【ネタバレ&感想】漫画『ハピネス』7巻 押見修造節全開の鮮血ダークヒーロー奇譚

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待ち続けたハピネスの新刊。いやぁ今回もすごい…!

『ハピネス 』6巻の記事にも書きましたが、“ハピネス 感想”や“ハピネス 漫画”などなどの検索ワードで当ブログを訪れてくださる方が、本当に多いです。巻数が増えるたび、訪れてくださる方もそれに比例して増えていく…本当に有難いことです。ありがとうございます。

訪れてくださる皆様の期待というか、求められている記事を書けるようにこれからも精進しますので、今後ともどうかよろしくお願いします。

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漫画『ハピネス 』7巻 あらすじ

10年前、五所の首を切りつけ、勇樹と共に消えた男・桜根は、宗教団体「幸せの血」を作り、山奥で暮らしていた。五所は、失踪した岡崎と勇樹の手がかりを求めて、宗教施設に潜入。信者が崇める“吸血鬼”の正体を探るため、怪しげな地下室に辿り着くが…!?

Amazon引用

漫画『ハピネス 』7巻 ネタバレと感想と

第7巻の表紙に描かれている人物、新キャラの女性かと思っていましたが、実は10年後のあの人です。

6巻では物語が大きく動くことはありませんでしたが、7巻は違います。というより、ハピネス史上、いや、押見修造史上最もヘヴィーな展開ではないでしょうか。にもかかわらず巻末の次巻予告には、血の悪夢は、さらなる衝撃の展開へ…という煽りが、いよいよ後には引き返せなくなってきたというか、底なし沼のように下へ下へと深く引き摺り込まれていくような展開になってきましたね。

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冒頭の数十ページは台詞もなく、幸せの血の施設に侵入する五所さんの様子が描かれていています。

台詞もなく、スクリントーンも使わず、ベタと手書き線のみで描かれる数十ページは、五所さんの極限の緊張状態をより鮮明に浮かび上がらせています。手に汗握るとはまさにこのこと…。

見回りに見つかってしまう五所さん。絶体絶命かに思われたそのとき現れた、“導師様”と呼ばれる人物、幸せの血の創設者、そのは人物とは、

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10年前に五所さんの首に一生消えない傷を付けた男、勇樹と消えた男、桜根

岡崎も勇樹も、2人ともここにいると言う、桜根。しかし、五所さんが2人に会うためには、翌夜に開かれる集会である手続きが必要だと。

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翌夜、教会のような場所で開かれる集会。参列者は皆、頭巾をかぶり異様な雰囲気です。
五所さんは壇上へと誘われ、手を差し出すように言われます。

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鋭いナイフで五所さんの手を切りつける桜根。傷口からは真っ赤な鮮血が…。
白黒漫画のはずなのに流れる血が真っ赤に見えるから不思議です。

桜根に連れられて、いかにも怪しげな地下室へとやってきた五所さん。そこには、

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そう、表紙に描かれていた人物とは10年後の勇樹だったのです。吸血鬼なので、人間のような成長や変化はありませんが、でもたしかに10年前とは全く違う雰囲気の勇樹。

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いきなり五所さんを激しく蹴りつける桜根。そして1度ならず2度までも彼女の首元に刃を突きつける極悪非道っぷり。

勇樹と話せるようにすること、それができれば岡崎と会わせてやると言い放つ桜根。“勇樹と話すこと”これこそが桜根の目的だったのです。

あれから5日後、桜根の五所さんに対する残虐な仕打ちは正直、ページを閉じてしまいたくなるほど悲惨です。未だ勇樹は口を開こうとしません。

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五所さんを助けに馳せ参じた須藤も、しかし、呆気なく捕らえられてしまいます。

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桜根に連れられて五所さんと勇樹がいる例の地下室へとやってきた須藤。

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切り刻まれ傷つけれた五所さんを眼前にして激昂する須藤。対する桜根の手にはナイフが…。

あとがき

もう五所さんへの極悪非道っぷりが本当に耐えられませんでした。桜根にはどうか徹底的な罰を…。読むのが辛いほどヘヴィーな展開ですが、どうにも読む手が止まらず続きが気になってしまう。完全に押見修造の手中というわけです。

一ファンのぼくが、一つだけ難癖をつけるとすれば、五所さんにしろ、須藤にしろ考えもなしに敵の本丸に飛び込み過ぎでは?と、いうことですね。だって、飛んで火に入る夏の虫ですよ、まるっきり。

次巻では須藤の大逆転劇がはじまるのでしょうか。

そして、さらなる衝撃の展開とは、果たして。