2010年代に最も売れたロック・アルバム1位~20位を紹介【全米/ビルボード調べ】 | The Bird's Nest Hair  
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2010年代に最も売れたロック・アルバム1位~20位を紹介【全米/ビルボード調べ】

先日発表された『2010年代に全米で最も売れたロック・アルバムTOP20』が発表されました。

2010年代は、ロックが不遇な立場に置かれ続けた10年間でした。ロック冬の時代と呼ばれた10年間でした。

FT

2010年代からから海外のロックに興味を持ち聴き始めた(自分と同じような)若い20代10代のロックファンにとっては、あまりにも寂しい10年間だったことは事実です。

2000年代のようなロック・リバイバルもなければ、90年代のグランジやブリットポップのような一大ムーブメントも当然ありませんでしたから。

しかし、たとえ冬でも、たとえ雪山の上でも、必ず花は咲きます。希望はあります。

これから紹介する作品たちは、ロックにとっての花であり、希望です。

最も売れたロック・アルバム1~3位

1.Blurryface/twenty one pilots

2009年にデビューしたアメリカオハイオ州出身の二人組ロック・コンビ『トゥエンティ・ワン・パイロッツ』の4枚目のアルバム『Blurryface』。

リリース当時の全米1位獲得はもちろん、2010年代に全米で最も売れたロック・アルバムになりました。

2.Sigh No More/Mumford&Sons

イギリスロンドン出身の4人組フォークロックバンド『マンフレッド・アンド・サンズ』。作品デビューは2009年。

デビューアルバム『Sigh No More』は、全米だけではなく全世界で800万枚以上という驚異的な売り上げを叩き出しました。

彼らは、2010年代のアメリカで最も売れたイギリス人アーティストのアルバムになりました。

3.Night Visions/Imagine Dragons

日本でも高い人気を誇る、ラスベガス出身の4人組ロックバンド『イマジン・ドラゴンズ』

2012年リリースのデビューアルバムがいきなり全米・全英2位獲得のメガヒットになりました。

ロックの枠に捕らわれないカラフルなサウンドが特徴的なバンドです。

最も売れたロック・アルバム4位~10位

4.Guardians Of The Galaxy: Awesome Mix Vol. 1(Soundtrack)

5.Evolve/Imagine Dragons

3位の『Night Vision』に続き、再びランクインの『イマジン・ドラゴンズ』。

2010年代のロック界は彼らの天下と言っても過言ではない破竹の勢いです。

一撃必殺の完成度を誇る楽曲を詰め込んだ『Evolve』は、捨て曲ゼロ。

彼らの作品の中でも最も聴きやすいと思います。

6.Some Nights/fun.

その独特の声から、クイーンのフレディ・マーキュリーの再来とも称されるネイト・ルイスを中心に結成されたアメリカのインディ・ロックバンド『ファン.』

2ndアルバムの『Some Nights〜蒼い夜〜』は、全米で100万枚近くを売り上げ、その年のグラミー賞の「最優秀楽曲賞」と「最優秀新人賞」の主要2部門を受賞。

7.Pure Heroine/Lorde

ニュージーランド出身のシンガーソングライター『ロード』が、2013年にリリースしたデビューアルバム『Pure Heroineがラインクイン。

デビュー当時の彼女は弱冠17歳という若さでしたが、一躍スターの仲間入りを果たします。

また、『Pure Heroine』からシングルカットされた『Royals』は、全米首位を獲得、ニュージーランド出身の単独歌手としては初の快挙でした。

8.The Lumineers/The Lumineers

ギターやピアノなどのクラシカルなバンド演奏に、マンドリンやチェロなどを加えた独創的なアコースティック・サウンドで世界的人気を博すバンド『ザ・ルミニアーズ』。

デビューアルバムでありセルフタイトルの『The Lumineers』がいきなりミリオンを達成。

続く『Cleopatra』では、全米・全英で初登場1位を獲得しました。

9.Death Of A Bachelor/Panic! At The Disco

2010年代を代表するバンド『パニック!アット・ザ・ディスコ』の5枚目のあるバム『Death Of A Bachelor』(邦題『ある独身男の死』)がランクイン。

バンド史上初の全米1位に輝きました。

バンドの根幹でもあるポップ&ダンサンブルなサウンドはもちろん、ブレイクビーツやジャズなどあらゆる音楽性をぶち込んだごった煮感が素晴らしい作品です。

10.Hozier/Hozier

アイルランド出身のシンガーソングライター『ホージア』のデビューアルバム『Hozier』が2010年代アルバム10位にランクイン。

世界で大ヒットした彼の名曲「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」は、エド・シーランをはじめ数多くの有名ミュージシャンがカバーしていることでも有名です。

最も売れたロック・アルバム11~20位

11.Babel/Mumford&Sons

『マンフレッド・アンド・サンズ』の2ndアルバム『Babel』が11位にランクイン。

全米・全英1位をはじめ、世界各国で大ヒットしました。

彼らの普遍的なメロディと文学をも感じさせる抒情的な歌詞は、あらゆる世代・国に届きます。

12.Born To Die/Lana Del Rey

ニューヨーク出身の女性シンガーソングライター『ラナ・デル・レイ』の2ndアルバム『Born To Die』は、彼女自身が「サッドコア」と評する通り、悲しみを表現した作品です。

ニルヴァーナのカートコバーンから最も強く影響を受けているという彼女の悲しくも美しい絶望は、世界各地で絶賛されました。

13.Brothers/The Black Keys

アメリカ・オハイオ州出身の2人組ロックバンド『ザ・ブラック・キーズ』。

古き良きブルースやガレージロックを下敷きにしたストレートなロックンロールサウンドが特徴的なアーティストです。

オールドミュージックをルーツにする彼らが懐古主義にならないのは、2人組とは思えない圧倒的なグルーヴと音圧があってこそ。

通算6枚目のアルバム『Brothers』が、12位にランクイン。

14.Save Me, San Francisco/Train

1998年に活動を開始したロックバンド『トレイン』の5枚目のスタジオアルバム『Save Me, San Francisco』。

アメリカをはじめ、世界各国で大ヒットしました。

まるでデビューアルバムのようなフレッシュさ、アメリカのルーツミュージックを辿る旅のような作品です。

15.Diamonds/Elton John

伝記映画『ロケットマン』が世界中大ヒットした『』の最新ベストアルバムがランクイン。

今なお絶大な影響力と人気を誇る音楽界の巨人の珠玉の名曲たち。

16.Greatest Hits/Queen

伝説のロックバンド『クイーン』のベスト盤がランクイン。

クイーンも映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、世界中でミラクル大ヒット、アカデミー賞主要部門獲得など、大きな話題になりました。

ロック史に燦然に輝く名曲の数々が収められた、ロックの教科書的アルバムです。

17.Pray For The Wicked/Panic! At The Disco

2018年リリースにも関わらずトップ20に食い込んでくるあたりがさすがの『パニック!アット・ザ・ディスコ』。

当たり前のように全米1位を獲得、イギリスをはじめ世界各国でも大絶賛で迎えられた現時点(現時点)での彼の最新作です。

これからの10年は、どんな音楽を聴かせてくれるのか、そう望むのは時期尚早でしょうか。

18.El Camino/The Black Keys

『ザ・ブラック・キーズ』の代表曲『Lonely Boy』が収められている名盤『El Camino』。

彼らのルーツミュージックであるブルース・ハードロック・ロックンロールサウンドと、現代的なポップなメロディが融合した、古いけど新しい。新しいけど古い。そんな作品です。

19.AM/Arctic Monkeys

イギリス出身の4人組ロックバンド『アークティック・モンキーズ』。

個人的オールタイムベストにも常にランクインするほど好きなバンドで、わざわざイギリスに行ってライブを観たほどです。

彼らの5枚目のアルバム『AM』は、全米でのヒットはもちろん、母国イギリスでは5作連続全英1位の快挙を打ち立てました。

徹頭徹尾カッコいい作品です。

20.Suicide Squad: The Album(Soundtrack)

あとがき

こうやって改めて見てみると、『イマジン・ドラゴンズ』や『パニック!アット・ザ・ディスコ』のような、従来の「ひな型としてのロック」とは大きく異なる、「ロックバンドだけどロックに限らない」アーティストの躍進が顕著ですね。

しかし、その一方でアメリカのオールドミュージックのブルースやハードロックを基調とした『ザ・ブラック・キーズ』や、そこから影響を受けた『アークティック・モンキーズ』の『AM』が“ちゃんと”売れているのも素晴らしいですね。


確かに2010年代は、ロック冬の時代でした。

しかし、それでも花は咲いたし、次につながる種は撒かれています。

今、少しづつではあるかもしれないけど、でも、確実に揺り戻しが始まっています。

世界各地でロックの遺伝子を持ったアーティストが目覚めています。

多様化が進む現在、ロックの遺伝子・DNAは、ありとあらゆるジャンルと融合して発展・拡張を続けています。

『イマジン・ドラゴンズ』や『パニック!アット・ザ・ディスコ』は、2010年代のおけるその代表的な例と言えます。

次の10年は、果たしてどのようなアーティストが僕らの前に登場するのか…

どちらにせよ、ロックが死に絶えることはないでしょう。