とにかく凄い…。『山田孝之のカンヌ映画祭』【全話感想&あらすじ】

*2017/3/25 最終話感想&あらすじ追加

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『山田孝之のカンヌ映画祭』全話感想&あらすじ記事です。

毎週、『山田孝之のカンヌ映画祭』感想&あらすじを更新しています!

暇つぶしに是非!

『山田孝之のカンヌ映画祭』全話感想&あらすじ

第一話『山田孝之、カンヌを目指す』

2016年夏山田孝之は、映画監督山下敦弘を呼び出す。
山田は山下に、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいと告げる。
後日、とある場所で集まった山田と山下は、早速映画の内容について話し始めた。

出典:公式HP

記念すべき第1話。

忙しい勇者ヨシヒコの撮影の合間を縫って、山下監督を呼び出す山田孝之。

そして言い放つ一言。

「カンヌを目指したい」

山下監督ポカーン。
そりゃそうだ。

お馴染み勇者ヨシヒコの衣装のままグイグイ押しまくる山田孝之。

その衣装で真顔でグイグイはせこい。

このドラマの醍醐味でもある、“どこまでが本音でどこまでが演技なのか、境界線が非常に曖昧な面白さ”がさっそく炸裂していました。

“バカみたいなことを大真面目に頑張る”

そういうの大好きです。

後日、横浜にオフィスを借り、「合同会社カンヌ」を設立。早くもカンヌ映画祭を目指す準備を整える山田孝之。

そして今回、山田孝之は俳優としてではなく、プロデューサーとしてカンヌ映画祭最高賞のパルムドールを目指すという。

山田孝之はすでに映画の題材を考えており、「エドモンド・ケンパー」を元ネタにした映画を作りたいという。

エドモンド・ケンパー

1948年12月18日生まれ。

身長205cmの大男。

1970年代の米カリフォルニア州で連続殺人を行った人物。幼いころから残虐な面が見受けられたと言われている。15歳の時に自身の祖父母を殺して精神病院に入院するも、1972年にヒッチハイカーの女性などを殺害。

母親とその友人も自らの手で葬り、その後警察に出頭した。1973年11月に有罪判決が下されており、彼自身は死刑を望んだが終身刑が言い渡された。あわせて10人殺害したことになる。

引用:ロケットニュース

さらに、山田孝之はすでに主演俳優にオファーを申し入れ、出演の話をつけているという。

仕事が早い山田孝之。さすが勇者。

山田孝之「(誰が主演か知ったら)絶対ビビりますよ」

山下監督は主演俳優が誰かを教えてもらえないまま、山田孝之ともに主演俳優との待ち合わせ場所へ…
そこで待っていた俳優とは、

芦田愛菜(12)

「あぁ〜、愛菜ちゃん大きくなって〜、別嬪さんなったな〜」

じゃなくて!

え、ケンパーは身長2mのサイコパス大男だぜ?!

山下監督「親殺しのー、それはー、聞いてる?」

芦田愛菜「はい。」

山田孝之「そこに全然不安はないですね。絶対出来ます。」

よくよく見るとランドセルを背負っている愛菜ちゃん

「えっーと、えっと…、あ、そっか、あ、学校帰りなんだ。」

「あ、はい。」

…流れ出すエンディング。

いや、設定は多少変えるとはいっていたけど…

マジか…。

第二話『山田孝之、カンヌを学ぶ』

カンヌ映画祭を目指して、映画を制作することになった山田孝之は「合同会社カンヌ」を設立した。

そして、プロデューサーは山田孝之、監督は山下敦弘。主演も決まったところで、三人はまずカンヌ映画祭について学ぶため、日本映画大学を訪れる。

出典:公式HP

いやー、1話からしてめっちゃ攻めてくるなー!と驚きだった『山田孝之のカンヌ映画祭』。
2話目以降もその姿勢を崩しませんでした。

山田孝之、芦田愛菜、山下監督、三人は本気でカンヌ映画祭を目指すため、カンヌについて一から学ぶため、日本映画大学を訪れます。

もうね、目からウロコでしたね。カンヌ映画祭についてここまで深いところまで突っ込んで視聴者に学ばせてくれる番組っていまだかつてあったのでしょうか?(ぼくは知らない)

そしてシリアスの中にも笑いを忘れないのが山田&山下コンビですね。

“シリアスな笑い”とでもいうのでしょうか。

・講義内容をしっかりとメモする愛菜ちゃん。

・スマホで写メをとる山下監督。

・聞いてはいるがメモなどは取らない山田孝之。

三人の対比がとても面白いです。

映画における性表現の話になり退出させられる愛菜ちゃん。

退出した愛菜ちゃんの色鉛筆を勝手に使いメモをとりだす山下監督

思わず笑ってしまいます。

「カンヌはハリウッドが嫌い。憎悪している。」

「不親切に作る。説明したりサービスはしない。整理はせず原型のまま出す。」

「大喜利が好きな、日本人。みんなが同じことを知っていて同じ経験をしていて、同じ価値観を共有しているから、小さな価値観が楽しい。これは体力が無くなった年寄りの遊び。」

「日本映画はフィジカルが弱い。」

…おいおい、そんなところまで突っ込んでいいのかとこちらが心配してしまうような内容。

でもすげー面白い。

そしてめちゃくちゃ勉強になります。

これからの映画の見方が変わる気がします。

まさかこのドラマがここまで勉強になる番組だったのは…。いい意味で裏切られましたね。もっとグダグダでくだらない(良い意味で)ものだと思っていたので。

展示されているカンヌ映画祭パルムドール賞のトロフィーを、特別にショーケースから出して写真を撮らせてもらえることに。

意気揚々とトロフィーを手に持ち、みんなで一緒に写真を撮ろうと提案する山下監督。

山田孝之「おれのじゃないんで、いらないです。それは。」

『山田孝之のカンヌ映画祭』やっぱやべーです。

第三話『山田孝之 パイロットフィルムを作る』

カンヌ映画祭で賞をとるためのヒントを日本映画大学にて学んだ山田・山下・芦田。

次に三人は、映画制作に必要な資金を集めるために、パイロットフィルムを制作することにした。

山田が集めた撮影スタッフとともにパイロットフィルムの撮影が始まる。

出典:公式HP

『山田孝之のカンヌ映画祭』これはもうあれですかね?教育番組ですかね?

本当にとても勉強になる。映画について知らなかったことを多く教えてくれます。

第3話はパイロットフィルムを作ろうって話なんですけど、そもそもパイロットフィルムってなんぞや?って視聴者がほとんどだと思います(自分含め)

【パイロットフィルム】

スポンサーからの資金を獲得するために先行して製作される試作映像のこと

企画書では説明しきれない世界観を提示することが可能になり資金を調達する近道になる場合がある

ほー、なるほど。

パイロット版とかって聞いたことありますが、単なるお試し版くらいのものだと思ってました。資金調達とかそういう側面もあったわけですね。

今回はほぼ全編パイロットフィルム撮影現場が舞台だったわけですが

「すげー、ものづくりの裏側ってこんな感じなんだ」の、まさに目から鱗状態の30分間でした。

もはや某国営放送局でやっててもおかしくないような内容。それをテレ東深夜枠でやっちゃうっていう、そこがまず面白いですよね。

怒り、哀しみ、孤独

「山田は この映画で何を描こうとしているのか」

これは、山田孝之自身もまだハッキリと分かっていないのでは?と思うんですよね。

2話の話にもあった、
『作り手の頭の中を整理しない、サービスしないで原型のまま出す』

という例のアレを実践しているのでは?と思っていたのですが

どうなのでしょう?

第3話は、完成したパイロットフィルム『穢の森』を、有村昆のバカデミーシネマラボというトークイベントで上映。というシーンで終わりを迎えますが…

芦田愛菜は親殺しから最も遠いイメージ。

それをあえてやることで、ビックリさせたい、度肝を抜かせたいというコンセプトがみえてしまう。

つまり一言でいうと、

「あざとい」

という、映画評論家 有村昆からのなかなかに厳しいご意見。

どうなんでしょうね?

主演に芦田愛菜を起用したことへの『あえて感』や『あざとさ』なんて、視聴者みんなが思っていたことでしょう。

その『あざとさ』が良いように働くかどうかということですよね。

今後物語がどのように転がっていくのか…

第四話『山田孝之 金を集める』

映画制作に必要な資金を集めるために、パイロットフィルムを制作した山田孝之。パイロットフィルムを携え、山田が芦田愛菜、山下監督とともにまず向かったのは、大手映画会社だったのだが…。

出典:公式HP

いやいやいや、第4話も相変わらずでしたね。どこまで本気(マジ)なのかがもう全然分からない。

一言でいうと、“狂気”ですよね。

第4話、狂気が渦巻いていました。

第4話はタイトル通りスポンサーを募る、穢の森という作品に出資してもらう=金を集める。ということですね。

金を集めるために、まず3人が向かったのは、東宝。

…はい、あの東宝です。

宣材は第3話で撮ったパイロットフィルムと、山田が勝手に(2人には言わずに)作っていたポスターのみ。

ちなみに今回一番笑ったところ。東宝へと向かう車中で、

山下監督「プレゼンとかってしたことある?」

愛菜ちゃん「なんか 学校とかで 何か調べ学習とかして 発表みたいなのはやったことある…」

山下監督「じゃ、大丈夫か」

東宝担当者に『穢れた森』を売り込む3人。

担当者に映画の脚本やジャンルを問われますが、

「山田は規制の映画作りに縛られたくないため、現時点でプロットや脚本を作るつもりはなかった」

という、字幕が。なるほど。

宣材は本当にパイロットフィルムとポスターのみなわけです。

そして、山田の出資希望額1億円という申し出に顔を曇らせる担当者(そりゃそうだ)

対して山田は、

ぼくは東宝に貢献している。今までの東宝作品への出演累計額は500億はあると、自作のリストを提示する。

愛菜ちゃんの

「1億円 お願いします!」のダメ押しも虚しくあえなく撃沈…。

映画の制作費相場っていまいち分からないですが、いきなりきて「1億円出してくれ」は、まぁそりゃ無理ですよね。

担当者の「えぇこいついきなり来て何言ってんの感」がすごいでてましたね。もう画面から滲み出でましたね。

これぞこのドラマの狂気。

ちなみに東宝の後に向かったソニーインタラクティブエンタテイメントですが、こちらもすぐに丁重な御断りが…。

後半、難航する出資者探しに一筋の光が見えます。

新たなプレゼン相手の元へと向かう3人。

「東宝」、「ソニー」、だれも知る大企業を出してきてからの、

「合同会社Temper Horse」

…うん、たぶんだれも知らないですよね。

合同会社Temper HorseのCEOでもあり、Girls BAR G-girls オーナーでもある稲垣氏(山田自身がTwitterで連絡を取り合ったという、山田孝之の大ファンの男性)

はい、もう絵に描いたような胡散臭い男性(失礼)です。

…しかしこの方がなんと、出資をその場でOKしてくれるのです。

山田孝之のサイン&ツーショット写真と引き換えに。

よく見れば、なんだ、とても人の良さそうな優しそうな男性です。稲垣氏。

今回もリアルとフェイクの狭間をいくようなギリギリの演出と狂気

良いですねー、最高です。

第五話『山田孝之 カンヌを下見する』

映画制作に必要な資金集めに難航していた山田孝之だったが、山田の大ファンという会社経営者から映画制作への出資の約束を取り付けた。山田は、映画のシナリオを作成するために、カンヌに下見に行きたいと言い出す。

出典:公式HP

第6話、壮絶なギャグ回です。すげぇお金のかかったギャグ回です。
ピンと張り詰めた空気が漂っていたここ最近の数話。第6話は肩の力抜いてリラックスしてみれました、箸休め的な。いいですね、こういうのも。

第6話の始まりはショッピングモール内の本屋さん。
プロデューサー山田と主演俳優愛菜ちゃんは距離を縮めるため本屋でお買い物をしていました。公園のベンチで買った本を広げてお喋りする2人。(ほのぼの)
ほのぼの、しかしあくまで、愛菜ちゃんのことを芦田さんと呼び、敬語で話す山田。仕事仲間として敬意を持って同じ目線で接する。カッコいいですね。

その数日後、合同会社カンヌの事務所に集まるスタッフとプロデューサーと監督と主演俳優。
脚本に行き詰まっている山田に危機感を募らせる一同。

山田がいきなり、

「カンヌ行きません?」

?!

脚本の執筆作業を進めるために最終目的地カンヌの空気を味わいたいという山田。

出発は2、3日後。

プールとラジオ体操と夏期講習があるから…と愛菜ちゃん。(ラジオ体操は友達と皆勤賞を狙っている)

山田「ハンコとかカード作っちゃえばいいんじゃね?」

愛菜ちゃん「いや、でもズルは…ちょっと…。」

山下監督「集中できなくない?すげぇ楽しそうなんだけど」

山田「逆にそこは気ぃ引き締めるんですよ!」

結局、愛菜ちゃんは日本に残り、山田と監督2人でカンヌへ向かう。

ファーストクラスでカンヌへと向かい、カンヌではものすごく美味しそうな料理を平らげ、タキシードを着込み海辺で優雅にシャンペンを嗜む2人。
文字通り豪遊する日本人のおっさん2人。(最高、もっとやれ)

※渡航費は稲垣さんの出資金から捻出

しかし、豪遊するだけではなく、一応目的はあったらしく、映画関係者にパイロットフィルムを見てもらおうと考えていたのです。

しかし、衝撃的事実が、

カンヌ映画祭の事務局はパリにある。

?!

驚くおっさん2人。

2人は急遽翌日パリへと向かうことに。

夏休みとあって映画関係者に出会える可能性は低い中、奇跡は起こります。

偶然にも出勤中の映画スタッフ(カミーユさん)に挨拶することが出来たのです。パイロットフィルムとポスターを手渡す2人。

勢いづいた2人はフランスの映画事情に詳しい日本人男性に会ってアドバイスをもらうことに。

そしてここでも衝撃的事実が、

カンヌやフランスでも山下敦弘監督は知られている。

さらに、「『もらとりあむタマ子』は、フランスでも絶対に劇場公開しなければダメだ!」とまで話に上がっていたというのだから驚きです。

うれしい出会いに恵まれ決意を新たに、おっさん2人は力強く握手を交わした。

いやー、良いですね。
今回は終始ハラハラするような綱渡り展開ではなくて、もう綱から落ちてその下で踊り狂ってるような話でした。

エンディングで映る、合同会社カンヌの事務所で一生懸命お勉強している愛菜ちゃ。(海外で豪遊する山田と監督との対比)も、最高です。

第六話『山田孝之 フランスの映画人と出会う』

カンヌ映画祭の会場を下見し現地の雰囲気を肌で感じ、さらにパリではカンヌ事務局のスタッフにパイロットフィルムを渡すことができた山田孝之と山下監督。さらに二人は、カンヌで賞をとるために映画をつくるというポリシーは正しいのか、またつくろうとしている映画はカンヌに向いているのか、フランスの映画人に会い、確かめることにした。

出典:公式HP

でましたよ、前回のギャグ回からの急転直下。

第6話は今までで一番のマジな回でした。シリアス回。ラストの怒涛の展開。

第6話は、フランスの映画人たちに「どうすればカンヌでパルムドール獲れますか」と、超ど直球に質問をぶつけていくところから始まります。

冒頭の話に出てくる、“一本も映画を撮れていない映画監督。カンヌを目指すなかで自分の野望に押しつぶされてしまった、男。”

この話はかなりショッキングでした。

―カンヌで賞を獲るために映画を作る。自分たちが掲げたこのポリシーは本当に正しいのか―

―そして作ろうとしている映画はカンヌに向いているのか―

ある映画プロデューサー曰く、
監督とは信念の職業でありまず自分を信じなければならない、出演者やスタッフのエネルギーを集結させて作品の中に昇華させるのが監督の仕事である。

ある映画監督曰く、
最も大事なことは撮りたい場所一つと撮りたい俳優を一人見つけること、場所と俳優が見つかれば映画はできたも同然。
色々なアドバイスや意見を総動員させ、山田と監督は帰国日まで穢の森のプロットを作ること。

―山田は頭の中にあるイメージを吐き出していった―

―山下監督は そのすべてを書き留めた―

作業は帰国日の朝まで続き、穢の森のプロットはついに完成した。

2016年7月31日 日本。

山田、山下監督、そして愛菜ちゃんは“ある人物”と会うために奈良へと来ていました。

3人はお揃いの<I ♡ Cannes>Tシャツを着用して“ある人物”を訪ねます。

ある人物とは、

川瀬 直美 監督

1969年生まれ、奈良県出身の映画監督。

1997年、初の35mm作品であると同時に最初の商業作品として制作された『萌の朱雀』にて、第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を史上最年少(27歳)で受賞。

2007年、第60回カンヌ国際映画祭にて『殯の森』がグランプリを受賞。

2009年、第62回カンヌ国際映画祭で、映画祭に貢献した監督に贈られる「金の馬車賞」を、女性、アジア人として初めて受賞。

Wikipedia引用

そんなカンヌの常連ともいえる川瀬監督から、3人への手厳しい意見の数々。

「森とかつけたら賞獲れると思ってんちゃうやろな?」

「カンヌとかどうでもえぇんちゃう?」

「内容的な中身の部分でも、魂の込め方が“何かのために”というのがとても感じる。
“何かのため”にではなくて、自分の魂のためにということはないのか?」

そして、番組終了30秒前、川島監督は山田に…

「あなたは真摯に俳優としてやれば、

カンヌの俳優賞 絶対獲れる。あなたなら。」

「私とやれば。」

「私とやれば。やる?」

…これまたブッ込んで来ましたねー。

山田がプロデューサーとしてカンヌのパルムドールを目指すと宣言した第1話。
あのとき全視聴者は、思ったはず。
「え?俳優じゃなくてプロデューサー?」、と。

でも、山田がプロデューサーとしてカンヌを目指すからこそこの番組は成り立っていたし、面白かった。

第6話、ちょうど番組の折り返し地点。
いや、これ折り返しどころか全然違う方向に進んでいくんじゃないか。番組全体を根底からひっくり返してしまった川瀬監督からの“提案”。

『山田孝之のカンヌ映画祭』これからがますます楽しみで仕方ありません。

第七話『山田孝之 覚醒する』

フランスから戻った山田孝之と山下監督は芦田愛菜とともに、「殯の森」でグランプリを受賞するなどカンヌ映画祭に数多くの作品を出し、カンヌと関係が深い河瀬直美監督に会いに奈良にいた。そこで河瀬監督は山田に、「本当にカンヌに行きたいならまず私の作品に出演してみないか?」と誘い、山田は河瀬監督作品に出演することになった。河瀬監督の撮影現場で山田は出演者として映画制作の手法を学ぶことになるのだが…。

出典:公式HP

もはや、“毎週土曜日は朝一で山田孝之のカンヌ映画祭の1話感想をあげる”ということが習慣化した感があります。

第7話、ギアが一気に2段階くらい上がりましたね。長い助走期間を経て物語はいよいよフルスロットルで走り出しそうな予感…。

第6話のクライマックス、

川瀬監督から

「私とやる?」

「ほんまにカンヌ行きたいんやったら、まず私とやってみたら?」

と、いうまさかの爆弾提案を受けた山田は、実際に川瀬監督の短編映画の作品に俳優として出演することに。(撮影現場には山下監督と愛菜ちゃんも帯同)

・撮影場所:川瀬監督の母校。
・作品内容:山田演じる主人公が母校を訪れ、かつての居場所だった天体観測室に足を踏み入れ、過去の記憶と現在が交差する瞬間を描くというもの。

脚本と呼ばれるものが存在しない川瀬組の現場。俳優とともに物語を探していく。

ここでの川瀬監督の狙いは、“山田と役の境界線をなくすこと”

撮影が終わっても涙が止まらない山田。

何故だか涙が止まらない。

川瀬監督の狙いどおり、自分と役の境界線がなくなり混ざってしまった”山田は、自分の居場所がわからなくなっていた…。

川瀬監督は言う。

「川瀬組へようこそ」

山田は涙を流しながら少しだけ笑って

「しんど」

と、呟く。

個人的に第7話の中で、このシーンが1番好きでした。

役者って本当にすごいですね。
自分と役を混ぜる感覚。
ぼくなんか想像もつかないですが、とてつもなく精神を消耗しそうです…。

台本すならなく、プロットがほんの4ページほどあるだけだった今回の川瀬組の現場。

山田は今回の撮影を、

「やりずらかった」「しんどかった」という。

演じるキャラクターの情報量が著しく少ないとき、俳優は、自分の過去から似たシチュエーションを引っ張り出すか、あるいは、記憶を捏造して“役に混ぜる”必要があるのだという。

「やりずらかった」「しんどかった」

「けど、気持ちよかった。久しぶりに解放できた。」

後日開かれた『穢の森』スタッフミーティング。

漫画家・長尾謙一郎から届いた数十枚の絵。(事前肉体に山田が発注していたもの)
これを元に映画を作っていくという。

長尾にストーリーのニュアンスを伝える→長尾のイメージで絵にしてもらう→絵から感じ取ったことを撮影に反映させる。

と、説明する山田。

脚本はなし。

この絵だけを元にそれぞれの意見を出し合いながら、作品を作り上げていくのだという。

?!

なんですか、それは。

そんな映画の作り方聞いたことない…。

現場もおいおい大丈夫かよ的な空気で終わりを迎えた第7話。

役者ってつくづく凄いなと思いますね。

もしこのドラマが、全て作りもので、全て演技だったとしたら、山田孝之は化け物です。

あと全くの余談ですが、川瀬組の1人の男性がRAMONESティーシャツを着ていたのが、ロック好きとしてはなんだか嬉しかったり。

第八話『山田孝之  キャスティングをする』

河瀬直美監督の作品に出演した山田孝之は、河瀬監督の現場で脚本がなかったことから、山田プロデュース映画「穢の森」でも脚本はつくらず、漫画家・長尾謙一郎に依頼して描いてもらったという「絵」だけで撮影を行うことになった。今までにない撮影方法にチャレンジしたいという山田は、撮影方法に限らず芦田愛菜以外の出演者を決める打ち合わせでも、今までにない斬新な発想で周囲を驚かせる…

出典:公式HP

いよいよキャスティングの回です。

大まかなストーリーと登場人物は以下のような感じです。

【ストーリ】

らいせ(芦田愛菜)は、森の中で目を覚ます。
すると、隣で父が首をつり死んでいた。
失われた記憶を思い出そうとする、らいせ。

「そうだ、父を殺し、わたしを殺そうとしたのは母親だ」

自宅にたどり着くと、母親と愛人が激しく愛し合いっていた。
まず愛人を刺殺する、らいせ。

母親を追い詰めていく、らいせ。
追い詰められていく中で母親は狂い死んでしまう。

【登場人物】

■父親(村上淳)
経営者(前科持ちの人たちを低賃金で働かせていた)
・候補者/村上淳

■母親
・候補者/?

■愛人(北沢)
・候補者/オーディションで決めることに
(山田の望みとしては、“実際に前科がある人”)

いよいよキャスティング決めということで、母親の愛人、北沢役のオーディションを開催することに。

実際に前科持ちの男性を起用したい、山田。現場にリアルな空気を作り、俳優の良さをより引き出すのが狙いなのだという。

「山田孝之は本物にこだわっていた」

やはり、俳優ならではというか、俳優としての視点ですね。

オーディションは無職の人を集めて行われることに。(いきなり前科持ちの方を呼びかけても集まらないため)

いわゆる素人との演技はしたことがないという愛菜ちゃん。

不安を感じる愛菜ちゃんに山田は一言、

「大丈夫です。
みんな常にしているから、お芝居は。」

ドキリとしましたね、この言葉には。
しかも山田孝之が言うもんだから言葉の重みが違います。

集められた男性たちは、実技審査で、愛菜ちゃんに刺されるシーンを演じることに。

そこには、十人十色の“死に方”がありました…

後日、最終審査に残った4名が再び実技審査を受けることに。

急遽、山下監督が母親の代役として審査に加わることに。
ここら辺は完全にネタでしたが、現場のシリアスな空気と山下監督の演技の噛み合わなさが面白かったです。

そしてやっぱり役者ってすごいですね…。
愛菜ちゃん、審査とはいえ、包丁片手に迫力ある演技でした。

第8話の最終場面は首くくり栲象氏の自宅。
3話で出演されていた、実際に首をくくることができるアクショニストです。

父親役の村上淳を含めた一同の前で、首をくくってみせる氏。

本物を求める山田は、吹き替えではなく、実際に村上淳に首をくくってほしいのだという。

村上淳の、

「吊れるもんですか?」

という、問いかけに

「吊れますねー(ニッコリ)」

と答える、氏。

もはや「吊り」ではなく「釣り」みたいな感覚なのだろうか…

山田の本気の目をみた村上淳は、この日から首をくくる練習をはじめることに。

ちなみに氏は、首をくくれるまでに

「集中してやって、7年」

かかったのだとか…。

第九話『村上淳 木になる』

映画「穢の森」の愛人・北沢役のキャスティングは、無職の人たちを集めたオーディションを行い、父親役は村上淳にオファーしていた山田孝之。さらに、映画のストーリーでは重要な役割となる「木」のキャスティング会議を行っていたが、候補が定まらず難航していた。一方で、父親役の役作りに励んでいた村上淳だったが、山田は村上に対して、突然ある提案をする…。

出典:公式HP

ある重要な役のキャスティングに難航する一同。合同会社カンヌのデスクで意見をぶつけあいます。

そのある重要な役というのが、木です。

…そうです、“木”です。植物の。

別の日、稽古場に現れた村上淳にはくっきりと縄の跡が付いていた。首を吊る練習を欠かさず行っている証ですね…。

そんな村上に山田はある提案をする。

愛菜ちゃん演じるらいせに語りかける“木として”木の役を演じてみてほしいと提案をする。

“山田は突然 村上の役を父親から「木」に変えてしまった”

この文だけ見たら笑えてしまいますが、彼の目は山田の目は真剣そのものです。

さすが、星を演じたことがある男は違うぜ…。

山田の狙いとしては『穢の森』に音楽的な要素を加えたいのだそう。

その後は、稽古場で全力で森の木々を演じる村上淳。

どうすれば音楽的な要素を組み込めるのか試行錯誤する一同。

何処までがネタかはもはや分かりませんが、山田の無茶振りとも言える提案に全力で応える村上はやはりプロですね。

(そして愛菜ちゃん、歌上手)

しかしそんな村上と愛菜ちゃんの気合のこもったリハーサル演技に納得していない様子の山田。

一同は休憩を取ることに。

休憩中、山田と監督の話し合いの中で明らかになる絶対的事実。

山田が危惧している点はただ一つでした。

それは、

村上淳の歌唱力

(ちなみに愛菜ちゃんはやっぱり上手いという評価)

検討の結果、

“村上には降板してもらうことになった”

切なすぎますね…。

8月20日(クランクインまであと9日)

とある中華料理屋にて行われる山田組の打ち合わせ。ここでも話が難航する一同。

8月22日(クランクインまであと7日)

山下監督を呼び出した愛菜ちゃん。
ゆっくりと話がしたかったのだそう。今までのことを振り返る2人。(たしかに色々ありましたね…)

山田が1人先に進んでいくことを心配し、このままではいい作品は出来ないんじゃないか…。
と、話す愛菜ちゃん。

8月23日(クランクインまであと6日)

美術打ち合わせ。予算的な問題や場所的な問題…問題は山積みで、険しい空気になる山田組。

そんなとき、ドアが開く音が聞こえて振り返る一同、

そこに立っているのは、

長澤まさみ

驚く一同。(山田が独断で、母親のさちこ役としてオファーしていた)

ということで、ついに、長澤まさみまで出てきました。ナレーションが彼女なので、もしかしたらとは思っていましたが、まさかこのタイミングで…。

やられた。

第十話『長澤まさみ 悩む』

映画『穢の森』の母親・さちこ役を、長澤まさみにオファーしていた山田孝之。合同会社カンヌを訪れた長澤まさみと芦田愛菜で、母親・さちこの最期のシーンのリハーサルを行うことになった。その後、オーディションで決めた愛人・北沢役も合流し、母親役の長澤まさみと愛人・北沢役とで、愛し合うシーンのリハーサルをおこなうことにしたのだが…。

出典:公式HP

まさかまさかの長澤まさみが登場したことで終わりを迎えた第9話。

各話ごとの“オチ”に毎回驚かされ、続きが気になりすぎます。

そんなわけで待ちわびた第10話…。

サチコ役、つまり愛菜ちゃんのお母さん役のキャストとして登場した長澤まさみ。

まずは監督から『穢の森』の説明を受ける長澤。

シナリオはあとで“読んで”頂いて…と渡されたのは、長尾謙一郎が描いた例の絵。

長澤「読む?」

そりゃそういう反応になりますよね…。

愛菜ちゃんとの共演を楽しみにしていたという、長澤。長澤と愛菜ちゃんのリハーサルが行われることに。

ー死んだはずの娘に復讐され、

最期は狂い死ぬー

とても難しい役どころ。

「サチコ狂い死ぬ」リハーサルスタート。

長澤の気迫の演技。
正直、画面越しでも圧倒されました…。

カットがかかると途端に手で顔を覆って笑い出す長澤。

こんなのでいいのかな、と。

いや、一視聴者としては、これ以外にあり得ない。といった感じでした。

北沢(サチコの愛人)役の渡辺さん(一般)も加わり、リハーサルは続行されることに。

旦那と子供を始末し何の足枷もなく、“2人だけの世界で獣のように求め合う”という場面。

つまり「着衣ではない」ということ。(長澤はこのことを聞かされていなかったらしい…)

『長澤まさみ 悩む』とは、つまりこのことだったんですね。
ヌードになるべきなのかどうなのか…。たしかに大女優としては本当に難しい問題ですね。

8月24日(クランクインまであと5日)

長澤まさみヌード問題に対して話し合いが設けられることに。

<長澤サイドの意見>

・全裸が1番の必要条件場合、お断りした方がいいという流れに、所属事務所内ではなっているらしい。

・自分の信念で映画の出演を決めているので、規模の大小は関係ない

・今の私が脱ぐと、ストーリーに関係なくそこだけしか注目されないことが分かった。

<山田&山下サイドの意見>

・長澤まさみに脱いで欲しいわけではなくて、『穢の森』の中のサチコに脱いで欲しい。

日本映画界のパイオニアに、この3人でなろう。

翌日、長澤からサチコ役を降板するとの連絡があった。

しかし、引き続き番組のナレーションは続投することに。

8月27日(クランクインまであと2日)

山田の独断により、サチコ役は俳優ではなく、オブジェを使用することに決まった。

山下監督も知らされていなかった事実。

…そして迎える8月29日。

早朝、サチコは完成した。

各話ごとに驚きと発見が必ずあって毎週楽しみな作品です。

愛菜ちゃんが登場した第1話(まるで遠い昔のことのようですが)、

すみません。

「え、出オチじゃね?」

って思ってしまいました…。

いやいやいや、出オチだなんてとんでもなかった。
毎週、前話を超えるほどの驚きと楽しさがありました。

ドキュメンタリーにドラマ性を組み込んだ発明的作品、『山田孝之のカンヌ映画祭』もいよいよ残り僅かとなってきました。しかと、この物語のラストを見届けようとと思います。

第十一話『芦田愛菜 決断する』

映画「穢の森」の母親・さちこ役で出演するはずだった長澤まさみから断られた山田孝之は、母親・さちこ役は俳優ではなくオブジェを使用することを独断で決めてしまう。クランクイン当日の早朝に何とか完成したオブジェで、いよいよ映画の撮影がはじまろうとしていた。芦田愛菜とオブジェとのリハーサルを見た山田は…。

出典:公式HP

8月29日 ついにクランクイン当日。

さらにこの日は山下監督の誕生日なのだとか…。山田プロデューサーの粋な計らいです。

カンヌで賞を獲るために集まった考えられる中で最強の布陣。
美術部の必死の作業もあって、さちこ(高さ3m)も完成した。

始まる「リハーサル」

まなちゃんがさちこを刺す。
この映画1番の見どころです。“さちこの「狂い死に」は乳首から液体が噴き出すことで表現する”
さらに、さちこの最期は“爆発”で終わる。しかし、山田はこの“発泡スチロールさちこ”に納得のいかない様子。質感・髪色・サイズ感…作り直すとなると3週間以上の時間がかかってしまう。このままではキャストがポシャったからこれでなんとかしたようにしか見えないと…。・愛菜ちゃんが蛇に噛まられるシーン・北沢役の渡辺さんが全身燃えるシーン

危険を伴うので、この2つはカットを割らないかと言う話に…

しかし山田はワンカットに拘りを持ちます。

出来るか出来ないかは“覚悟の問題”だと。

噛まられたら俺も噛まられるし、燃えてくれたら俺も燃えるという、山田。

とにかく今日の撮影をどうするか、ラストのシーン(さちこが狂い死ぬシーン)を撮影するのかどうなのか。

さちこは一旦撤去され、
山田と山下監督は話し合うことに。

「何としてもこれでは撮りたくない、今日撮ったところで無駄な素材ができるだけ。妥協はしたくない」という山田。

「今日撮らなければならない、クライマックスから撮らなければならない。これで撮ろう」という山下監督。

2人の話し合いはやがて言い争うに…。

山下監督「このメンバーで撮ることに意味がある」

山田孝之「カンヌを目指すために集まったメンバーだ」

さらに言い争いは加速して…

山田孝之「今までどおりやればいいんじゃないですか?なかいい人たちと 楽しんで」

「いいっすよ。もう。大丈夫っす。」

「もう いいです。」

「帰ってください。いらないです。」

山下監督「終わり?これで」

山田孝之「何やるんすか?これ以上いて 何ができるんですか?」

山下監督「やらないの?映画 作んないの?」

山田孝之「もういいっす ホントに マジで」

「ホント マジで やだ」

「大丈夫です。ありがとうございました。」

山田孝之「ありがとうございました。」

走り出す山下監督

けっして仲良しこよしではなかった2人。今までも山田の発言でもピリッとした空気が多々あったこともたしかですが…。
でも、こんな終わり方は…。

残られたチームで今後の話し合いをする中、

ドカーン!

爆発音が…

まさか…

駆けつけると、

さちこ(3m)は木っ端微塵に吹き飛んでいた。

“さちこは燃えた”

“山下監督は逃げた”

“撮影は延期になった”

監督は山田が務めることに。

今後のことを愛菜ちゃんに伝える、山田。

いつもの眼とは違う、愛菜ちゃん。

「山田さんはなにがやりたいんですか?」

いよいよ、残り1話。

今までで最大の波乱を迎えてしまった

はたしてこの作品がどのように着地するのか。

目ん玉見開いてしかと最期を見届けようと思います。


 最終話『山田孝之 故郷へ帰る』

映画「穢の森」クランクイン当日、山下敦弘監督と主演俳優・芦田愛菜が降板することになり、山田孝之プロデュース映画の現場は崩壊した。キャストやスタッフは解散し、合同会社カンヌの荷物も片付けられた。数日後、山田孝之はメイキングの撮影スタッフを誘い、故郷の鹿児島へとむかっていた…。

出典:公式HP

ついに、ついに最終回を迎えてしまった『山田孝之のカンヌ映画祭』。

最後にとんでもないものをブチ込んできました。最後の最後までやられました。

とにかく、素晴らしい作品をありがとうございました。

こちらも最後まで心を込めて書きます。

“監督と主演俳優が降板し、映画『穢の森』の現場は崩壊。キャストやスタッフは解散し、事務所の荷物もほぼ片付けられていました”

長澤まさみのいつものナレーションに続き、
ここでいつものオープニング。

いつもと違うのは今までの総集編てんこ盛りの映像。
ここで今までの総集編的映像はセコいです。泣いてしまいそうです…。

オープニングがあけて、

山田は故郷の鹿児島へと向かっていました。

昔を懐かしみながら故郷の道で車を走らせる山田。

向かった先は母校(川内南中学校)

山田は昔を思い出して感極まって涙を流します。

本当に純粋な人なんでしょうね。
だからこそ全てを背負って、自分の手によって大切なことを壊してしまったのでしょう。

“母校の次に山田が向かったのは、自分が生まれ育った実家でした”

実家があるはずの場所に着いた山田。

しかし、そこに家はなく…

「なくなっちゃいましたね」

家があったはずの場所には何もなく、ただ殺風景な更地になっていました。

家が取り壊されたことをまったく知らせていなかった山田はここでも涙を流します。

「あぁ、悔しい」
思わず口から漏れる言葉。

わずかに残っているタイルや鉄材から昔を思い出す山田。

「もっと早く来ればよかったな…」

次に山田が向かった先は父親が経営しているダイニングバーでした。

山田とはあまり似ていない、でも、ハッキリと男前だと分かる顔立ちの父親。

父が持っていた中学校の卒業アルバムをみて、「ずっとふざけてるな、俺」と呟く山田。

昔話に花を咲かせる父と子。
いいですね…。

「俳優をやっていなかったらどうなっていたと思う?」と問いかける父親。

「たかが知れてる。なんとなくできる仕事をしてるだけだ、きっと」と答える息子。

父親は、「独創的に、とんでもなく発想豊かにメチャクチャやってそうな気がする。他の分野だったとしても、普通とは全然違う切り口で物事を進めていくんだと思う」と話す。

息子は、これを聞いてどう思ったのでしょうか…。

その話を最後に、山田は店を後にします。

店の壁に立てかけられたピンクフロイドの名盤『狂気』のレコードが印象的でした。

ところで昔の写真を見ている場面がありましたが、お父さんの若い頃は超絶イケメンで、山田は昔から顔がまったく変わっていないことがよく分かりました。

2016年9月12日

物がなくなった事務所で、山田は愛菜ちゃんと2人で話していました。

以前のようなピリピリとした雰囲気はなく…

「山田さん、変わった」と言う愛菜ちゃん。

「楽になった。」と話す山田。

ーものづくりは自分が一番楽しむことが大事で、自分が一番楽しまないと観た人には絶対に楽しんでもらえない。
でも、穢の森の撮影は自分で重しをつけて、あれもこれもやらなければと思い込んで、まったく楽しむことができなかったー

と、吐露する、山田。

愛菜ちゃんは山田に、

「山田さんは次 何をやりたいんですか?」

と、問います。

「やっぱり僕は映画が作りたい」

ー僕が面白いと思うものを本気で面白がって作れば、きっとみんな、面白がってくれると思う。今までそうだったから。ー

と、どこか憑き物がとれたような表情で答える山田。

「僕を、映画にする」

2016年10月20日

ある映画の撮影現場に現れた山下監督。

監督の山下敦弘と、主演の山田孝之は、
もう一度力強く握手を交わします。

2016年10月20日

山田孝之 33歳の誕生日

クランクイン

映画『山田孝之 3D』

山田孝之
2016年、僕と山下さんは手を取り合い、衝突を重ね、決別し、再び手を取り合い一つの映画を完成させました。この映画には僕の今までの人生とこれからの全てが詰め込まれています。それを引き出せたのは山下さんとの関係無しでは成せないことでした。
そして、その全てを見届けてくれた芦田さん。
僕は芦田さんと出会ったことでたくさん失い、たくさん発見することができました。いつか芦田さんのような大人になるため、山田孝之は現実をぶち壊し続けて生きていきます。

山下敦弘監督
山田孝之くんとこの三年間いろいろなことがありました。
「真剣じゃないと芝居が出来ない」から始まり、しまいにはナパーム爆破してからの逃亡…。
山田くんとは二度と映画は作れないんじゃないかと諦めていましたが、この度、芦田愛菜さんのおかげで一本の映画を作ることが出来ました。これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です。
どうか皆さま劇場で見届けてください。
この映画を芦田愛菜さんに捧げます。

出典:公式HP

主題歌『カンヌの休日』


本編も勿論最高ですが、フジファブリックとのコラボOP曲も最高です。

ドラマサイドからリクエストがあり書き下ろされた『カンヌの休日』。そのインパクトあるメロディと奇想天外な歌詞は一度聴いたら病みつき必至。

あとがき

いやー、毎週ヤラれてました。

すごいわ、山田孝之。

「山田孝之のカンヌ映画祭」やばいっすわ。毎週最高でした。

ヨシヒコシリーズもですが、深夜枠のテレ東×山田孝之の破壊力すごいです。

そして何より山田孝之×山下敦弘のシリアスと笑いの絶妙なバランス感覚、最高です。

最高の作品でした!本当にありがとうございました!!

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