*2017/03/31 1作品追加
ヴィレッジヴァンガード、通称“ヴィレヴァン”。(従業員は“ヴィレッジ”と呼ぶことが多い)
ヴィレヴァン大好きなんですよ、えぇ。
まぁ根がサブサルクソ野郎なんで当然といえば当然なんですけど。
ヴィレッジさん(実際にこう呼んでいた)相手にお仕事していたこともあります。少しの間ですが。
ところで皆さん、ヴィレヴァン(呼び方戻した)って本屋さんなんですよ、実は。案外知らない人多いこの事実。
あくまで本がメインで、それに関連した雑貨やアパレルを合わせて販売しているというスタイルです。
なので、そりゃやっぱりヴィレヴァン本命、本(特に漫画)の品揃えは半端ないわけです。
他では売ってないコアな作品やマイナーな作品も多く取り扱っています。(これは周知の事実ですね)
ヴィレヴァンは各店舗に書籍担当やアパレル担当のスタッフの方がいて、それぞれバイヤーから直接仕入れているんです。
つまり“各店仕入れ”。各店舗スタッフの裁量による仕入れが任されているので、店舗によって大きく品揃えが異なるのがヴィレヴァンの強みというわけです。
各店舗独自のカラーが出せるのです。
たしかに各店舗によって個性が全く違いますね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが…
ヴィレヴァン大好きのぼくが、実際にヴィレヴァンで購入して面白かった漫画を一挙紹介したいと思います。(随時更新)
(タップできる)目次
ヴィレヴァンに置いてそうな(というか置いてる)
少しマイナーだけど超絶面白いおすすめ漫画
【連載中・現在2巻】ディザインズ/五十嵐大介
▼あらすじ
進化の先端を踏み越えたモノ、
それはヒトが編んだ第三の命。
洗練されし異形——創生と殺戮のハイブリッド。カスタマイズされた生物達が繰り広げる
プログレッシヴ・ハードSF!引用:アフターヌーン公式サイト
▼読みどころ
本作で重要な位置をしめるのが、“ヒトが編んだ第三の命、洗礼された異形”、『ヒューマナイズド・アニマル』通称『HA』です。
最新のバイオテクノロジーによって生み出されたHAは、ヒトに他動物の能力を施したというものではなくて、遺伝子編集によって動物を人化させた生命体。
つまり、“人間の姿をした動物”です。
世界の変容、人類宇宙移民計画…。
非常にスケールが大きい題材なので情報量もとてつもなく多いのですが、不思議と読みにくさは微塵もありません。
見所はやはり、HAのアクションシーン。
スタイリッシュで躍動感ある描写なのですが、なんだかとても淡々としているのです。
(必殺技なんて勿論なく、ヒトの目には止まらぬ速さでエモノを瞬殺するHA。気づいたときにはもう…)
そう、まさに電光石火です。
何が起こったのかも理解できず気づいたときには地面に横たわり殺されている、恐怖。
五十嵐先生の超絶技巧による唯一無二のアクション描写は必見・必読です。
そしてこの作品の重要なキーワードが、『環世界』。
ぼくたち人間は光によって世界を認識しています。イヌは匂い、イルカは音…。
この各動物種固有の認識世界を、環世界(ウムベルト)といいます。
五十嵐先生の超絶技巧によって、今後どのようにこの環世界が描かれてくのか…
楽しみでもあり、少し恐ろしい気もします。
只今、2巻まで発売中。
【全3巻】トーキョーエイリアンブラザーズ/真造圭伍
▼あらすじ
ある夜、未明。東京の空に、隕石が光を放ち落下する。
そんなことを知ってか知らずか、同じ空の下、悠々自適に暮らす主人公がいた。どこか抜けてて、だけどイケてる大学生、彼の名は田中冬ノ介。
ナンパで出会った女の子と早速ホテルへ繰り出す冬ノ介。
そこに突如現れたのは―――どうみても「地球外生物」!!
その生き物は冬ノ介をこう呼んだ。
曰く、「弟よ」……彼らの目的は「地球移住計画」。
計画発動に向けて、未知なる生物「人間」を学ばねばなりません。さあ、この星に暮らすすべての人類へ捧ぐ、
世界一ユカイで宇宙一ポップな、宇宙人兄弟のトーキョー探訪記、開幕です!引用:小学館コミック
▼読みどころ
きっと地球って変です。人間って変です。
おかしな生き物です、面倒臭い生き物です。ぼくらは365日、色々な気持ちを抱えながら生きています。
これは、出来のいい弟と少しおバカな兄、そんや凸凹宇宙人兄弟が織りなす東京での日々の物語です。
なんだか少し変、でもそれがとても愛らしい。どこにでもいる宇宙人の話です。
大学生活、サークル、団体行動、バイト、オシャレ、恋愛…。
些細なことにビクビクして、しょうもないことに一喜一憂して、なんとか今日をやり過ごして。
でも、またすぐに明日はやってきて…。
でも、そんな毎日が案外楽しくて…。
あぁ、人間っていいな。
人間でよかったな。
そんなあったかい気持ちになります。
魅力的なキャラクターが繰り広げる、普通の日常。でも愛おしい日常。
全3巻、ちょうどいい長さも魅力的です。
【全1巻】怒りのロードショー/マクレーン
▼あらすじ
映画オタクな男子高校生たちの尽きない映画語り。
「『コマンド―』と『ターミネーター』だけじゃシュワ愛が足りてねぇよ!」
「ゾンビは歩いてこそゾンビだな」
「スピルバーグの『宇宙戦争』は傑作だ!」
「部屋で『ロッキー2』を見てたら走りたくなったんだ!」
「『映画スイートプリキュア』は人気すぎてレンタルするのに2年も待った」くだらない、タメにならない、映画愛にだけはあふれたムダ話の数々。
これが映画バカの青春だ!!引用:コミックウォーカー
▼読みどころ
思わずジャケ買いならぬ表紙買いをしてしまった作品です。
中身も期待を裏切らない面白さです。
とにかページをめくる手が止まらない。
漫画で一番大事なことは何より、続きを読ませることだと思うので、その点においてこの作品は100点満点です。
お世辞にも絵が上手いとは決していえませんが、荒削りで勢いのある線はこの作品にベストマッチしています。
笑いあり涙あり。
“人生、たった一つでも大好きなものがあればそれだけで最高だぜ!その愛を貫けよ!”ということ、ということを全力で伝えてくれる素晴らしい作品です。
映画好きの方はもちろん、そうでない方も十二分に楽しめる親切設計です。
全ページ作者の映画愛が大爆発しています。
【全1巻】パンティストッキングのような空の下/うめざわしゅん
▼あらすじ
不世出の天才、うめざわしゅん。
2001年~2015年にわたる傑作読み切りを9編収録。
心を抉る漫画表現の到達点。諫山 創(『進撃の巨人』)驚嘆!
「みんなも、うめざわ作品を読んで滅多刺しにされればいいんだ! 」引用:Amazon
▼読みどころ
不世出の漫画家 うめざわじゅんによる所謂一つの短編集『パンティストッキングのような空の下』。もう、あれです。タイトルだけで勝ち確定、名作臭がぷんぷん漂っています。
それぞれ、少し道は踏み外してしまっただけの“何処にでもいる若者”が主人公です。
うめざわじゅんの作品は、決して万人に受けるようなものではありませんが、ある種の人には人生肯定本として、今後の生きるための道しるべになり得る作品です。
あと、とにかく刺激が欲しい!と言う方には、これ以上おすすめな漫画はありません。
あとがき
まだまだ更新しますよー!
漫画は日本が誇る世界最強の現代文学(文化)です!!
素敵な漫画は人生をより豊かにしてくれます。この記事を通してあなたの日常が少しで豊かになれば…。