『King Gnu(キングヌー)』の魅力まとめ【メンバーのエピソードやおすすめの名曲等】 | The Bird's Nest Hair  
【2020/02/14】New Article Update!

『King Gnu(キングヌー)』の魅力まとめ【メンバーのエピソードやおすすめの名曲等】

※この記事は、King Gnuという沼、地中奥底のマントラにまで届く底なし沼にハマってしまった者(筆者)が綴るKing Gnu布教用記事です。

あとなんかこの記事によってKing Gnuファンが一人でも増えたら褒美的なアレでチケット当選しないかな…神様お願いします。みたいな…そんな浅はかな気持ちもあったりなかったりです。

ちなみに、本記事に掲載している情報は、雑誌やメディア等の本人インタビューをもとにしているので、嘘はありません。ご安心ください。

こんな記事を書くくらいです。さぞ昔から彼らを支え続けたきた古参ファンなんだろうと、そうお思いでしょう?

FT

違います。

バリバリ『白日』以降の新規ファンです。新参者です。完全ミーハーです。

でも、最初は誰もがミーハーです。始まりはみんなミーハーです。それでいいんです。

この記事を通じて、一人でも多くのKing Gnuミーハーが増えれば良いなと思います。まぁ、ミーハーの僕が言うのもアレですけど…

FT

『CEREMONY』最高過ぎて泣きました…。

King Gnuの歴史

 

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「2019年メジャーデビュー!」「デビューから1年以内で紅白出場!」「新時代の超新星現る!」ネットニュースや各媒体に踊っていた文字は、確かこんな感じだったと記憶しています。

でも、違うんですね。下の年表の通り、King GnuにはKing Gnuなりの下積み期間というか、虎視眈々とチャンスを伺っていたわけですね。彼らは。

そして、自分たちに巡ってきたチャンスを逃さなかった。手繰り寄せ、掴んで離さなかった。それが、その後の世間が良く知るところになる「King Gnu快進撃」に繋がるという…

2013年
前身バンド『Mrs.Vinci』結成
常田大希が、石若駿らと共に自らのソロプロジェクトとして、King Gnuの前身となる『Mrs.Vinci』を結成。結成からほどなくしてプロジェクト名を『Srv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ』へと改める。

同年7月19日、YouTubeに『ABUKU』のミュージックビデオをアップする。

2014年
『Srv.Vinci』時代①
6月7日、YouTubeに「Stem」のミュージックビデオをアップ。
2015年
『Srv.Vinci』時代②
9月16日に初の全国流通盤となる1stアルバム「Mad me more softly」をリリース。

現在のメンバーでのバンド編成となり、音楽性も現在のKing Gnuに近いものに変化していく。

2016年
『Srv.Vinci』時代③
4月1日、4人ではじめて製作したという楽曲(ラジオ談)『ロウラブ』を期間限定配信。5月5日、『都』を期間限定配信。7月20日に、常田大希のソロプロジェクトである『DTMP(Daiki Tsuneta Millennium Parade)』名義でのファーストアルバム『http://』をリリース。

9月14日に、ミニアルバム『トーキョー・カオティック』をタワーレコード限定で発売。King Gnuというバンドの音楽性を確立させる。

2017年
改名、『King Gnu』へ。
ガールズバンドCHAIらとともにアメリカで開催されるフェス「SXSW」へ参加。同時に、全米7カ所でのツアーを敢行。(このツアー前後、2週間程度「Tokyo Chaotic」というバンド名に変更されている)。

帰国後の5月、バンド名を「King Gnu」に改名する。

7月26日、FUJI ROCK FESTIVAL ’17 に出演。耳よりの音楽ファンから大きな注目を集める。

10月25日に『King Gnu』名義で初のアルバム『Tokyo Rendez-Vous』をリリース。ついに、ヌーの王の快進撃がはじまる。

2018年
王様の快進撃
1月28日、自身初となるワンマンライブ「Tokyo Rendez-Vous」を渋谷WWW(キャパ約500)で開催。チケットは即日ソールドアウト。追加公演を渋谷WWW X(キャパ約700)で開催。

7月13日に恵比寿LIQUIDROOM(キャパ約900)、7月16日に大阪Shangri-La(キャパ約500)でワンマンライブ「Flash!!!」を開催。両公演とも即日ソールドアウトを記録。

初のシングル『Prayer X』を9月19日にリリース。(同曲はフジテレビ系TVアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに起用)

2019上半期
激動の1年①
1月6日、新曲『白日』を書き下ろしたことを発表。バンド初のドラマタイアップ(日本テレビ系 土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌)として、同年2月22日に配信限定でリリースされた。

1月16日、2ndアルバムでありメジャーデビューアルバム『Sympa』をリリース。また、『Sympa』のリリースに伴い、ソニー・ミュージックレーベルズ内のアリオラジャパン所属アーティストになる。

3月13日、井口理が『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)の木曜日パーソナリティーに就任。

2019下半期
激動の1年②
7月19日、新曲『飛行艇』を、ANAの国内版テレビCM『ひとには翼がある』篇のCMソングとして提供。10月11日、新曲『傘』を配信リリース。同曲は、ブルボン『アルフォート』CMソングに起用された。

11月16日、デビューアルバム『Sympa』が「第61回日本レコード大賞」優秀アルバム賞を受賞。12月11日、YouTubeにて公開されている「白日」のミュージックビデオが再生回数1億回を突破

12月31日、NHK総合ほかで放送された『第70回NHK紅白歌合戦』に白組として出場。「白日」を歌唱。激動の1年を締めくくった。

2020年
まだ見ぬ王様の旅路
1月15日、3rdアルバム「CEREMONY」をリリース。
同アルバムは、初週売上23.8万枚を記録し、初登場1位を獲得。シングル・アルバムを通して自身初のオリコン1位となった。また、同日に発表された「オリコン週間デジタルアルバムランキング」でも、初週売上約3.0万DLで自身初の1位を獲得。CD、デジタル同時1位の快挙を達成

1月17日、「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にて、「Teenager Forever」を披露。

井口理は、フィリピンのお土産屋さんで買ったというタンクトップ、中学校時代の名前入り赤ジャージ、足元は便所サンダルという出で立ちで出演。履いていた便所サンダル蹴散らしてしまう程の圧巻のパフォーマンスをみせる。それに伴い、“便所サンダル”がTwitterのトレンド入りを果たす

こうやって彼らの歴史を振り返ってみると、King Gnuというドキュメンタリーを観ているような感覚になりますね。そして、この感覚は、リアルタイムじゃないと絶対に味わえないやつです。

King Gnuのメンバー

 

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King Gnuが、今、これだけ多くの人を惹きつける理由は、抜群のメロディセンスや革新的なサウンド、高い演奏力や歌唱力…いろいろな要因がありますが、僕は彼らの魅力の一つに「人間性」があると思います。

圧倒的な楽曲クオリティと最高水準の演奏力があるにもかかわらず、非常に人間くさい集団というか…

夢や目標を叶えるための青くさいほどのガムシャラさ、不遜なまでの自信を持ちつつ、若者らしい自意識、孤独感や寂しさをも合わせ持つ人間くささというか…


孤高のカリスマ性をもった天才集団なのに、近所のお兄ちゃんのようでもあるそのリアルさが、多くの人の心を惹きつけているのだと思います。少なくとも、僕はそう。

常田 大希(つねた だいき)

 

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  • 生年月日:1992年(平成4年)5月15日生まれ(現27歳)
  • 出身:長野県伊那市
  • 担当:ギター、ボーカル、チェロ、コントラバス、ピアノ、プログラミング、トラックメイキング

King Gnuの首謀者、リーダー。

King Gnuの全曲の作詞作曲を手掛ける天才。

天才ちんこ君(By井口理)

そして、天才の上に顔まで良い。まるで彫刻のような顔面造形。

人生最大のモテ期は中学生の頃らしく、

常田大希:「すごい可愛い子と付き合ってましたね、毎回。好きになった子とは、付き合ってました。ていうか、付き合ってくれた。」(PMC Vol.16より)

とのこと。羨ましすぎて血の涙流れそう。

顔が良すぎて、もはやただのダビデ像(By井口理)

常田大希、神に愛された男。むしろ、彼こそが神。He is a GOD.

常田大希と井口理

常田大希と井口理、二人は長野県伊那市の同郷出身で幼馴染。(しかし、二人で遊んだことはなく、互いに互いの存在を認識していた程度の間柄だったそう)

東京藝術大学の学園祭で再会を果たした二人。(きっかけは、モッフル屋の店長だった井口が歌いながら宣伝していたから)

再会のきっかけは些細な出来事だったかもしれないが、ロックの格好良さを体現したかのような常田大希の歌声と、「誰にも嫌われない」井口理の歌声、二人の歌声の重なりを聴くと、そこに、運命を感じずにはいられない。

常田大希とチェロ

King Gnuでのパートは主にギターだが、楽器は全般にわたり演奏可能。

なんなら、チェロは全国三位の実力者(第20回日本クラシック音楽コンクール チェロ部門 高校の部 第3位)。

ちなみに、リードミュージック最強プレイヤーズコンテスト2009 ベース部門では、準グランプリを受賞。

その後、東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻に進学(1年で中退)

さらに、19歳~20歳の2年間は、世界的な指揮者である小澤征爾のオーケストラに入団し、海外公演を多数経験。

ちょっともう、別次元というか、完璧にフィクションの人間。ノンフィクションなはずがない。ノンフィクションだけど。

ちなみに、最新作『CEREMONY』に収録されている『閉会式』のチェロの音色は、彼が19、20歳の音ころに弾いた音源だそう。

常田大希と1960年代の音楽

彼のインタビューを読んでいると度々名前が挙がる、「ジミ・ヘンドリックス」という伝説のミュージシャン、そして、「ウッドストック」という伝説のロックフェス。

常田大希:「元々ヒッピーサウンドというか、ウッドストック(Woodstock Music and Art Festival, 1969)のビデオを擦り切れるほど観てたくらいあの時代のサウンドが好きだったから。そういうサイケデリックなサウンドが好きで、それは自分が作る作品のサウンド感をみても、やっぱりすごく影響されてる気がします。」

highsnobiety

たしかに1960年代のカルチャーがもつ「猥雑さ」「ごった煮感」「闇鍋感」と、現代の東京の雰囲気には近いものがあるのかもしれない。

King Gnuが標榜する「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」は、じつは、1960年代のカルチャーと通じるところがある…面白い。

井口 理(いぐち さとる)

 

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  • 生年月日:1993年(平成5年)10月5日生まれ(現26歳)
  • 出身:長野県伊那市
  • 担当:ボーカル、キーボード

King Gnu最年少。

普通にしていれば男前なのに、なぜか普通にしないヤバい人。危険人物。

King Gnuの楽曲にJ-POP的な親しみやすさをもたらしているのは、井口理の歌声によるところが大きい。

常田大希曰く、「誰にも嫌われない歌声」。「遠くまで届く声」

井口理とオールナイトニッポン

オールナイトニッポンのパーソナリティとしても活躍している井口。

番組内での数々のふざけたトークにより、「喋ってるときは井口、歌ってるときは井口さん」「喉に井口を飼っている井口さん」「歌が超絶上手い芸人」などと称されている。

※本記事では、敬称略で「井口」と記載しています。

井口理と奇行

数々の奇行で知られる井口。

「Mステの階段を独特のフォームで駆け降りる(おそらく甲本ヒロト リスペクト)」「Mステのトーク中、マイクの先端を手のひらでこねくり回す」「突然、寄声を発する(日常茶飯事)」「有名人(オバマ元大統領、ジャスティン・ビーバー、NASA、ウサイン・ボルトなど)に、自身のMVを宣伝するクソリプを死ぬほど送りつける」

上記はほんの一部。もちろん、まだまだある。

井口理と俳優活動

King Gnuの活動と並行して、俳優としての活動も行っている。

どこまでが「素」で、どこからが「演技」かわからないパフォーマンスは、井口理が「歌手」だけではなく「表現者」だということを物語っている。

新井 和輝(あらい かずき)

 

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  • 生年月日:1992年(平成4年)10月29日生まれ、27歳。
  • 出身:東京都福生市
  • 担当:ベース、シンセベース、コントラバス、コーラス

King Gnuの良心。

大学時からジャズベーシスト河上修の自宅で住み込みでベースの修行を積む傍ら、数々のセッションで腕を磨いてきた、叩き上げの実力者

King Gnuと並行して、サポートミュージシャンやジャズ・セッションマンとしての活動を行っている。

車に乗ると、こち亀の本田のように人が変わるらしい。(PMC Vol.16より)

新井和輝と井口理のルームシェア

現在、メンバーの井口理とルームシェアをしている新井。東京郊外の某コーポに二人で住んでいるらしい。

関係者各位、口を揃えて「井口と共同生活とか自分には出来ない。新井は、すごい。」と発言している。

しかし、本人は全く困ったこともないようで、「次、引っ越しするとしても、俺は理と住めるよ」と発言している。(PMC Vol.16より)

新井和輝とロバート・グラスパー

若手ベーシスト屈指の実力者である新井。彼が最も影響を受けたアーティストは、ロバート・グラスパーだという。

USジャズ&ヒップホップシーンを代表するピアニスト“ロバート・グラスパーは、新井自身のルーツであり、King Gnuの下地でもあると明言している。(PMC Vol.16より)

新井和輝と東京都 福生市

新井が「米軍の城下町みたいな感じ」だと語る、東京都 福生市。

高校時代から毎週バーでセッションをするほど、ブラック・ミュージックが身近だったという。

King Gnu誕生の萌芽は、この頃すでにあったのだ。

勢喜 遊(せき ゆう)

 

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  • 生年月日:1992年(平成4年)9月2日生まれ(現27歳)
  • 出身:徳島県阿南市
  • 担当:ドラムス、サンプラー、コーラス

若手ドラマーの中でも随一の実力を誇る、King Gnuの屋台骨。

メンバー唯一の既婚者(2019年10月30日、三味線奏者の白藤ひかりと入籍)であり、メンバー唯一の西日本育ち(出身は、徳島県阿南市)

両親はプロのミュージシャンで、幼少期から電子ドラムを叩いて育つ。同時にダンスも習っていて、中学までの進路希望はプロダンサー。

高校でバンドを組んだことをきっかけに、本格的にドラマーの道を考える。

上京後は主にセッションを通じて、様々なミュージシャンやプロジェクトと関わるようになる。東京でのドラムの師は、skillkillsのビートさとしなど。

勢喜遊と優しさ

自他共に認めるメンバー1の優男

井口理:「ああ見えて、すげー優しいんですよね。僕が結構苦しんでるときとかも電話くれたりとか。「やべー、しんどいな」っていうときに、手を差し伸べてくれるのは彼だったりしますね。」(PMC Vol16より)

勢喜遊とウニ

「最もヘアスタイルの変化が激しいメンバー」として、知られている。

その特徴的なヘアスタイルから、井口のオールナイトニッポンのリスナーからは、敬意をこめて「ウニドラム」と称されている。

勢喜遊とレッチリ

最も影響を受けたアーティストに「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」を挙げている。

特に、ドラムのチャド・スミスからは多大な影響を受けていると語っている。

King Gnuの魅力を紐解く5つのキーワード

 

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①:J-POP

私事で恐縮ですが、僕は普段、洋楽を中心に聴いています。Spotifyのお気に入りミュージシャンやプレイリストの9.5割は洋楽です。海外にまでライブにいったこともあります。それくらい、洋楽が大好きです。

でも、僕は、King Gnuという日本のロックバンドにハマった。

なぜか?

それは、King Gnuが非常に「海外的」でありながら「日本的」だと思ったから。こんなバンド、他にいないと思ったから。

「海外的」でありながら「日本的」、矛盾していると思うでしょう?

でも、その矛盾を可能にしているバンドこそがKing Gnuなんですよ。

常田大希:「King Gnu(キングヌー)を結成して大きく変えたことは、「歌謡曲」、「J-POP」をやるということ。その土俵にちゃんと乗るということ。

King Gnuは「歌謡曲」なんです。作る視点だったり、目指している先が。音楽にいろんな要素があるとして、King Gnuを聴くときには、メロディー・声っていうものがとても面積を占めるというか。それが、俺の考えるJ-POPのマナー。」

fashion-press

本人たちがインタビューで常々発言している通り、彼らは日本のロックバンドとしてJ-POPを鳴らしている。それはもう、驚くほど自覚的であり意図的に。

だから、King Gnuにとって「J-POPっぽい」という言葉は褒め言葉でしかないわけです。だって、狙ってJ-POPを鳴らしてるんだから。

でも、サウンドやビートリズム…楽器隊のサウンドや質感は、非常に「洋楽っぽい」。この矛盾、このアンバランス感こそ、King Gunの楽曲の最大の魅力だと思っています。

クラシックや60年代のサイケロックをルーツにもつ常田大希、ジャズをルーツにもつ新井和輝、ヒップホップルーツにもつ勢喜 遊、そして、3人の共通のルーツミュージック、ブラックミュージック…

主に海外のサウンドから大きな影響を受けたバンド隊の上に、井口理の「誰にも嫌われない歌声」がのることで、「異質なJ-POP」、「King Gunでしか鳴らせないロック」が誕生するという…もはや、ある種の奇跡です。

たとえば、彼らの代表曲でもある『白日』も、メロディや歌はJ-POP的バラードでありながら、裏で鳴ってるサウンドやビートは、じつは驚くほどゴキゲンなブラックミュージック(ファンク)なんですよね、そのバランスがとにかくスゴイ。異次元。

King Gnuのサウンドは、この4人でしかあり得ない絶妙なバランス感覚の上に成り立っているのです。

②:バランス

先ほどの話にも繋がりますが、King Gnuは絶妙なバランス感覚の上で成り立っている奇跡のようなバンドだと思っています。

常田大希:「“バランス”っていうのは、すごく重要だと思います。それがないものには面白さを見いだせないし、聴いたことがないバランス感覚のものを作りたいです。

理のきれいなボーカルがあって、それを汚す俺っていう対比も1つのバランスだし。単純に、綺麗な音と汚い音をぶつけるっていう話ではなくても、俺らみたいなコアな音楽家畑にいたミュージシャンがポップスをやろうとするのもバランスだし、黙ってかっこつけてりゃいいのに、理がふざけた動画をTwitterで上げ続けるのも、バランスだし(笑)。バランス感覚っていうのは、音楽だけじゃなく、生き方にも求めるものですね。」

cinra

絶妙なバランスは、ギャップとも言い換えられると思います。二面性ですね。

演奏中は無敵のロックバンド、トークやラジオでは普通に今どきのお兄ちゃんたち…

そのギャップ、二面性にヤラれます。

③:メンバー間の絆

知れば知るほど情に深いバンド、メンバー間の絆が深いバンド、それがKing Gnuです。

常田大希:「自分自身もKing Gnuに凄く可能性を感じているし、愛情もあるし、メンバーへの愛情もあるし。まぁ人の100倍は愛情深いと思うよ。」(MUSICA 2020年2月号より)

④:解散

リーダー常田大希が度々発言する「解散」という二文字。

そこには、彼の譲れない美学があります。

常田大希:「King Gnuというコンセプトのバンド、アート、フォーマットっていうのは、やっぱりどこかで区切る必要があると俺は感じていて。やっぱり熱狂が伴っていないとダメ。それは、人気の有無って話ではなくてね。熱狂の最中にちゃんと終わらなきゃいけないっていう認識があるから。だからこそ、そこに向けて自分の音楽を深めていくっていうのは、ちゃんとやらやなきゃいけないことだと思ってる。」(MUSICA 2020年2月号より)

⑤:格好良さ

結局、ロックバンドは、「格好良いか」「格好悪いか」の2択です。

歌が上手いとか、曲が良いとか、演奏凄いとか、ルックスヤバいとか、パフォーマンスぶっ飛んでるとか…

そういうことは、ロックバンドのとっては当たり前で前提条件。

一番大事なことは「格好良い」こと。これはもう、ロックの歴史が証明している事実です。

King Gnuは間違いなく「格好良い」です。それこそ、ロックの歴史に名を残すレベルで格好良いロックバンドだと思っています。(ニルヴァーナやオアシスのような)伝説のロックバンドに居並ぶほどの格好良さだと思ってます。

ロックバンドのロマンを今の日本で体現しているバンド、それがKing Gnuです。

King Gnuの名曲10選

 

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1.白日

やはり、まずはこの曲から。言うまでもなく、King Gnuの名を一躍全国に知らしめた名曲。

ポップスとしてすんなりと耳に入ってくるのに、メロディやビート、サウンドはどこからどう聴いても、「異常」

何から何まで、J-POPとしては、「異質」

本当に意味で新しい「日本のJ-POP」それが、『白日』。

常田大希:「ほんと全部サビで、捨てるパートを作らないってのいうのを目指してるから。特に『白日』は、Aメロもサビだし、Bメロもサビだし、サビもサビだし、Cメロもサビだしってぐらい、キャッチ-なメロディとパンチラインを全セクションに散りばめてる。全てにおいて惹きつけようとした曲。」(MUSICA 2020.2月号より)

2.Teenager Forever

売れていないころから温め続けていた名曲で、King Gnuの青くさいロックバンド性を存分に堪能できる一曲。

また、ライブでは昔から披露されていて、すでにKing Gnuのアンセムの一つでもある。

「静寂」と「狂騒」、「静」と「動」…10代の揺れ動く心情を100%の割合で封じ込められている。聴けばいつでも、気分は10代。

常田大希:「大マジにはやっていないというか、こういう力の抜けたふざけ感がKing Gnuの重要な要素でもある」(MUSICA 2020.2月号より)

3.飛行艇

無敵艦隊King Gnuの到来。

オーディエンスノイズが響くイントロ…からの、とびっきり大ぶりのギターリフが鳴り響いた瞬間、視界がぶわっと開けるあの感覚、腹の底にズドンと響き渡る興奮と熱狂…

圧倒的なスケールで迫りくる無敵感と高揚感。そうだ、これを待っていた、これがロックだ。これがロックバンドだ。

1960年代や70年代のロックが持っていたロックの栄光、スケール感を今のやり方で蘇らせた、日本語ロックの新たな名曲。

常田大希:「子供の頃から「Woodstock Music and Art Festival」(1969年にアメリカ・ロサンゼルスで開催された野外ロックフェスティバル)の映像を観て憧れてたんで、そういうルーツは自然と出ている感じです。」

ナタリー

4.Flash!!!

https://www.youtube.com/watch?v=j_NHrPC3ij8

King Gnu名刺代わりの一撃。

言葉の強さとサウンドの強さがガッツリ肩組んで圧倒的なテンションのまま突き抜ける、わずか2分42秒の煌めき。

The Prodigy的シンセの鳴りや、ベースのブラックミュージック的アプローチ…etc

まさに、King Gnuが標榜する「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」を体現した一曲

常田大希:「この曲はライブの幕開けを飾る曲になると思って育ててきて、実際にレコーディングしてすごくよい出来だなと感じましたね。これがKing Gnuを象徴する曲だなと。ほかにもメロディの候補がいくつかある中作っていったんですけど、結果的に「これがKing Gnuだ」と言えるくらいの曲になったと思います。そういう達成感がありますね。」

ナタリー

5.壇上

3rdアルバム『CEREMONY』収録曲の中で、最後に完成したとされる楽曲。常田曰く、製作から完成まではわずか1週間。

King Gnuの楽曲には珍しく、リードボーカルは全編にわたって常田大希が担当。

常田の独白ともとれる生々しいリアルな歌詞、音数の少ないシンプルな曲構成が、全曲シングル級の『CEREMONY』の中でも異次元の輝きを放っている。

常田大希:「未来に向けて。次のアルバムに向けて忘れていた感覚を取り戻したというか…だから、みんなでこれを歌ったら解散できるかなっていう…。これを大合唱して会場泣いちゃう、みたいな。本当に超リアルな心情で、冗談じゃなくて、マジでそういう思いで書いたものだから。もちろんそれは、今すぐKing Gnuが解散するって話ではなくて、けど、今の俺のリアリティが最もあるものというか」(MUSICA 2020.2月号より)

6.It’s a small world

井口理が踊るMVも印象的な名曲『It’s a small world』。

皆寝ちゃったよ
今夜、世界は僕らのもの

君の世界に僕も生きられるなら
それは素敵な事でしょう?

It’s a small world

老若男女を巻き込み大きな群れになりたい、という思いから名づけられた『King Gnu』というバンド名。

途方もなく大きなスケール感をもったバンドですが、歌詞の中で歌われる世界観は一貫して「僕と君の小さな世界」であり、「1対1の関係性」「個人的感情」です。

そこが良いんですよね。

ウッドベースの深みのある音色と、打ち込みによる無機的なビートの絶妙なバランス感も最高です。

7.Vinyl

昭和歌謡曲のような哀愁とアングラな艶を湛えた、美しい歌メロを歌い上げる井口理の歌声。

一度耳にしたら忘れられないほどのインパクトは、まさにキラーチューン

MVでは、井口理の演技姿を拝むことができる。必見。あと、転けそうにながら歌うの、マジで格好良いです。

常田大希:「ストリングスのアレンジもちゃんとやってるんです。J-POPによくある、「とりあえず後ろにストリングス付けときゃ感動するだろ」みたいな感じではなく(笑)。1曲ごとに何かしらのチャレンジをしています。同じことをやっても仕方ないってことですかね。」

ナタリー

8.Mcdonald romance

もう財布の底は 見えてしまったけど
それさえも笑い合った それさえも愛だった

Mcdonald romance

まず、歌いだしからして最高。25かそこらでこの歌詞は出てこない、普通は。

この歌詞は本当に天才的というか、はじめて聴いたときに全身の毛穴がスタンディングオベーション(鳥肌)したことを鮮明に覚えている。

下手すればベタな昭和フォークソングになりかねない詞世界を、King Gnuが鳴らすことでこんなにも鮮明に聴こえる。素晴らしい。

MCでは「人気がない曲」と発言していたけど、ファンの間では非常に人気が高い初期King Gnuの名曲。

9.Slumberland

King Gnuの「多様性」が存分に堪能できる名曲。

メジャーデビューアルバムの(実質)1曲目に配置していたころことからも、本人たちの自身の高さがうかがえる。まさに、「King Gnuとは、こういうバンドです」という、彼らを代表する1曲。

「ガラの悪いハッチポッチステーション」という言い得て妙なコメント通りのMVの世界観、最高。

サウンド面では、なんといっても超強烈なストリングスが肝。ときとしてストリングスが歌を押しのけ前面に躍り出て、完全に主役顔してる、そんなとんでもない構成。

いわゆるJ-POPによくある、ただ白玉のコードを鳴らすような入れ方は基本的にしていなくて。ストリングスもほかの楽器と同様に、バンドサウンドの1セクションとしてちゃんと考えています。

ナタリー

10.The hole

音数が多いKing Gnuの楽曲の中で、異質の輝きを放つ名バラード『The hole』。

井口理の圧巻の「歌唱力」と、尋常ではない「表現力」の高さを体感したいなら、間違いなくこの曲。

ぽっかりと空いた空洞。そこに入り込むのは、孤独や苦しみだけ。しかし、空洞にこそ、僕たちが次の一歩を踏み出すきっかけがある。

僕は、King Gnuのチケット落選メールを受け取って真っ先にこの曲を聴いた。僕の心は「The hole」だった。

彼の歌を全面に押し出すために、ギリギリまで引き算されたバンドのサウンドも素晴らしい。

井口: この曲もバンドにとっては挑戦した曲で、サウンド面でめちゃめちゃ引き算しました。

勢喜: この曲では、手数じゃない表現というか、違う段階に踏み込めたような気がしています

tracks-live

あとがき

常田大希:「King Gnuに関しては、「ポップスを作る」ということに特化していると思います。社会との結びつき、時代とのリンク……そういうものがないと、ポップミュージックは意味をなさないし、面白くないと思うので。

この時代の、この流れのなかで、俺はこの音楽を作った……そういう、自分の文脈を持って、そのなかで自分に腑に落ちるものを作ることが、俺にとってはなにより重要なんです。」

Cinra

King Gnuの首謀者、常田大希の発言にもある通り、King Gnuは間違いなく「今」のバンドであり「今」聴くべきバンドです。

ヌーの群れの一員になって、まだ見ぬ景色をともに見ましょう!