【全話感想&ネタバレ】アニメ『メイドインアビス』 まだ見ぬ深淵の底を目指す少女とロボットの冒険譚。

*2017/09/02 第9話 感想&ネタバレ追記

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2017年夏アニメ 今期一の話題作といっても過言じゃない『メイドインアビス』。

先に謝罪しときます。

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わたくし、このような記事を書くほど漫画好きとか言っちゃってるくせに、原作未読でございます。申し訳ございませんでしたぁあ!

「『メイドインアビス』ヤバいらしいよ。」そう、聞いてはいたんです。気にはなっていたんです。でも、“なんか”読んでなかったんです。ありますよね?“なんか”読んでない作品。その“なんか”とかいう自分の感情を今、痛烈に後悔しています。

原作漫画の評価はめっちゃいいし、今期1番の話題作だし、どれどれ?と、軽い気持ちで第1話を観てしまいました…。しかもリアルタイムではなくAmazonプライムビデオで…。

開いた口が塞がりませんでした。度肝を抜かれるとはまさにこのことか…。

電車の中ではわたしは、さぞかしバカみたいな顔をしていたことでしょう。iPhoneを握りしめていた右手は軽く汗ばみ、心臓は高鳴ったまま、気が付けばわたしは最寄駅。いつもは長く感じる通勤電車の30分間が嘘のよう…。

これは、途轍もなく面白いアニメに出会ってしまったぞ…!ということで、毎週の感想とネタバレをこの記事に随時更新していきます。

アニメが終わるまで原作は読まないことに決めているので、この記事の感想&ネタバレは原作未読者が書いたものだということをご理解の上お読みいただければ。

アニメ『メイドインアビス』あらすじ

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴“アビス”。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生き物たちが生息し、今の人類では作り得ない貴重な遺物が数多く眠っている。“アビス”の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴へと挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

“アビス”の縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になって、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。

ある日、アビスを探窟していたリコは少年の姿かたちをしたロボットを拾い…。

公式サイト引用

アニメ『メイドインアビス』登場人物

■リコ

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公式サイト引用

■レグ

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公式サイト引用

アニメ『メイドインアビス』
全話感想&ネタバレ

第1話『大穴の街』

巨大な大穴『アビス』の縁に築かれた街、『オース』で暮らす探窟家見習いの少女・リコ。ある日、探窟中に孤児院の仲間の少年・ナットが巨大な蛇状の生物「ベニクチナワ」に襲われているところに遭遇する。とっさの機転で注意を逸らしたリコだったが、今度は自分がベニクチナワに襲われてしまう。絶体絶命のその瞬間、突然辺りが閃光と轟音に包まれて・・・。

公式サイト引用

1話、観ました。なんと言えばいいのか…。うーん…。(熟考)
…うん、あれだ、

めちゃくちゃ面白い絵本を読んだ感覚

3分くらい考えて1番しっくりきたのがこれです。それと、初めてジブリ作品を観たあの頃のワクワク感。あの胸の高鳴りをまさかこの歳で通勤電車の中で味わえるとは思っていませんでした。

画面いっぱいに溢れるロマンだだ漏れの世界。冒頭で描かれたTHE 異世界な見た目の怪物。
1話ラストで明かされた、この作品の舞台である神秘に満ちた大穴“アビス”。

少年少女が冒険する舞台が説明された序章に過ぎない第1話ですが、もうワクワクがとまりませんよこれ。

冒頭、花の蜜を吸う奇怪な虫。雄大な自然。探検家のような出で立ちの少年少女。
主人公の女の子リコの発掘作業から物語はスタートします。物語の設定や舞台の説明が一切無いため原作未読者は否が応でも引き込まれます。

採掘作業を始めるリコ。比較的安全とされるエリアで順調に作業を進めるリコの前に突如現れるベニクチナワと呼ばれる巨大モンスター。モンスターの近くで血を流して倒れている仲間のナット。そんなナットを助けるため咄嗟にぶら下げている笛を吹くリコ。に、襲いかかる巨大モンスター!逃げ場のない場所に追い詰められてもはや絶体絶命の主人公リコの目の前を突然覆った閃光!が、モンスターに炸裂!リコを間一髪のところで救ったのは正体不明の謎の男の子ロボットでした。

と、ここまでが、冒頭6分半の間に起こる出来事です。どうですか、この怒涛&怒涛。
これを素晴らしい作画で見せられて引き込まれない方がおかしいです。

無事に街へと帰ったリコとナットはロボットを持ち帰ります。どうやらリコたちが暮らす場所は孤児院で、この場所で採掘のことを教えられているようです。

連れて帰ったロボットを大人にバレないように起動させたリコたち。
喋り出したロボットはどうやら、自分が何者なのか分からない様子。リコはロボットに“レグ”と名付けます。(前に飼ってた犬の名前)

見せたいものがあるからとレグと一緒にこっそりと孤児院を抜け出すリコ。

街を一望できるほどの高台にやってきたリコとレグは朝日の訪れとともに露わになる大穴の街 「オース」を見渡します。この場面、本当に息を呑むほど美しい映像でした。背景の書き込みが、凄すぎる…。

そして街の中心に広がる大穴“アビス”

「誰も見たことがないアビスの底からレグはやってきたんだ。」そう、目を輝かせて話すリコ。

未知へのロマンと数多の伝説を餌に、多くの人々をを飲み込んできた世界唯一最後の深淵“アビス”を舞台に、いま、1人の少女と1体のロボットの冒険が始まります。

第2話『復活祭』

夜、リコの部屋に集まった子供たちは、レグがアビスの底からやって来たのではないかと推測していた。シギーは、発掘された遺物がまとめられた図鑑『遺物録』のどこにもレグのような遺物は載っておらず、アビス史上最も価値のある遺物の一つ『奈落の至宝(オーバード)』かもしれないという。もしレグが大人たちに見つかってしまうと「取り上げられて分解されてしまう」と恐れた子供たちは、ある作戦を実行するのだが・・・。

公式サイト引用

1話でも名前だけは登場していた、今後キーアイテムになるであろう“星の羅針盤”を手にして、仲間の前でアビスのことについて大演説を行うリコ。(いつものことらしい)

はじめてのオープニングアニメーション

そして初めてのオープニングアニメーション。
えげつなく綺麗な背景の中をキャラクターたちがヌルヌルと動く動く。すげぇーなまじで。
あ、星の羅針盤めっちゃ描いてあるわ。これ間違いなくキーアイテムですね。

アビスの呪い

オープニング明け、絵本タッチのイラストをバックにアビスの説明。帰路に問題があるアビスの探窟作業。深く潜れば潜るほど帰路の際の身体的負担は重く激しさを増す…。

・深階1層 軽い目眩
・深階2層 吐き気と頭痛、末端の痺れ
・深階4層 全身に激痛、流血(イラストでは目から血出てます)
・深階6層 人間性の喪失 もしくは“死”

原作も可愛らしい絵柄のわりにヘヴィーな内容だと、噂では聞いていましたが(アニメが終わるまで原作未読)、なるほどたしかにかなり重いですね…。

そして上の現象の原因は全くの謎で、これらを“アビスの呪い”と総称するらしい。
でもこの呪いは、“人”に被害が及ぶもの。“人に”、ということは、“ロボット”のレグは…?

レグの正体…

次に取り出された本は“遺物録総集篇”なる辞書のように分厚い書物で、今までに探窟された遺物についてまとめられています。その中にはリコの母親が見つけた“時を止める鐘”とか、なんだか凄そうなものがいっぱいあるけど、レグに似たものは一切載っていない…。うーむ、ますます謎のロボット レグ。
そしてここで1つの仮定が。レグのその身体は特級遺物と呼ばれる希少な遺物の塊で、アビス史上最も価値のある遺物の1つ、奈落の至宝“オーバード”と呼ばれるものかもしれない。

そんな至宝が服着て歩いている状態のレグはもちろん、正体がバレれば即刻身体を分解され調べ上げられる運命。そこでリコたちはある作戦を思い付きます。

レグ、孤児院に馴染むってよ

匿ってても隠し通せるものでもないしどうせバレるから、じゃあもう人間として孤児院のリーダーに合わせましょう作戦。
この作戦が意外にも驚くほどすんなりと成功し、レグは人間としてリコたちの孤児院に加わって探窟家を目指すことに。それにしても大人たちも難なく騙せるレグの身体に詰まった技術力すげぇ。それにしても馴染みすぎでしょ。

英雄の帰還

孤児院で暮らしはじめて2ヶ月。レグの初めての探窟までいよいよあと3日。そんなとき、最上級探窟家の白笛部隊が街に戻ってくるということで、リコとレグはその記念すべき帰還を見に行くことに。英雄の帰還を一目見ようと街はお祭り騒ぎ。
戻ってきた部隊、その隊長らしき人の手の中には、1つの白い笛が…。最上級の探窟家のみに与えられる白笛。その笛の持ち主は殲滅のライザと呼ばれる生ける伝説の探窟家のもの。そしてその人物とはリコの母親その人だったのです…。

リコの過去

どうやらライザは死亡が確認されたわけではなく、あくまで行方不明として扱われていますが、10年も前からずっとアビスで探窟作業をし続け、顔も覚えていない自分の母親の危機に実感がわかないリコ。

憧れの母親の白笛を託されるも1人俯くリコに語りかけるリーダー。そして語られるリコの過去。
リコが眼鏡をかけているのは単に目が悪いからではなくて、“アビスの呪い”によるもの。リコの生まれはアビスの深層でライザの任務の最中に生まれたのだと。おぉ!眼鏡かけてたのもちゃんと理由があったんですね。すげぇ。

名誉、富、仲間、信頼全てを手放してリコの命を選んだ母親の愛情を感じ取ったリコは顔を上げ走り出します。

母からの封書

母親からの封書を探窟組合 本部へと閲覧しに行くリコとレグ。

その封書には、

『レグにそっくりな絵』や他たくさんの遺物やモンスターが描かれた数枚の紙。

そして

『奈落の底で待つ』とだけ書かれた紙切れ。

謎が謎を呼ぶ第2話。果たしてライザは生きているのか?封書の真相は?レグの正体は?アビスの呪いとは?幾重にも折り重なった謎が今後どのように結びついてゆくのか…。

第3話『出発』

ライザが持っていたという封書に書かれていたのは「アビスの底で待つ」というメッセージだった。ライザから自分宛に送られた手紙だと確信したリコは、アビスの底を目指す旅に出たいと仲間たちに打ち明ける。だが、二度と戻って来れなくなる旅になると忠告するナットと喧嘩になり・・・。そんな中、レグは孤児院にやってきて初めての探窟に出かける事になった。改めてアビスに潜ったレグだったが・・・。

公式サイト引用

リコの決意

布団をかぶりながらランプの灯りだけをつけて一枚の紙切れを覗き込むリコたち。その紙切れには、“奈落の底で待つ”の文字が。
えぇ、リコさんは母からの封書の1枚をちょろまかしてきたのですてへ。

リコは奈落の底に行くことを決意します。たとえ2度と帰ってこれなくなってしまうとしても。

はじめての探窟

レグのはじめての探窟、その付き添いはナット。
ザクザクと探窟を進めるレグはあるものを目にして飛び上がります。
それは、人間の頭蓋骨。“お祈りガイコツ”とよばれるものらしく、今から2000年も前のものだとナットは言います。そして発見されるガイコツは皆同じポーズだと…。

おいナット、今さらっと重要なこと言ったよね絶対。これ間違いなくアビスの謎に大きく関わってくるでしょ。そして意外に怖がりなレグのリアクションが可愛い。

レグの好奇心

はじめての探窟でも戻らないレグの記憶。アビスの呪いも全く受け付けないロボットの身体。ライザの封書に描かれていた自分そっくりの人影の絵。
自分が何者でなぜここにいるのか…。全ての手掛かりは、奈落の底。

レグは“知りたい”と思います。自分の正体を。

出発前夜

出発は明日の夜明け前にすると言い放つリコ。思い立ったが吉日を地でいく女の子、リコ。
そして、奈落の底まで一緒にいくと申し出るレグ。

母親に会いたい少女と自分が何者なのかを知りたいロボットは手を取り合います。

「奈落の底まで君を守ろう。」

孤児院仲間のシギーは、こっそり持ち出したアビスの最新見取り図を使って、リコとレグに説明します。奈落の底にいくまでに待ち受ける様々な難関の数々を。

・深階1層 アビスの淵(入口〜1350m)
生き物も環境も地上とあまり変わらない。

・深階2層 サソリの森→逆さ森
上昇負荷が急激にキツくなり、行くも戻るも地獄。赤笛以下が無断で立ち入った場合には自殺扱いとみなされる。逆さ森からは気流も不安定になり、空の猛獣も増える。

・深階3層 大断層
4000m以上も続く垂直の壁。

・深階4層 巨人の盃
黒笛以上が立ち入ることを許された、深度7000mの世界。

・深階5層 亡骸の海
白笛だけの世界で帰還者はごく僅か。

・深階6層 還らずの都
白笛が6層に降りることはラストダイブと呼ばれ、つまり2度と地上には帰ってこられないことを意味する。

いやいやいや、これ厳しすぎませんか?1人の少女と1体のロボットがアビスを攻略できるとは到底思えない…。
仲間のナットもぼくと同じ考えだったのでしょう。リコたちを心配するあまり喧嘩になってしまいます。

リーダーの優しさ

リコは、もう2度と会えないかもしれない仲間と歪みあったまま孤児院を後にするのが寂しい様子。その気持ちを察してレグは、仲間のナットを探し夜の孤児院を徘徊しますが、途中、見回り中のリーダーに見つかってしまいます。

リーダーは全てを察したような目つきで、

「付いていてやれ」

そう言ってレグの背中を叩きます。

もしかするとリーダーは、レグが人間ではないと気づいていながら孤児院に受け入れたのでしょうか?最初からこうなることを予想していたのだとしたら…。

別れのとき

「岩壁街とよばれるスラム街にアビスに通ずる秘密の入口があるらしい」通常の奈落門は常に見張りがいるため、オフィシャルではない入口からアビス入りを決行することに。
岩壁街出身 秘密の助っ人“ナット”が入口まで案内してくれることに。無事に仲直りできたリコとナット。よかったよかった。

殺伐とした岩壁街。この街の住人は、ゴミの毒で病気になるか死ぬかどちらかだというナット。ナットは、「いつかここに孤児院を作る」という夢を語ります。

早々と秘密の入口についた一同。

まだリコとお別れをしたくないナット。涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、でも、必死に考えた言葉が全然出てこないナット。
ナットはずっと、リコのことが好きだったんですね。好きだから憎まれ口を叩いてちょっかいを出して、ナットはほんといいキャラしてるなぁ。

そんなナットに負けず劣らず涙と鼻水を流すリコ。

「2度と会えなくてもアビスで繋がってるから」

地上にいようが呪われた奈落の底にいようが、私たちは繋がっている。そう言って最後はいつもの笑顔に戻ったリコは、レグとともに底の見えない闇の底へと旅立ちます。

いよいよアビスへと旅立ちましたね。ここまで本当にテンポ良くてめちゃくちゃ面白いです。
あと、“絵”。背景にしてもキャラにしてもとにかく絵がすごいです。

第4話『アビスの淵』

リコが目を覚ますと、眼前にはレグの寝顔とロープのように張り巡らされた腕があった。『オース』から旅立った二人は深界一層『アビスの淵』に到達しており、周囲を常に警戒する必要があったのだ。「この速さなら奈落の底へ行ける!」と目を輝かせるリコだったが、お腹が空いた様子。そこで特製のリコ汁を作って食べていると、レグはふとポケットに入っていた封筒を思い出した。そこに書かれていた文字は・・・。

公式サイト引用

アビスの淵

アビスへと飛び降りたリコとレグ。
目覚めるリコ。いまだ眠るレグ。小鳥が囀り日が当たり草木が生い茂る暖かそうな場所。レグの手が蜘蛛の巣のように2人を囲っています。どうやら、全てに神経が通っているようで触れられるとすかさず感知するという優れもの。

腹が減っては…

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腹の虫が鳴り止まないリコのために魚を獲るレグ。リコは調理担当ですが、とった魚の内臓は燻製にして保存食。身は栄養を逃さないよう鍋にぶち込んで汁物(リコ汁なる料理)でいただくなどなど、冒険って感じがしてワクワクします。リコ汁食べてみたい…。

星の羅針盤と卒業試験

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ここまで順風満帆にみえた二人ですが、食後に取り出して触っていた星の羅針盤を滝へ落として無くしてしまいます。奈落へと落ちていった星の羅針盤。このキーアイテムが、今後どのようにして再び2人の前に現れるのか…。

レグのポケットに入っていた謎の封筒は、リコの母で伝説の白笛探窟家 殲滅のライザからの封書、その複製でした。さらに、“早朝には捉える”という、赤色の手紙。

これはリーダーからのもので、つまり2人を試す最後の授業のようです。追っ手が来ない深階2層にまで2人が逃げ切れるかどうか。そんなこともできないようじゃあ、深淵の底には到底たどり着けないと。リーダーも粋なことをしますね。

黒笛、来襲

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追っ手から逃れるため深階2層へと急ぐリコとレグ。追っ手を巻くために通常ルートとは違うルートを通るはずの2人に着実に忍び寄る1人の影。遂に2人を追い詰めた人物とは、ハボさんこと、黒笛ハボルグでした。ナットとシギーに頼まれ2人の元へとやってきたそうですが、やはり黒笛の力は想像以上のようですね。追っ手より早く息ひとつ切らさず2人の前へと現れたのですから

深階2層 誘いの森

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ハボルグからの激励と餞別を受け取り深階2層へと降り立った2人。

遂に追っ手を逃れたと喜び安堵するリコ。しかし、先ほどまでの1層とは明らかに異なる異様な雰囲気。見たこともない怪物。

ー深階2層ー

ここまで来ればもう追っ手はかからない。行くことも戻ることも極まて困難。

決して逃げ切れたわけではない。人の領域から外れたあらゆるものに、追われる。

序章は終わりました。ここからが冒険の本番です。

第5話『火葬砲』

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深界二層『誘いの森』に到達したリコとレグ。シギーの言葉では、赤笛がここまで降りれば自殺扱いになるほど、行く事も戻る事も難しくなるという。追っ手を振り切ったと安心した二人はアマギリの葉が群生する森を歩いていると、遠くから人の声が聞こえてきた。助けを呼ぶ声のする方へ慌てて向かうと、そこには巨大な鳥のような生物と傍らに倒れている探窟家がいて・・・。

公式サイト引用

常識を踏み越えた地

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覚悟しなければならない。日常を踏み越えたこの地では、自分たちこそが異物であり、敵であり、餌であり、脅威なのだ。

ゴクリ。重々しいナレーションで幕を開けた第5話。いよいよ深界二層に到達したリコとレグ、追っ手を免れたからといって喜んでもいられないようです。

背丈以上の大きなアマギリの“葉っぱ”、濃い緑の匂い。視界は最悪ですが、このアマギリという木の新芽は必ずアビスの北を向き、同じように枝はアビスの中心を指すのだと、リコはレグに教えます。つまり、アビスにおいてのコンパスですね。

サバイバル

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レグの耳へと届いた助けを呼ぶ声。駆けつけると、そこには、倒れた探窟家の男。そしてその身体を啄む大きな鳥のような姿をした怪物。

すぐさま探窟家を助けようとするレグですが、リコはそれが“罠”だと気づきます。ナキカバネと呼ばれるこの怪物は、助けを呼ぶ声を“鳴らして”獲物をコロニーに誘い込む…、つまり探窟家の命はすでに…。

いきなりピンチ

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目の前のナキカバネに気を取られていた2人は背後、上空から羽を広げて襲いかかってくるもう一体に気づくのが遅れ、リコは連れ去れてしまいます。
リコを救い出そうと文字通り“腕を伸ばす”レグですが、他のナキカバネに遮られその手は届きません。
ナキカバネは徐々に高度を上げて飛びます。アビス内での“上昇”は容赦なくリコの身体を襲います…

リコのピンチ、レグの中に聞こえる声。

身体が思い出した。かつてこうしたことが、ある。

レグの手の平から放たれたレーザービームは、ナキカバネの大群を追い払い、大樹を一撃で焼き尽くすほどの威力を見せます。

火葬砲

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目が覚めたリコ。リコは、レグがアビスに残した爪痕を見て興奮します。(そうだと思った)
レーザービームにちゃっかり名前まで付けます、“インシネレーター(火葬砲)”と。

この火葬砲は、2人が初めて出会ったとき、リコが怪物に襲われていたあのとき、彼女を助けた謎の爆発光線だったのです。

その驚異的な威力に自分でも恐怖を感じるレグは、突然視界がぼやけて倒れこんでしまいます。

落し物

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火葬砲を放ったことにより疲労困ぱいしてしまったレグ、どうやら何発も撃てるような代物ではないようです。そして目を覚ましたレグの横で叫ぶリコ。

普段から肌身離さず持っていた“探窟手帳”を無くしてしまったというのです。が、案外ケロリと立ち直るリコは、本当に逞しい女の子だと思います。

さらに深度を下げながら冒険を進めるリコとレグ。

深界二層最下部

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大きな虫の大群、巨大な滝、腕いっぱいに拾った遺物、探窟を進め、ついに2人は“深界二層最下部 逆さ森”へと到達します。

逆さまに生える木、上に向かって流れる滝、全てが逆さのこの摩訶不思議な森では、あり得ない乱気流が発生していて、レグの腕も真っ直ぐに飛びません。

おまけに、光が反射しない逆さ森は、容赦なく人間の体温を奪い、さらにこの森の住民のインビョウの手荒い歓迎という至れり尽くせりコースです。

二層の果てのシーカーキャンプ

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インビョウから逃れた2人は、中継地点であり監視基地でもあるシーカーキャンプを目指して歩を進めます。

深界二層の果てのシーカーキャンプ、そこで2人を待っていた人物とは、

不動強 動かざるオーゼン 無双の怪力を持つ白笛 その目に宿る光は、2人にとって希望の光か、それとも不吉の前兆か…

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第6話『監視基地(シーカーキャンプ)』

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ようやく『監視基地(シーカーキャンプ)』に到着したリコとレグを迎えたのは、“不動卿『動かざるオーゼン』”。ハボルグの話では、現役の白笛でアビス深層で生まれたリコをライザと共に地上まで運んだという。命の恩人に対してお礼を言うリコだったが、オーゼンは不気味な表情で笑い始め・・・。そして、オーゼンの直弟子『マルルク』と一晩過ごすことになった二人。リコが深夜に目を覚ますと・・・。

公式サイト引用

不動卿“動かざるオーゼン”

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「ふふーん、まだ生きてたんだ、あの、ガキ…」

真の秘密とは、夜の闇や巧妙な罠の中ではなく、人の奥底にこそ隠れている。それは隔絶された場所で時を重ね純度を高め、得体の知れない謎へと変わる。

シーカーキャンプへと上がったレグとリコ。

リコは急激な上昇負荷に耐え切れずその場で嘔吐してしまいます。

それを見て「汚い」と言い放った女性。

身長はおそらく2m以上、意味不明なヘアスタイル、光の灯っていない瞳、そして胸元の白い笛、不動卿“動かざるオーゼン”。

命の、恩人…?

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オーゼンはその昔、深層で生まれたリコをライザと共に地上まで運び届けた、いわばリコにとって命の恩人。リコは命の恩人に対してお礼を言います。

それに対しオーゼンは、不気味な笑みを浮かべて「重くて何度も捨てていこうかと思った」そう、呟きます。

心が折られてしまいそうな言葉ですが、この程度では、リコはへこたれません。レグと共に、深層にいる母親に会いに行くことを伝えます。

しかし、それは、母に会いに行くことは、赤笛がここに来ていい理由にはならない。オーゼンにそう言われて、はじめてリコは言い淀みます。

オーゼンはまだやることがあるって言って、2人を残して部屋を出て行きます。オーゼンのかわり彼女の弟子であるマルルクが監視基地を案内してくれます。

いやぁオーゼンさん、思った以上にクセ強いですね

…。アビスと同じくらい攻略が難しそうです。

シーカーキャンプ

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ダイポルタという大樹を利用して作られているシーカーキャンプは今も改築を続けているようです。
そしてこのダイポルタ、遠い海にまで根が届いているそうです。そういえばこの作品では、海が一切出てきませんね…。まぁ舞台が“大穴”だから不思議はありませんが。

シーカーキャンプの部屋の片隅に無造作に置かれた遺物たち、これらを地上に持って行くことはないそうで、リコが漁りまくります。
この辺りでとれた四級遺物、同じ種類の遺物でもリコのものよりも複雑な形状をしています。

深層でとれる遺物ほど複雑な形状をしている。

このことが今後重要になってくるのでしょうか?

気になります…。

マルルク

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2人にシーカーキャンプを案内してくれている、マルルク。リコとレグの同じくらいの年齢で、青い髪にメイド服のような服装、一見とても可愛らしい少女のように見えますが、一人称は“ぼく”。さらにお風呂上がりのリコの裸を見て思っきり照れる様子からすると、もしかして男の子なのか?

分からん。けど可愛い。

事故で行き倒れていたところをオーゼンに拾われて以来、弟子となったマルルク。通常は15歳以上からしかなれない青笛ですが、かれ?彼女?は、白笛の直弟子ということもあり、すでに青笛です。

陽の光に弱いマルルクは、地上では暮らせないそう。行き倒れていたマルルクを拾って以来オーゼンは、地上へは一度も戻らず、ずっとシーカーキャンプの防人をしているそうです。オーゼンさん、本当はいい人なんでしょうね。

真夜中

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夜中、尿意で目が覚めたリコは、何かをの気配を感じてシーカーキャンプを徘徊します。

暗闇の中でリコが目にしたものは、

不気味な音を立てながら腕の力だけで地べたを這いずり回る顔のない骨と皮だけのような胴体。ちょうど魚の開きのような格好で、肋骨がばっくりと開き、背骨がぶらりと垂れ下がっている気味の悪い“それ”を見たリコは一目散に布団へと駆け込みます。

これはビビります。さすがのリコもこれにはビビったようで、翌朝、リコの布団には、シミが…。結局トイレもできなかったし、ね。

知りたいかい…?

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リコが目にしたものの正体を教えてくれるというオーゼン。

困惑するリコの手をそっと握るレグ。2人とマルルクはオーゼンの後について歩きます。

マルルクから2人のことを聞いたというオーゼンは、1つ、確認をします。

「ライザの行方を追っているとか…?」

その問いに力一杯、はい!と応えるリコ。

そんなリコに、

「ライザは死んでいる。君が母を追う旅はここで終わりだよ」

そう言い放つオーゼン。

オーゼンは、ライザの白笛や封書を“墓”で見つけたと言います。深界四層 巨人の盃の奥底にあるトコシエ草の群生地にできていたというライザの墓。そこは、ライザが好きだった場所…。

あの一文は、ライザの字ではないと言います。

とても大きな扉の前に立つ4人。

「知りたいから着いてきたんだろう…?」

オーゼンのその言葉とともに、開く扉。

壁に納められた無数の本、まるで図書館のようなその部屋の奥にそびえる白く輝く“正立方体”。果たしてこれは…?

ライザは死んだというオーゼンの言葉は、はたして本当なのでしょうか?ライザの墓があったのが本当だとしたら、その墓をたてたのは、いったい誰なのか?の一文を書いたのがライザではないのだとしたら、いったい誰が?さらに正立方体とリコが目にしたもの正体とは?

第7話『不動卿』

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リコたちと別れ、オースの街に戻ったハボルグは、白笛の中でも特に無双の怪力を持つ“不動卿”オーゼンについてナットやシギーに語っていた。ただ、ハボルグはオーゼンに対してある不安を感じていて・・・。一方、オーゼンの部屋で四角い白い箱のようなものと対峙したリコたち。自らが入っていたと言われる『呪い除けの籠』ではないか?と推測したリコに対し、オーゼンが伝えた真実は・・・。

公式サイト引用

オースの街に戻ったハボルグが白笛について語っているところからはじまった第7話。

不動卿

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探窟家の最高峰、白笛。かれらは自らが発掘した奈落の遺物で武装し、それぞれを体現した異名で呼ばれている。その中でも無双の怪力を持つのが、『不動卿 動かざるオーゼン』。50年以上も前から白笛に君臨する誇り高き探窟家。…てういか、おいくつですか、オーゼンさん。

しかし、そんな偉大な白笛 オーゼンに一抹の不安を感じるハボルグ。一体なぜ…。

四角い白い箱

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オーゼンの部屋で真四角で白い箱のような“何か”と対峙リコたち。

人目に出る前にリコの母親ライザが買い取ったというこの白い箱。リコはこれが『呪い除けの籠』だと推測します。その推測に「半分は当たりだ…」と、意味深なことを呟いて、おもむろに自分の白笛を吹くオーゼン。

オーゼンの笛の音で粉々に割れる『呪い除けの籠』。深層から上へ、渡ができない生き物をこの中に入れて引き上げると、上昇負荷を受けずに死なないとされる籠。

しかし実際は…

呪いも受けるし、死にもする。ただ、動き出す。

そしてそれが分かったのは、他ならないリコのおかげだと言うオーゼン。

ものすごく嫌な予感…

「君は、」

あぁ言わないであげて…

「死産だったんだよ。」

ライザから取り上げたときすでにもう死んでいた。取り上げた“死体”を籠の中に入れると、あろうことか動き出した。

驚愕の事実を知らされるリコ。ハボルグが心配していたのはこのことだったんですね…。
果たしてオーゼンの真意とは…。

レグvsオーゼン

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リコが真夜中に見た、生物と呼ぶこともできない動く物体。そう、あれは、オーゼンがこの籠に入れた死んだ肉だったのです。

動く肉も、そしてリコも、なぜかアビスの中心を目指そうとする。それが何故なのかをリコに尋ねるオーゼン。

リコはあまりのショックでろくに言葉を発することが出来ません…。そんなリコとオーゼンの間に止めに入るレグ。

オーバードであるレグは本来存在してはいけないもの。存在が地上の人に知られれば、人々ののアビスへ対する畏敬の念、信仰が根幹から揺らいでしまうとされるオーバード。

そんなレグをここで処分すると言い放つオーゼン。

レグの鋼のボディをもってしてもオーゼンには全く歯が立たず、激しく床に打ち付けられるレグ。床は割れ、身体が軋しみます。防戦一方のレグをみて、2人の戦いを止めに入ったリコは、オーゼンのデコピン一発で吹っ飛ばされてしまいます。

額から血を流すリコ…。それを目にしたレグは、遂に怒りの火葬砲をオーゼンに向けます…!

が、大きく狙いを外されてしまい、シーカーキャンプを突き破って空へと消えてしてしまった火葬砲。このワザがタメが長い為、1対1で、しかも格上相手には、レグではまだ場数が足りません。

目を覚ますと…

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あらわになったオーゼンの腕に見える、無数に埋め込まれた何か。“千人楔”。全身に120も打ち込まれている千人楔が果たして何なのか、それははまだ分かりませんが、とにかく人間離れしすぎなオーゼン。

そんなオーゼンの姿に戦慄するレグ。

リコが目を覚ますと、オーゼンに持ち上げられボロボロになったレグの姿が…。

泣きながらレグの助けを懇願するリコですが、オーゼンには容赦も躊躇いも慈悲もありません。さらにレグを打ちつけます。遂に意識を失ってしまうレグ…。

レグが目を覚ますと、オーゼンとその他にも自分を見つめる大人の姿が。そして間髪入れずに自分に飛びつく少女、リコ。泣きじゃくりながらレグの無事を喜びます。

リコを残したまま倒れてしまった自分の弱さ、不甲斐なさに泣いてしまうレグ。機械仕掛けであっても心は男です。

試す

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マルルクの助けに駆けつけてきてくれた大人たちはオーゼンの部下たちで、曰く、地上に帰る当てがないろくでなしだそうです。

「泣いて騒ぐしかできない餓鬼に、売って昏倒した火砲を考え無しに放つ機械人形。彼らが何一つ正しく判断出来ない中で、友人を助けるために最良な行動した、さすがは私の弟子だ。」と、マルルクを褒めるオーゼン。

リコとレグを試す間は出てこないように言われていたオーゼンの部下たち。

『試す』

そう、全てはオーゼンの演技だったのです。

「今の君らがこの先へ行っても、せいぜいなれるのは食い出の悪い餌か小さめの苗床、あとは地面や壁のシミくらい。もっとも。わたしが叩き直す途中でそうなるとは限らないが…」

と、いうことは、オーゼンとの修行パートが始まるわけですね。

さらに、

「ライザの墓には誰も埋まってはいなかった。ライザは待っている。」

そうはっきりと言ったオーゼン。

シーカーキャンプの先、アビスの端で行われるリコとレグの訓練。
最初は生存訓練。10日間、2人だけで森の中で生き延びる。条件は1つ、火葬砲は使うな。だけ。

リコとレグの生存訓練が幕を開けます。

第8話『生存訓練』

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オーゼンから課された新たなる旅立ちへの試練「生存訓練」。限られた装備で10日間生き延びる事を言い渡されたリコとレグは、まずは飲み水の確保の為に移動を開始する。早速綺麗な水場を発見したリコだったが、近づくと突然水面が揺れて・・・。一方、地臥せりと共にその様子を遠くから眺めていたオーゼン。リコとレグの様子を見て、思いを馳せたのは・・・。

公式サイト引用

不動卿 動かざるオーゼン その度し難いレッスンは新たなる旅立ちへの試練。アビスの世界で子供たちが生き抜いていくための、生存訓練。

オーゼンは2人をおいてシーカーキャンプへと帰っていきます。いよいよリコとレグの第1の訓練『生存訓練』が幕を開けました。

サバイバル

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夜の森。まさに一寸先は闇。2人はライトの明かりだけを頼りにして、サバイバルでもっとも大切な“水”を探します。
見つけた、紫色に怪しく光る池。水はあったけどそれ飲めるのか…?と思いきや、光の正体はロウハナと呼ばれる綺麗な水辺にのみ生息する虫らしいです。安心して水を汲んでいると池の主的な怪物が襲いかかってきます。間一髪でレグに助けられるリコ。

夜は自分たちで即席の寝床を作り、生き物除けに火を焚くも、何故か逆に生き物が呼び寄せられてんやわんやしたりと、テンポよくサバイバルの様子が描かれます。

3日目〜5日目

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高台から2人を見守るオーゼンと部下のおじいちゃん。
リコは肝が座っているがやりたいことに身体が追いついていない。レグは身体は打たれ強いがビビリで判断が遅い。
つまり、2人が互いの弱点を補うようにすれば、過酷なアビスでも生き残る道が開けるということでしょうか。

1日目に襲われた池の主的なカバのような生き物を捕らえることを目論む2人は、作戦を練ります。雌のウンチと木の皮(フェロモン付き)を使ってカバを誘き出す2人。狙い通りやってきたカバを、レグののびた腕で木に縛り付けることに成功します。見事作戦通りです。

幼い身体も弱い心もすぐに変わりはしないが、得意なことにはすこぶる伸びがいいリコとレグ。

そんな2人を見てオーゼンは遠き日のことに想いを馳せます。

オーゼンとライザ

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オーゼンが何者かにやられたことに激昂するライザ。

オーゼンに結婚相手を紹介するライザ。

洞穴で衰弱しきったライザ。洞穴の外には“呪い除けの籠”が…。夫であるトウカと呼ばれる探窟家に先立たれ必死の思いで産んだ娘 リコは死産。

「あの間抜けズラとお前がきて、ただでさえ丸くなったライザが今度はこの仕打ちか…。忌々しい。あんなライザ、見たくはなかった…。」

と、籠に向かって呟くオーゼン。

すると、籠の中から赤子の泣き声が…。第7話でオーゼンが語っていたのはこの時のことだったんですね。

場面は現在へと変わり、再び籠に話しかけるオーゼン。

「全く厄介ごとを引き受けたもんだ…。
安心しなよ。私は義理堅いのさ。」

10日後

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訓練終了の日。シーカーキャンプへと帰って来たリコは疲れ切っていて、立つこともままならない状態です。一方レグはオーゼンにやられた痛みも消えているよう。一体どのように修復したのでしょうか…。

オーゼンとともに食事をとる2人。

「待ち人を殺したくなければ深層には留まるな。」

アビスの古い言い伝えを2人に話すオーゼン。深層では時間の感覚が狂う。五層の深部で特に顕著になり、数週間だけ過ごしたつもりが地上に戻ると数ヶ月も経っていた…。

さらに現在、五層には3名の白笛がいるということ。鉢合わせでもしたら、厄介なことになるのは目に見えています。

そして最も問題なのは、五層以下の六層、七層では時間の狂いがどれほどのものか、オーゼンでも全く検討がつかないということ。奈落の底にいるライザは一体どのくらいの時間を過ごしているのでしょう…。

ライザから送られて来た「奈落の底で待つ」と書かれた封書はいったい誰が書いたものなのか、そして使われている紙は未知の遺物で、オーゼンの力をもってしても破ることはできない…。奈落の底でライザとともに待っているものとは…。

無尽槌(ブレイズリーブ)

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ライザの使用していた武器 無尽槌をリコに手渡すオーゼン。使い方を教える、と。

そして、オーゼンは、歴代白笛のみに伝える口外無用の秘密の数々を、一切の出し惜しみなく2人に伝えます。

・人が持ちうる最も深いアビスの声

深界五層にある海を越える謎めいた仕掛けのこと

白笛の音色はある種の遺物を起動させるための鍵であること

深界7層の不思議な“輪”のこと

旅立ち

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リコとレグはいよいよシーカーキャンプを旅立ちます。見送りをするマルルクたちの中に、オーゼンの姿はありません…。

2人はマルルクと固い握手を交わします。

今までも多くの人の旅立ちをこの場所で見送って来たマルルク。

堪えた涙は耐え切れずにマルルクの頬を伝います。

「今日が1番悲しい。」

マルルクの青い瞳からは次から次に涙が溢れ出て来ます。

3人は握手よりも固い抱擁を交わします。

過去と未来

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その様子を遠くから見守るオーゼン。

再びライザとの過去を思い返します…。

地上の高台からアビスを見下ろすオーゼンとライザ。
「なぁ、オーゼン。再びリコが地の底を目指してあんたの前に立ったら、教えてやってほしい。」

「どれだけの奇跡が君を動かして来たのかってことと、その先で待つ素晴らしい冒険への挑み方を。」

ライザの頼みにオーゼンは、
「面倒だね。ま、お前さんのとこへ送り出すくらいはやってやるさ。」

そう、約束していたのです。

再び場面は現在へと変わり、2人の旅立ちを遠くから見守るオーゼン。

「色々思い出すまで行かせたくはなかったなぁ…。全く、度し難いねぇ」

深界三層『大断層』

リコとレグはきつくてを握り合い、再びアビスの底を目指します。

8話、過去最高でした。いや、正直全話面白いですけど、8話は本当に素晴らしかった。

第9話『大断層』

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オーゼンやマルルクたちと別れ、深界三層「大断層」にたどり着いたリコとレグ。大断層はその名の通り巨大な垂直の壁で、その高さは4,000メートルを超えるという。オーゼンに教わった縦穴を利用して下を目指す二人の前には、様々なアビスの生物たちが現れる。これまでのようにレグの力を頼りに進もうとしていると、ふと聞き覚えのある音が聞こえてきて・・・。

公式サイト引用

この世に死ほど平等なものはない。どんな生き物にも必ず死は訪れる。死は公平にして、絶対的な理である。常に我々の傍にある。だが、人は知恵と勇気を駆使して、もがき、あがき、最後まで生にしがみつく。我々はこの不公平で不平等な世界が、好きなのだ。

大断層

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マルルクの涙を背にして、2人はいよいよ深界三層『大断層』へと足を踏み入れます。その名の通り、断崖絶壁4000mを超える垂直の“壁”、大断層に、2人は臆することなく立ち向かっていきます。

オーゼンに教えられた大断層の壁の中の縦穴を使って、下を目指す2人。

空も飛べない、壁も走れない、“弱者”である人間は、弱者の道を進むしかない。

点在する縦穴から縦穴へ移動するだけでもまさに命がけ。やはり、深界二層までの世界とはワケが違いそうです。

マドカジャクの家でした。

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縦穴を下り、大昔の船の残骸へとたどり着いた2人。

何故船がこんなところに…。疑問に思うレグと我々視聴者の気持ちも御構い無しに、遺物へと心踊らすリコさん。大昔の船の跡なわけですから、当然まだ見ぬ遺物が残っている可能性は高いでしょうが…。

テンションが地上にまで届きそうな勢いのリコでしたが、暗闇でなにかを思い切り踏んづけてしまいます。糞のような、腐った肉のような、とにかく異臭がするなにか…。そして、ライトが照らす暗闇の先には深界三層のバケモノ、マドカジャクが…。

打つor打たない

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リコの叫び声を聞き、すぐさま駆けつけるレグ。(カッコいい)
これほど巨大な強敵を倒すためには、火葬砲しかありませんが、一度それをぶっ放してしまうとレグはたっぷり2時間は昏倒してしまう。打っていいのか…。打てば昏倒…。打たなければ2人とも死…。

レグは覚悟を決めて、火葬砲を放ちます。

火葬砲はマドカジャクの頭部を焼き尽くし、さらには縦穴をも貫通して大断層を横断します。2人は窮地を脱しますが…。

懐かしのあいつ

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火葬砲の光を目にしていた(目があるのかどうかは定かではないが)深界の怪物 ベニクチナワ。レグに付けられた頭の傷、1話で出てきたあいつです。リコ曰く、こいつは2人のことを記憶しているのだそう。もちろん突然の再開を懐かしめるわけもなく、2人は全速力で縦穴の奥へと逃げ出します。

本来は深界三層の住人ベニクチナワは、執拗に2人を追い続けます。間一髪のところで逃げ切った2人ですが、レグは火葬砲の反動により意識をなくしてしまいます。

一難去って…

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バラコチャの実なる匂いを嗅ぎ取ったリコは、レグを引きずりながら、一目散に匂いの出どころを目指します。たどり着いた場所には木のようなものはなく、匂いは足元の地面から漂ってきます…。

突如、口を開けるようにして開いた地面。

生物のような植物のような物体の胃袋へと真っ逆さまに転落してしまうリコとレグ。ネリタンタンというネズミのような小動物をおびき寄せるための罠にまんまと引っかかてしまうリコ。

アマカガメと呼ばれるこの生き物の腹部を掻っ捌いて外へと脱出するリコですが、一難去ってまた一難というやつで、身体中にバラコチャの美味しそうな匂いが染みついているため、今度は何百匹ものネリタンタンに追いかけられます。

上り坂

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一本道の縦穴をネリタンタンの大群から逃れるために奔走するリコ。レグは依然として目覚めないままです。

光が差し込み、ついに縦穴の出口が見えます。あと少しでネリタンタンの縦穴から逃れられる。

しかし、その出口へと続く道は急な上り坂…。

なんで、最後の最後に上り坂なのか、訳がわかりませんが、後戻りは出来ません。意を決したリコは、レグを背負ったまま上り坂を登ります。

深界三層の急激な上昇負荷。

頭痛、目眩、重い吐き気、加えて平衡感覚の異常。

幻覚と幻聴。

リコの目の前に次々と現れるマルルク、オーゼン、地上の友人たち、ハボルグ、そして、母親…。

リコは母親の手を握り、地上へと昇ります。久方ぶりのオースの街並み。リコの帰還を祝福しておこなわれる盛大な凱旋パレード。みんなの顔、顔、顔。

しかし、そこにレグの姿はありません。

2人だから

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レグが一緒じゃなきゃ嫌だ。

リコはアビスの呪いを振り払い、幻覚と幻聴をねじ伏せます。
たどり着いた坂道のてっぺん。倒れこむリコ。

しかし、休む間も無くやってくる災難、そうベニクチナワです。どんだけ2人のこと好きなんだよこいつは…。

未だ目を覚まさないレグの前に立って、1人、ベニクチナワに挑むリコ。その手には母が使っていた武器、無尽槌。

リコに襲いかかるベニクチナワですが、またしても間一髪のところでリコと化物の間に割って入るレグ。レグは本当にヒーローですね。

無尽槌が炸裂し、底へと落ちていくベニクチナワ。

レグに抱きつくリコ。

2人だからここまで来れた。

レグのおかげで、

リコがいたから、

2人だから。

6750m

下に見えるのは、深界四層『巨人の盃』

本当にこの作品はテンポがめちゃくちゃいいですね。描きたいこと、見せたいことが定まっているからなのでしょうが、それにしたって鑑賞後の満足感たるや…。いやぁ素晴らしい作品です。

音楽

本作で流れる音楽、あの美しいメロディが多くの人の耳に残ったことは間違いありません。息を呑むほど素晴らしい音楽でしたね。映像と音楽の融合。
1話の冒頭、あのメロディーが流れた瞬間、「あ、このアニメ間違いない。名作や。」そう確信しました。

本作の音楽を手掛けているのは25歳のイギリス人kevin penkin。レコーディングされたのは世界一の音楽の都であり、かれのホームでもあるヨーロッパ ウィーン。なんと同じスタジオでは映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」の音楽も収録されたそうです。

あとがき

本当に本当に素晴らしいアニメーション『メイドインアビス』。日本が世界に誇れる作品です。

壮大な冒険ファンタジーを創り出すためには、やはりスタッフ陣からして違います。

監督は『MONSTER』の小島正幸。冒険のドキドキ感と緊張感を余すことなく見せるという意味ではこれ以上ない人選。
シリーズ構成・脚本は数多くのアニメに携わってきた倉田英之
そしてキャラクターデザインは『攻殻機動隊 新劇場版』の黄瀬和哉。ぼくは原作未読ですが、あの美麗な表紙は目に焼き付いて離れません。原作の世界観と美しさをキャラクターによって際立たせてくれることでしょう。
さらに美術監督は『千と千尋の神隠し』で背景を手掛けた増山修と、向かいところ敵なしのまさにオールスターチーム。

恐れ入りました、“チームメイドインアビス”。

毎週、想像の遥か上をゆく素晴らしいアニメーションを魅せてくれること間違いなしです。