【洋楽 】2018年5月リリースのアルバム ベスト3【レビュー】

今月リリースれた新作の中で聴き続けた作品を3枚、つまり2018年5月の個人的ベスト3をご紹介。

この記事の中で言う聴き続けたの基準は、【通しで15回以上聴いた】です。

2018年5月リリースのアルバム ベスト3

1.Tranquility Base Hotel & Casino/Arctic Monkeys

2018年5月、最も回数多く聴いたのは<アークティック・モンキーズ>およそ5年ぶりの待望の新作『Tranquility Base Hotel & Casino』でした。

以前からのファンはさぞかし驚いたことでしょう。僕もその1人です。

フロントマンでありバンドの作詞作曲を手掛ける<アレックス・ターナー>が、ギターではなく、ピアノ主体で作曲を行なったという『Tranquility Base Hotel & Casino』は、完全無欠のロックンロールアルバムだった前作『AM』とは遠くかけ離れた、というか真逆の作品として、アルバムからただの1曲も事前に配信されることなく、5月11日、全世界にリリースされました。

今後もロック史に燦然と輝くであろう名作『AM』を、自分たちの手によって無効化し、全く新しい領域に足を踏み入れたニューアルバム『Tranquility Base Hotel & Casino』は、あのノエルギャラガーですら「どう評価していいのか分からなかった」とコメントしてしまうほど。

音楽的にも言いたいことは色々あるんですけど、そういうのはもう他でも、それこそ星の数ほど述べられているので、一言だけ。

やっぱり<アークティック・モンキーズ>は最高のロックバンドだな、と。

Spotify、Apple M usicをはじめとした音楽ストリーミング配信やYouTubeで音楽を聴くことが当たり前のリスナーは、プレイリストを作成して、様々なアーティストの楽曲を1曲ずつ聴くのが当たり前。

『Tranquility Base Hotel & Casino』、11曲が集まって1つの作品であるコンセプトアルバム。この時代における最大の攻めでしょ、これは。

ロックバンドの新作としてこれ以上の正解はないっす。

2.Electric Light/james bay

2015年、もはやロックなんて過去の産物。「ギター?ダサいダサい。」

そんなロックが絶滅危惧種の時代に颯爽と現れた新時代のギター・ヒーロー、それが<ジェイムス・ベイ>でした。

ソウルフルな歌声、王道ストレートなロックンロール・サウンドと軽快なギターサウンドをかき鳴らしたデビュー・アルバム『Chaos & the Calm』は、全英1位獲得、「BRIT Awards 2015」批評家賞受賞、グラミーノミネートと、世界中で大絶賛されました。

あれから3年、トレードマークのロン毛を切り落とし、R&Bやソウル・ポップに急接近したメロディとシンセサイザー、ドラムマシンなどを多用したサウンドを手にして、ジェイムス・ベイは帰ってきました。

端的にいえば、大変化です。

この変化を良いとするのか悪いとするのか…

正直前作のファンとしては寂しさを感じているのも事実です。が、

楽曲が良い。

だから何も言えません。悔しいけど何も言えないままに聴き続けている毎日です。

ある意味ではアークティック・モンキーズのとは真逆。

「出来上がった曲を取りあえず全部詰め込みました!」という雰囲気のそんな作品です。

男性本人曰く、前作は“炎”、今作は“芸術”。

早くも次作を期待してしまいます。

3.Love Is Dead/CHVRCHES

英国が生んだ音楽の妖精ことローレン・メイベリー擁する、エレクトロ・ポップバンド<チャーチズ>の待望の3rdアルバム『Love Is Dead』。

彼女たち本来の魅力をマシマシにした、“チャーチズ史上最高のポップソング祭り”それが今作『Love Is Dead』です。

そもそも<チャーチズ>の魅力は80s色が強いレトロフューチャーなポップサウンドと<ローレン・メイベリー>のチャーミングなヴォーカルの融合にありました。

今作では、その彼女たち本来のレトロなシンセポップをブラッシュアップしたサウンドと、さらにキュートさを増した<ローレン・メイベリー>の歌声をより高次元で掛け合わせた極上のポップソングがこれでもかと収録されています。

『Love Is Dead』をプロデュースしたのは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子プロデューサー<グレッグ・カースティン>。

<カイリー・ミノーグ>、<テイラー・スウィフト>、<アデル>、<リアム・ギャラガー>、<ベック>etc…、錚々たるビッグミュージシャンの作品をプロデュースしてきた彼の手によって、<チャーチズ>は遂にインディロック・バンドという括りを飛び越え、ポップス全盛のこの時代にメインストリームで戦えるだけでの新たなな武器を手に入れた。

そんな手応えを感じさせる作品です。