映画『ダウン・バイ・ロー』感想・あらすじ【ジム・ジャームッシュが描く愛しい逃亡劇】 | The Bird's Nest Hair  
【2020/03/04】New Article Update!

映画『ダウン・バイ・ロー』感想・あらすじ【ジム・ジャームッシュが描く愛しい逃亡劇】

ミュージシャン、トム・ウェイツ初主演、ジム・ジャームッシュ監督作品『ダウン・バイ・ロー』(1986年公開)のあらすじと感想をまとめています。

全編モノクロフィルムによって撮影された、ジム・ジャームッシュ節全開のゆるーいオフビート逃亡劇。

『ダウン・バイ・ロー』の評価

『ダウン・バイ・ロー』のレビュー
演出
(4.0)
音楽
(4.0)
ストーリー
(4.0)
キャスト
(5.0)
リピート
(4.0)
総合評価
(4.5)

ジム・ジャームッシュ監督のデビュー作以降常連のジョン・ルーリー。

そして、本作がジム・ジャームッシュ作品初出演であり、自身初主演でもあるミュージシャンのトム・ウェイツ(本作以降もトム・ウェイツとジム・ジャームッシュの関係は続く)。

さらに、後にアカデミー賞主演男優賞を獲得し世界的に大ブレイクを果たすイタリアの名優ロベルト・ベニーニ(トム・ウェイツ同様、本作以降もジム・ジャームッシュの関係は続く)。

気の合った仲間内で作り上げたようなラフな空気感が全体的に漂う、ジム・ジャームッシュ節全開のオフビート・ロードムービー。
何も考えず、でも何かが心に残る名作です。

『ダウン・バイ・ロー』スタッフ&キャスト

『ダウン・バイ・ロー』スタッフ

『ダウン・バイ・ロー』スタッフ
監督ジム・ジャームッシュ
脚本ジム・ジャームッシュ
製作アラン・クラインバーグ
撮影アラン・ミューラー
音楽ジョン・ルーリー

『ダウン・バイ・ロー』キャスト

『ダウン・バイ・ロー』キャスト
ザックトム・ウェイツ
ジョンジョン・ルーリー
ロベルトロベルト・ベニーニ
ニコレッタニコレッタ・ブラスキ


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『ダウン・バイ・ロー』解説

デビュー作以来の常連ジョン・ルーリーに、監督が敬愛するミュージシャンのトム・ウェイツ、“イタリアのウディ・アレン”ロベルト・ベニーニを迎えたジャームッシュ監督の第3作。刑務所で同房になった3人の男が奇妙な友情で結ばれ、やがて脱獄してそれぞれの道を歩み始める(?)までを独特のユーモアで描く。ウェイツが担当した音楽、ロビー・ミューラーのモノクロ撮影も話題になった人気作。

映画.com

『ダウン・バイ・ロー』あらすじ(ネタバレ)

ここはアメリカ ニューオリンズ。

落ち目のDJザックは酔っていた。「なにもかも上手くいかねー、そんなときは酒だ」と、言わんばかりに酒を飲んでいた。

そんなザックに上手い話が転がりくんでくる。車を1時間転がすだけで1000ドル。簡単なお仕事。

ザックは話に乗って車に乗った。しかし、上手い話には必ず裏がある。

車のトランクには死体がのっていた。ザックは知らなかった。パトカーのサイレンが光る。

ザックは逮捕された。

退屈な刑務所暮らし。

ある日、一人の男が投獄された。

男の名はジャック。

ジャックはザックと相部屋になった。

しかし、二人は馬が合わない。

そうはいっても、ここは刑務所。部屋には二人。暇つぶしはトランプだけ。上手くやっていくしかない。

ザックが投獄されてから随分と経ったある日、また一人、部屋に男がやってきた。

男の名は、ロベルト。イタリア人だ。とにかくよく喋る。

彼の陽気な雰囲気がそうさせたのか、刑務所の閉鎖的環境がそうさせたのか

ザックとジャックとロベルトは、すっかり意気投合していた。

そして、真新入りロベルトが3人の運命を変える提案をする。

「脱獄しようぜ!」

まるで、映画さながら、手に汗握る命懸けの大脱走…にはならなかった。

脱獄はあっさりと成功した。

問題はそのあとだった。

3人は道に迷った。

ここがどこかも分からない。

広大な湿地帯。ここには、ヘビもいるし、ワニもいる。

刑務所の中の方が安全だったかもしれない。

3人は喧嘩をし、そして仲直りをして道を進んだ。

やがて、3人は1本の道に出る。ついに、湿地帯を抜けたのだ。

道沿いに佇む一軒のカフェ。

ロベルトは、カフェの女主人と恋に落ちる。彼女もまた、イタリア人だった。

ロベルトは、ここに残り女主人とともに生きていくことを決める。

ザックとジャックは、それぞれ先に進むことを決める。

1本の道を、ザックとジャックは並んで歩く。

ほどなくして、分かれ道に差し掛かる。

ザックは右に、ジャックは左に進んだ。

『ダウン・バイ・ロー』感想

1990年大生まれの僕は、ジム・ジャームッシュ直撃世代ではなく完全に「後追い」なので(リアルタイムで観たジャームッシュ作品は『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『パターソン』のみ)、80年代に吹き荒れていた、『ダウン・バイ・ロー』や『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を中心とした、ミニシアターブームは全く体験していないです。

してはいないですが、やっぱり、「今」初めて観ても、「今」の感覚で観ても、「ジム・ジャームッシュの作品は面白い!」ということは、声を大にして言っておきたいです。

ジャームッシュ作品は、「私的」であり「詩的」というか…

何でもない日常の中にも、物語はちゃんとあるんだなということを教えてくれるいうか…

本作『ダウン・バイ・ロー』は、ミュージシャン2人が主演を務めていることで生まれる、独特の「間」「リズム」みたいなものが確かにあって、それがとにかく味わい深いものになっています。

あったかいコーヒーを飲みながら、ゆるーく観たい名作です。