超個人的ベストアルバムランキング2017[邦楽編]

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超個人的ベストアルバムランキング2017[洋楽編]
一音楽ファンによる超個人的な2017年のベストアルバムランキング洋楽編!だったわけですが、蓋を開けてみれば結局は、某音楽雑誌に載っているそれ...

洋楽編よりも悩みました。

※思い入れや主観120%の個人的なランキングです。

2017年 年間ベストアルバム トップ10

1.平凡/ドレスコーズ

えぇ、これはもう贔屓目なしで1位です。ダントツ1位。
ここ6年ほど、ドレスコーズもとい志磨遼平というミュージシャンに首ったけ、すっかりまいってしまっているわけですが、ファン贔屓なしにこの作品は本当に素晴らしい。

今までの自身のイメージ(ロックスター)を根底からぶち壊すかのような突然変異的ファンクアルバム。強靭なグルーヴに隙間なく支配された完璧なファンクアルバム。

『平凡』という作品名、歌詞、そしてファンクという音楽性、全てが絡みつき脳天へと突き刺さる狂気のアルバム。

2017年のベストアルバムなんて狭い範囲では語り切れない歴史的名盤。

かれは、志磨遼平はこれから先、今作よりも優れた作品を作ることができるのだろうか?

2.Say Goodbye to Memory Den/DYGL

The Strokesのギタリストとして名高いAlbert Hammond Jr.が全曲プロデュースを手掛けた、デイグローの1stメジャーアルバム。
全編英語詞、音はストロークスを現代流にアレンジしたかのようにソリッドでエモーショナル、つまり最高です。

全英語詞の日本人バンド、昨今ではとくに珍しくもありませんが、このバンドに関しては、「日本人が英語のかっこいい曲を歌っている!こいつらまじで日本人かよやべー!」というよりも、そもそもがかっこいい。
なんというか仮に、このバンドが英語圏の外国人によって結成された海外バンドだったとしても、間違いなくかっこいいと感じる。

国や人種、文化諸々を度外視して1つのバンドとしてかっこいいです。

3.THE KIDS/Suchmos

昨年のシティポップブームの立役者、サチモスが満を持してリリースした最新アルバム『THE KIDS』。正統進化というか、およそ全てのファンが望むであろうアップデートに成功した会心の一作ではないでしょうか。

「人気出てからなんか変わったよな」

そんなことは言わせない。
自分たちの音楽に対する絶対的な自信と、自分たちが影響を受けてきた音楽に対する深いリスペクトがこれ以上ない絶妙な配合でブレンドされた珠玉の楽曲たち。今後の6人がますます楽しみですね。

4.真っ白なものは汚したくなる/欅坂46

ガラリと変わりまして、こちらはアイドルグループ 欅坂46の1stアルバム。欅坂46の楽曲のクオリティの高さは音楽ファンの間でもすでに周知の事実かと思いますが、それでも言わずにはいられない!素晴らしい。

シングルのクオリティはもちろんですが、ゆいちゃんずが歌う「渋谷川」「チューニング」はアイドルソングの枠に収まりきらない名曲ですね。

5.人生/ウルフルズ

ウルフルズ25周年を飾る記念すべき13枚目のアルバム『人生』。
ウルフルズらしい、ぶっちゃけめっちゃダサいジャケットと、まるで家族写真のようにほのぼのとしたアーティスト写真に思わず吹き出してしまいました。ちょっとくらいカッコつけなさいよ。

トータス松本曰く、“駄作”っぽいものを目指して制作された今作。積み上げたキャリアによって作品を研ぎ澄ますことよりも、オモロさや1stアルバムのようなみずみずしさを最優先したのだそう。

いつだって、オモロい=カッコいいを伝え続けてくれるバンド。デビュー25年、結成29年でもまったく変わらないバンド。そんなバンドの魅力がたっぷりと詰まった、1stアルバムのような13thアルバムです。

6.NO MORE MUSIC/オカモトズ

タイトルがいいですね、『NO MORE MUSIC』。
いいですね、この狙い澄ました痛烈な現代風刺。現代への問題提起作としては今年1番ではないでしょうか。

タイトル、歌詞に思うことは千差万別、人それぞれあるとしても、音に対しては“カッコいい”の一言に尽きるのではないでしょうか。

2000年代以降のロックとヒップホップを混ぜたかのような新しさ、90年代生まれのメンバーの感性とセンスで完成されたまったく新しいミクスチャーロック感。
まだ誰も聴いたことがない音楽が鳴っています。

7.THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST/THE YELLOW MONKEY

過去の名曲のセルフリメイクって、どう考えても全く新しい新譜の発表よりも遥かにハードル高いですよね。が、そのハードルを難なく飛び越えてみせるのが我らがイエモンなわけですよ。

収録曲としては、リアルタイム世代はもちろん新規のファンにも優しい、安心安全大満足の納得の選曲です。

オリジナル音源と聴き比べてみると面白い。たしかに当時の若さゆえの向こう見ずな勢いや尖りは皆無に等しいですが、約四半世紀の月日が経って尚、当時と同じテンションで歌われてもそれはそれで違うだろうと。
今のイエモンにしか出せない円熟した深みと、本来のイエモンが持つ危うさ、妖艶さは何ら失われていないことを見せつけてくれた。

8.BIZARRE CARNIVAL/GLIM SPANKY

サイケ色全開趣味丸出しの、ともすれば自己満足になりかねないような危険をはらんだグリムスパンキーのメジャー3rdフルアルバム。よくこのタイミングでリリースできたもんだなと。ブレイク後のこのタイミングで。
大手メジャーレーベルでここまで趣味全開、商業性に背を向けた作品も珍しいというか、あり得ないですよ。

もちろん自己満作品なんかでは全くなくて、歌詞のもつメッセージ性や松尾レミの力強いボーカル、亀本寛貴の表現力豊かなギターサウンドは、より深みを増していて、つまりこれは2人の最高傑作です。

9.NEW/THE BAWDIES

日本が誇るロックン・ロールバンド ボウディーズのニューアルバム、その名も『NEW』。
巷では賛否両論ですが、ぼくは全面的に“賛”です。むしろかれらの全アルバムの中でも最も聴き込んでいるアルバム。

『NEW』のタイトル通り、ボウディーズの新しい挑戦が感じられます。基本的にかれらのようなバンドは、作品によって大幅に音楽性を変えないし、変えたらダメなバンド。変わらないことが一番大切なバンドです。

“不変のバンドサウンド”が最大の武器、そんなバンドが、あくまで不変の中で、大幅に変化するよりも難しい限界ギリギリの範囲の中で挑戦する新しさ。いいじゃないですか。
4人の挑戦が感じられる最終トラック『NEW LIGHTS』いいですよ。

10.All Time Best Album THE FIGHTING MAN/エレファントカシマシ

デビュー30周年にして、キャリア最大のブレイク。

エレカシのキャリア30年を総括したベストアルバムで、宮本浩次自らが選び抜いた珠玉の30曲が収録されています。

1番のポイントはやはり、ミヤジこと宮本浩次が選曲しているだけあって、本来ベストアルバムには入らないであろう楽曲たちが数多く収録されているという点です。
逆にいえばそれは、キャッチーさに欠けてしまっているということなので、エレカシはじめての方にはやや取っつきにくい印象がありますが、さらに逆にいえばそれは、シングル以外の隠れ名曲をまとめて聴ける機会でもあるということです。

あとがき

サチモスやグリムスパンキー、デイグローら若手の台頭、ドレスコーズ やボウディーズら中堅の底力、そして、ウルフルズ、イエモン、エレカシらベテランバンドのおっさんたちの突き抜けたカッコよさとパワー。

2017年も良い年でした。