『King Gnu(キングヌー)』の隠れた名曲10選【ファン厳選】 | The Bird's Nest Hair  
【2020/03/04】New Article Update!

『King Gnu(キングヌー)』の隠れた名曲10選【ファン厳選】

『King Gnu』ファンにはお馴染みの超名曲でも一般的にはまだあまり知られていない名曲を10曲まとめています。

『King Gnu』を聴き始めた方、さらに『King Gnu』の魅力を知りたい方にとくにおすすめの楽曲たちです。

これまでにリリースされた3つのアルバム(『Tokyo Rendez-Vous』『Sympa』『CEREMONY』)の中から、各3~4曲ずつ紹介しています。

『Tokyo Rendez-Vous』の隠れた名曲

①:Tokyo Rendez-Vous

バンドの首謀者であり全ての作詞作曲を手掛ける常田大希曰く、「東京の街並みがミクスチャー・スタイルだから自然と音もそうなった」という1曲。

の中には、所謂シティポップで歌われるような洗練された東京像は無い。ここで描き出されるのは、乱立する高層ビル群やネオンサイン、看板、溢れかえる人ごみと騒音、下水の臭いが立ち込めるうす暗い地下通路…

全てを呑み込み、いまだ進化を続けるカオスシティ・東京を歌う姿が、まさしく新時代のロックバンドの趣があり鮮烈で格好良い。

常田の地を這う低音ボイスによって畳みかけられるAメロ・Bメロ、井口の天をも衝く高音ボイスのサビ。

King Gnuの大きな武器でもある「ツインボーカル」が早速炸裂している点も素晴らしい。

②:McDonald Romance

《もう財布の底は/見えてしまったけど/それさえも 笑い合った。/それさえも 恋だった。》

かつて、日本の歌謡曲やフォークソングで多く歌われた「君と僕、二人だけの世界観」を、現代の若者らしい退廃的で気怠げな雰囲気を纏いながらも、美しくロマンチックに歌い上げた名曲。

まだ、帰りたくない、もっと一緒にいたい。でも、お金がない。

そうだ、マクドナルドで朝まで一緒にいよう。

音の“余白”が、二人の時間を優しく包み込む。

③:サマーレイン・ダイバー

※映像は、『King Gnu』の前身バンド『Srv.Vinci』時代のもの。

アルバムのラストに相応しい1曲「サマーレイン・ダイバー」。

この曲を聴くと『King Gnu』が、アルバムを“一つの作品”として捉えていることがはっきりとわかる。

大都会東京の街並みが、ゆっくりと、しかし、たしかに滲んでゆくかのような余韻を残しながら終わっていく様は、とてもロマンチック。

アルバムの「ラスト・ソング」として聴くことではじめて、その真価を噛みしめることができる名曲なので、是非『Tokyo Rendez-Vous』を通して聴いてみてください。

『Sympa』の隠れた名曲

④:sorrows

切れ味鋭いカッティングギター、駆け抜ける疾走感、グランジ・ロック感溢れるストレートな正統派サウンドの中で、ベースだけがあからさまにおかしな動きをしている。

従来の型にはおさまらない“違和感”こそ、『King Gnu』の真骨頂。

⑤:Don’t Stop the Clocks

『King Gnu』史上屈指のシンプルなアコースティック曲。

真夜中に暖かい部屋で温かいコーヒーを飲んで、ほっと一息つているような、色でいえばセピア色のような、そんな可愛らしい1曲。

常田大希の飾らない剥き出しのアコースティックギターと、新井和輝のウッドベースの音色がとても心地がいい。

そして、井口理の「誰にも嫌われない歌声」は、こういった曲でこそ真価を発揮し、そして、どこまでも広く届くような気がする。

⑥:It’s a small world

「Don’t Stop the Clocks」から続く『King Gnu』真夜中シンプルソング(個人的感想)

「Don’t Stop the Clocks」がほっと一息つけるコーヒーソングなら、「It’s a small world」は、ウイスキーを一気飲みして現実と妄想の境目があやふやになっているような、ふわふわした夢見心地な1曲。

無機質な打ち込みのビートと、体温を感じる新井のウッドベースの対比、コントラストがとても良い。

あと、MVの井口のダンスも良い。歌だけにはとどまらない彼の芸達者ぶりを堪能することができる。

⑦:The hole

ファンの間でも屈指の人気を誇る『King Gnu』珠玉のバラード曲「The hole」。もはや全く“隠れてはいない”名曲。

『King Gnu』といえば、常田大希の天才的センスで構築された世界観を新井和輝と勢喜遊という圧倒的テクニックをもった一流のプレイヤーたちが、鮮やかに、そして、アグレッシブに彩る音数の多いサウンドが特徴的だが、「The hole」は、限界ギリギリまで引き算された、骨と皮だけのような音数少ないサウンドが全編を貫いている。

色鮮やかなドレスを脱ぎ去った、剥き出しの美しさを感じずにはいられない。

そして、引き算の極致でのようなサウンドの上を、井口理の美しい歌声がじんわりと広がっていく。

つくづく、奇跡のようなバランスで成り立っているバンドだと思う。

『CEREMONY』の隠れた名曲

⑧:ユーモア

分かりやすい歌メロとその下で鳴る同じフレーズのシンセサウンド。体温を感じる歌声と無機質なビート。

従来のバンドサウンドだけでは表現しきれない現代的アプローチを、さらりとやってのける王者の余裕。

『CEREMONY』には「飛行艇」のようなビッグスケールのようなロックソングと、この「ユーモア」のような遊び心溢れる楽曲が共存している点がとにかく異質で、そして、とにかく素晴らしい。

⑨:小さな惑星

颯爽なメロディ・ラインに結びついた詫び寂びのきいた“日本語”の詞は、自分の国の言葉がいかに美しいものかを再認識させてくれる。

小さな惑星の小さな国には収まりきらない底知れぬ才能に驚嘆する。

⑩:Overflow

「どろん」「Teenager Forever」「白日」「飛行艇」の超強力ラインナップシングル曲が収められた『King Gnu』の中でも屈指のポップソングが、この「Overflow」。

これほど完成度が高く必殺キャッチーな楽曲が、シングルではなくアルバム9曲目に収録されているあたりが『King Gnu』らしい、というかおそろしい。

「Overflow」は、常田が家入レオに提供した楽曲をセルフカバーした楽曲だが、J-POP×ファンクの融合ともいえるこの曲は、新井との狂人的(強靭的)なリズム隊が鳴らしてこそ一段と映える。

あとがき

ここにある楽曲をすべて聴き終えたころには、きっとあなたも『King Gnu』なしでは生きられない身体になっているはずです。