまとめています。

FT

今世紀を代表する映画監督、クリストファー・ノーランによる新たな名作の誕生が、楽しみで仕方ありません。

『テネット』スタッフ&キャスト

© 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

『テネット』スタッフ

『テネット』スタッフ
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
製作エマ・トーマス
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽ルドウィグ・ゴランソン

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

2014年公開の『インター・ステラー』以来、クリストファー・ノーランの完全オリジナル脚本になることでも大きな話題になっています。

ノーランの脚本といえば、「点と点」だった謎がラストに近づくにつれて「線」へと繋がっていく巧みな構成力、革新的な「時間操作」などがあげられます。

『テネット』でも、「時間」の概念は大きなテーマになっているので、非常に楽しみです。

ちなみに、製作のエマ・トーマスはノーランの実妻です。

『テネット』キャスト

『テネット』キャスト
主人公ジョン・デヴィッド・ワシントン
???ロバート・パティンソン
???エリザベス・デビッキ
???アーロン・テイラー=ジョンソン
???マイケル・ケイン
???マーティン・ドノヴァン

ジョン・デヴィッド・ワシントン

主人公の男を演じるのは、名優デンゼル・ワシントンの息子である、ジョン・デヴィッド・ワシントン。

しかし、所謂二世俳優に収まる人物ではありません。2018年公開『ブラック・クランズマン』では、アカデミー主演男優賞にもノミネートした、若手実力派です。

クリストファー・ノーラン監督作初のアフリカ系俳優が主演を演じるということで、大きな注目を集めています。

マイケル・ケイン

クリストファー・ノーラン御用達俳優のマイケル・ケインが、今作『テネット』にも出演することが発表されています。

『バットマン ビギンズ』以降の長編7作品全てに出演しているマイケル・ケイン、本作ではのどのような役を演じるのでしょうか。楽しみです。

(『ダンケルク』は、カメオ出演)

『テネット』を観るべき5つの理由

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①:これまでで最も野心的な作品

「これから燃え上がるビルに突入すると分かっていても、熱さを感じるまでは、そのことに気づかない。……君もだ」。

地面に横たわる男たちが、突然、ありえない高さまで飛び上がる。男はビルの高層階に潜入、すぐさま銃を取り出す。

すると場面は変わって、長い長い線路の上。それはまるで、アウシュヴィッツ・ビルケナウのような風景。

男は縛られ、今なにも泣きだしそうな破顔をさらす。

「君は仲間を諦めずに、死を選んだ」。

錠剤のようなものが取り出され、男は苦しみ悶える。

暗闇。

男は生きていた。

病室のベッドで目覚めた男に、上官のような人物は「君は試験をパスした。誰もがパスするわけじゃない。“死後の世界”へようこそ」と声をかける。

こうして男は、組織の一員となった。

「俺たちの仕事の脅威は一体なんだ?」

男の問いに、科学者のような白衣を身に纏った女が答える。

「私が知るかぎり、あなたたちは第三次世界大戦を阻止しようとしてる。核のホロコースト(大虐殺)?違う、もっとひどい」

上官らしき男は言う。

「言えることは、ただひとつだけ。“テネット”だ。それが正しい扉を開き、間違った扉をも開く」

いったい、彼らは何のための任務に就いているのか。一体何と戦っているのか。この世界で、一体何が起こっているのか。

「あなたは、世界を新しい形で見なくてはね」


以上が予告の内容ですが、「重力に逆らってビルの壁を駆け上がる」アクション、「死後の世界”へようこそ」「第三次世界大戦を防ぐ」「この言葉を覚えろ。“TENET”。生還へのカギだ」という言葉たち…

そして、「時間が巻き戻っていくかのような驚きの現象」。

わずか2分間の予告の中で、意味深な言葉や映像がこれでもかと飛び交う。謎はさらなる謎をよぶ。

しかし、ノーラン必殺「現実と虚構」「タイムサスペンス」「圧倒的映像表現」が、過去最高レベルで描かれていることは想像に難くありません。

②:クリストファー・ノーラン完全オリジナル脚本

2014年公開の『インターステラー』以降のノーラン完全オリジナル脚本ということで、非常に楽しみです。

『ダンケルク』ももちろん素晴らしい作品ですが、あの作品はストーリーではなく、「圧倒的にリアルな映像」と「時間経過によるキャラクターの心情描写」に重きが置かれています。

個人的には『インターステラー』の“あの”ストーリーが本当に大好きなので、ノーランの完全オリジナル脚本は嬉しい限りです。

『インターステラー』『ダンケルク』が合わさったような、まさに、「誰も観たことがない映画」が生まれようとしています。

➂:固定された製作スタッフ

クリストファー・ノーランといえば、撮影スタッフを固定することでも知られている映画監督です。

編集をリー・スミス(『バットマン ビギンズ』以降の7作品全て)、美術をネイサン・クロウリー(『バットマン ビギンズ』以降の7作品中6作品)が担当することが多いです。

また、撮影は『メメント』以降『ダークナイト ライジング』まで一貫してウォーリー・フィスターを起用してましたが、フィスターが映画監督を志向したため、『インターステラー』以降は、オランダの撮影監督であるホイテ・ヴァン・ホイテマが起用されています。

「ノーラン組」ともいえる、抜群のチームワークが本作でも発揮されていることでしょう。

④:CGを使わない映画監督

ノーランは、CGを極力使用しないことでも知られています。

・インセプション:無重力シーン撮影のために、イギリス・ベッドフォードシャーの巨大な倉庫の内部に、全長100フィート(約30メートル)にも及ぶ巨大セットを建設。それを実際に回転させることで無重力を演出。

・ダークナイト:本物のビルを丸ごと1棟爆破して撮影を行う。

・インターステラー:ジェット機の先端にIMAXカメラを搭載、実際に成層圏まで飛ばして撮影を行う。500エーカー(60万坪以上)のトウモロコシ畑を栽培、本物の砂嵐のなかで役者に演技をさせる。トウモロコシ畑を実際に燃やす。

・ダンケルク:空中戦を撮影するために、スーパーマリン スピットファイアの実機やメッサーシュミット Bf109に似せた戦闘機を実際に飛ばして撮影を行う。

徹底したリアリティ主義者のクリストファー・ノーラン。

完全に度が過ぎてます。すごすぎる。

『テネット』では、一体どのような革新的なアイデアと斬新な映像が飛び出すのか…

⑤:全世界7ヵ国でのIMAX撮影

前作「ダンケルク」で第90回アカデミー賞の8部門にノミネートされ、3冠に輝くなど、映像フォーマットを更新し続けてきたクリストファー・ノーラン。

本作『テネット』では、全世界7カ国でIMAXカメラ撮影を敢行しているそうです。

尋常ではない映像世界を作り上げているに違いありません。

ノーラン作品は、映画館で観るべき

クリストファー・ノーラン監督 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

クリストファー・ノーランの作品は、映画館で観てこそ最大限の面白さを発揮します。

もちろん、ノーラン作品に限らず映画は映画館で観るのが一番ですが、彼の作品はその度合いが他の監督の作品とは異なります。

「映画の醍醐味(だいごみ)とはなんなのか、それはつまり僕に言わせるなら、スペクタクルであり、またその状況に共感し、また集団で感情を揺さぶられる“体験”だと思う。映画がすべてそうである必要はないんだが、そういった作品がたまにやってくると、『ああ、映画にしかないものってこういうことだった』と思い出すんだ。

映画.COM

クリストファー・ノーランの作品は、まさに体験です。

IMAXシアターで観るべき

必ず映画館、そして可能であれば、IMAXデジタルシアターで観るべきです。

IMAXフィルムと通常フィルムとの比較映像をご覧いただければ、一目瞭然。

IMAXフィルムと通常のフィルムでは「映画の範囲」が大きく異なります。もちろん、画質・音質も違います。

『テネット』が、一体どれほどの割合でIMAXフィルムを用いて撮影されているのか、今現在は判明していませんが、IMAXをフィルムが使用されていることは明らかにされています。

ちなみに、前作『ダンケルク』は、本編106分中、79分がIMAXフィルムで撮影されていました。

IMAXフィルムと通常フィルム比較


日本国内の多くの映画館の上映フォーマットは、2.35(2.40):1のシネマスコープサイズ。IMAXデジタルシアターでも、1.9:1。(左側)

しかし、IMAXフィルムは正方形に近いフォーマットです。(右側)

つまり、IMAXフィルムの作品を一般的なスクリーンで上映した場合、上下が大きくカットされてしまうので、(極端にいえば)通常の劇場では、映画の約7割しか観ることができないのです。

国内最高峰のIMAX映画館は、下の二つです。

グランドシネマサンシャイン池袋109シネマズ 大阪エキスポシティ
規格4K IMAX®レーザー/GTテクノロジー(4Kツインレーザープロジェクター)4K IMAX®レーザー/GTテクノロジー(4Kツインレーザープロジェクター)
スクリーン25,849mm×18,910mm(25.8×18.9m)の巨大スクリーン26m×18mの巨大スクリーン
音響12.1chサラウンドシステム12.1chサラウンドシステム

『109シネマズ 大阪エキスポシティ』には行ったことがあるので、こちらの記事が参考になるかもしれません。
映画の”全て”を楽しめるIMAXレーザー/GTテクノロジーを109シネマズ大阪で体感【日本で2ヵ所】

あとがき

© 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

全映画ファン必見のクリストファー・ノーラン監督最新作『テネット』。

今度は、どのような映画の世界に連れていってくれるのか。

期待と想像をはるかに超えた世界であることは、間違いありません。