映画『音楽』を観るべき5つの理由【岩井澤監督の魂の初期衝動がアニメを変える】 | The Bird's Nest Hair  
【2020/03/04】New Article Update!

映画『音楽』を観るべき5つの理由【岩井澤監督の魂の初期衝動がアニメを変える】

これは、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。

日本のアニメ史を根本からひっくり返してしまうほどの衝撃作、大名作の予感がします。

『音楽』

漢字2文字。平仮名でもカタカナでも、わずか4文字。潔いほどにシンプルなタイトル。

大橋裕之氏の同名漫画を基に、岩井澤建治監督が7年の歳月をかけて作り上げた血と汗と涙の初期衝動が、いよいよ、2020年1月11日(金)から全国に放たれます。

『音楽』あらすじ

俳優としても活躍する漫画家・大橋裕之の「音楽と漫画」をアニメ化。楽器も触ったことがない不良学生たちが思いつきでバンドをスタートさせるロック漫画を、岩井澤健治監督が実写の動きをトレースする「ロトスコープ」という手法で7年の時間をかけて映像化。4万枚以上の作画を手描きし、ダイナミックな映像表現のためにクライマックスの野外フェスシーンでは、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員してライブを敢行するなど、これまでのアニメ作品にはないさまざまな手法が取り入れられている。ミュージシャンの坂本慎太郎のほか、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人、岡村靖幸らが声優として参加。

映画.com

『音楽』を観るべき5つの理由

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

①:制作期間7年

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

岩井澤建治監督が7年と5ヶ月と15日を費やして作り上げた『音楽』は、なんと、40,000枚を超える作画の全てが手描きだといいます。

「効率良く」「器用に賢く」「手間を省く」ことが良しとされる現代の潮流に、真っ向から背を向けるかのような制作背景。

そこには、音楽の初期衝動が、パンクのDIY精神が、ロックの怒りが、バンドの楽しさが、たしかに詰まっているはずです。

②:『ロトスコープ』よる自由な表現

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

『ロトスコープ』とは、実写で撮影した動きをトレースしてアニメーションに変換するという、特殊な技法です。

岩井澤氏が『ロトスコープ』を取り入れたことには、信念と理由があります。

「ロトスコープが、手間のかかる技法というのは勘違いだと思っている。僕は、アニメーションを作るハードルを下げる方法だと思っています。ロトスコープを採用することで、製作費を抑えることができるし、作家の実験精神、自由なアプローチが可能になる。才能を持った人たちが、個人で長編を作ろうと考えるに至る環境が、そもそも整っていないという現状があります。モデルケースがないからイメージがわかない、手が届かないという思い込みが蔓延している。『音楽』で、そこにアプローチしようという目標がありました。中規模映画として、どれだけ変わった表現ができるか、ロトスコープを使えば全部できると思いました。ー岩井澤建治ー(映画秘宝2020年2月号より)」

③:主題歌は『ドレスコーズ』の書き下ろし新曲

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

主題歌を歌うのは、ドレスコーズ。タイトルは、「ピーター・アイヴァース」です。

個人的に、日本のミュージシャンの中で一番大好きな方なので、この報せを知ったとき、僕は、文字通り飛び上がるほどに喜びました。

ドレスコーズの楽曲を知らない方も、ぜひ楽しみしていただきたいのですが、彼が主題歌を担当するとき、そこに作品の無理解はあり得ません。

必ず、作品に寄り添う、作品とぴったり合致する、作品にふさわしい最高の主題歌を届けてくれます。

④:有名ミュージシャンが声を担当

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

主人公の研二役の声を坂本慎太郎が、何役かはまだ判明していませんが、なんと、岡村靖幸の名前まであります。

その他、幅広い表現活動を続ける竹中直人など、『音楽』に賛同した「プロの表現者」たちが、作品に更なる命を吹き込みます。

⑤:著名人大絶賛

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

すでに、多くの著名人から絶賛のコメントが多数寄せられています。

コメントに共通しているのが「なんか分からないけど、ヤバい」「言葉にできないけど、ヤバい」というもの。

脳の処理を飛び越え、言葉を飛び越え、心に、魂に、直接刺さる。

それが『音楽』なのでしょう。

あとがき

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

「アニメーション作りはもっと自由なもの。クライマックスのフェス・シーンではすべてのものを詰め込み、映画の頂点を持っていこうと決めました。ー岩井澤建治ー(映画秘宝2020年2月号より)」

2020年代最初の傑作をこの目で観ましょう!