星野源 Live TOUR 2017『Continues』追加公演をみて。(ネタバレ&詳細感想あり)

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いってきました!千秋楽!

星野源 CONTINUES TOURの千秋楽に!!

日本音楽史にとって歴史的な公演に2度も参加することができたぼくは本当に幸せものだと思います。

神戸の記事はこちらから

星野源 Live TOUR 2017『Continues』に参加して。(ネタバレなし)
そう!いってきたんですよ! 星野源ライブツアー2017continues 神戸ワールド記念ホール公演の1日目に! ※...

神戸の記事では一切のネタバレというか、ライブの詳細を書くことはしませんでしたが(それが星野源の思いだとなんとなく思っていたので)、ツアー千秋楽も大円団で幕を閉じた今、隠すことはもう何もない!ということで、詳細とネタバレを個人的感覚でつらつらと書いていければ。

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星野源 LIVE TOUR2017『Continues』

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キャパ数百人、多くても2千人ほどの規模の所謂ライブハウスと呼ばれる会場に足を運ぶことが多いぼくにとって、さいたまスーパーアリーナは完全に未知でした。

さいたまスーパーアリーナという会場はどうやら公演の規模によってそのキャパを変えられるらしいのですが、この2日間はスタジアムモードと呼ばれる収容人数限界ギリギリのフルサイズで、これはかなり異例の事態だったそうです。

ツアーの追加公演(しかも2日間)でフルサイズの超満員、今の星野源の勢いをそのまま物語っているかのようです。

ツアーコンセプト

今回のツアーのコンセプトは、

『音楽は終わらない。音楽は繋がっていく。』

音楽は終わらない。どんなジャンルの音楽も違う音楽から影響を受けている。

時代や世代を超えて、次に受け継がれていく。

これが今回のツアーに込められた星野源の想いです。

ボイスドラマから始まる今回のステージ。<大塚明夫演じる“歌謡曲先輩”と宮野真守演じる“J-POP後輩”が、ひょんなことから星野源ライブツアー2017『Continues』(イエローミュージック)を観に行くというストーリー>は、星野源の想いを代弁するかのように、ことさらわかりやすくツアーコンセプトをぼくらに提示してくれます。

コンセプトにしたってセットリストや曲順にしたって、とにかく何からに何まで“分かりやすかった”今回のツアー。

約20年前、1人の青年はある音楽作品を手にしました。
“細野晴臣 HOSONO HOUSE”

おそらく、青年はCDの裏面がレーザーで焼き切れるくらいに何度何度も夢中になって聞き続けたのでしょう。そうやって自分の地肉にしていったのでしょう。

やがて時は経って、あの日の青年 星野源は、細野晴臣さんにこう言われたそうです。

「未来をよろしく」

青年はいま、3万人の前で音楽を披露するまでになりました。今日もステージに立って歌い続けます。受け継いだ音楽を伝え続けるために。

自分が受け継いだ音楽のバトンを次の走者に託す。

思えばこのツアーは、星野源が自身の音楽に自ら“イエローミュージック”と名付けたときからすでにはじまっていたのかもしれません。

星野源の覚悟と決意、そして音楽に対する深い深い愛情ダダ漏れの最高のツアーでした。

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セットリスト

01.Firecracker(Martin Denny)
02.化物
03.桜の森
04.Night Troop
05.雨音
06.くだらないの中に
07.フィルム
08.夢の外へ
09.穴を掘る
10.透明少女(ナンバーガール)
11.くせのうた
12.Mad Pierrot(YMO)
13.時よ
14.ギャグ
15.SUN
16.恋
17.Week End
18.Continues

-ENCORE-
01.君は薔薇より美しい
02.Drinking Dance

-W ENCORE-
03.Family Song
04.Friend Ship

今ツアーは大きく分けて三部構成。

第一部は、『Firecracker(Martin Denny)』~『夢の外へ』までのR&Bを全面に押し出したブラックミュージック&シンガーソングライター星野源としての成長と苦悩がダイレクトに反映されている初期名曲集(くだらないの中に、フィルム、夢の外へ)

第二部は、『穴を掘る』、『透明少女』、『くせのうた』の3曲を星野源がたった一人、まるでライブハウスかのような至近距離での弾き語りセンターステージ。

第三部は、『Mad Pierrot(YMO)』で幕を開け、そのままツアータイトル曲『Continues』まで突っ走る怒涛のダンスミュージックオンパレード。

とくに、第三部のダンスミュージック畳み掛けは信じられないほど圧巻でしたが、驚くべきは、すべての部でカヴァー曲を披露しているということ。(1部はマーティンデニー、2部はナンバーガール、3部はYMO。)
しかもそのうち2曲はインスト曲。しかもしかもそのうち1曲は主役の星野源がステージにいない!

この大舞台でも音楽を楽しむことをやめない、なんてやつだ。

第一部

『Firecracker(Martin Denny)』を星野源のソロマリンバでカヴァーするといういう、会場全体の意表をつく“まさか”で幕を開け、すかさず星野源のライブの1曲目としてすでにお馴染みの『化け物』で会場全体は一気にヒートアップ。

星野源の長岡亮介のツインギターの絡みから入るアレンジが印象的で気持ちよかった『桜の森』。さらに続く『Night Troop』『雨音』でしっとりと、でも確実にさらに熱を帯びる会場。つまり、これこそがブラックミュージックの一番の効能で、同じ音のループで螺旋状に徐々に徐々にノらされていくやつです。

星野源流ブラックミュージックに続く星野源の音楽家としての成長と苦悩が感じられる初期名曲三連打は感涙もので、とくに『フィルム』は星野源の全楽曲内でも5本の指に入るくらいに大好きな曲なので、生で聴けたのは本当に嬉しかった。そして、そんな『フィルム』からの『夢の外へ』の流れ。ミュージックビデオ集をご覧の方は分かるかと思いますが、この流れは卑怯ですよね…。

第二部

第二部はステージをセンターへと移して完全に星野源1人だけのアコースティックギター弾き語り。

1stアルバム収録の『穴を掘る』からはじまり、丁寧に観客と向き合い演奏する姿に、等身大で“普通”の星野源の姿を垣間見ることができました。3万人を相手にまるでキャパ数百人のライブハウスと同じように演奏できるのは、おそらく今、星野源をおいて他にはいません。

第三部~Wアンコール

さあやってきました後半戦、怒涛&怒涛のダンスミュージック連打。

まずは、YMOのカヴァー『Mad Pierrot』からエンジン全開です。前述の通りステージの上に星野源の姿はありません。(ステージ間移動につき)

主役がステージにいない。さいたまスーパーアリーナなのに。こんなことできるのもおそらく星野源だけでしょう。

間髪入れずに叩き込まれる『時よ』、『ギャグ』、『SUN』、『恋』、『week end』は間違いなくこのライブのハイライト。眩しすぎて目が開けられないほどのハイライトでした。

さらっと書いちゃいましたが、実は踊り狂っていてほぼ記憶がありません、てへ。こんな極上のダンスミュージック連打で正常にいられるわけがありません。
会場がぐちゃぐちゃだったのは覚えています。

歌謡曲先輩とJ-POP後輩のボイスドラマにイエローミュージック(寺ちゃんこと寺坂直毅)が登場し、“あの人物”の口上を述べます。全国のちびっこに大人気お馴染みニセ明さん、今回はなんと2曲披露!

『Drinking Dance』をニセさんによるパフォーマンスで聴けるのは、きっともうこのツアーだけですね。

ニセ明によるアンコールを大盛況に終え、いよいよ残すところあと2曲。

大歓声に迎えられたWアンコールは追加公演だけ特別ということで、新曲『Family Song』を披露。60年代末期〜70年代初頭のソウルミュージックを現在の日本に立ち上がらせた、全く新しいカタチの日本人としてのソウルミュージック。

多幸感が会場を駆け巡るピンク色の暖かい空間。

そしていよいよ最終曲の『Friend Ship』。

ただでさえ大好きな曲、ファンにとっては特別な曲ですが、ライブだと一味も二味も違うこの『Friend Ship』という曲。

曲終盤、星野源が楽しそうに苦しそうに、本当に必死でギターをかき鳴らすあの姿、もし星野源をただのJ-POPミュージシャンだと認識している方は、是非あの姿を見てほしいです(yellow voyage LIVE DVD&Blu-ray好評発売中)

ライブ終了後も何度も何度も「ありがとうございました」を繰り返していた星野源が印象的でした。この日のライブで20回くらいは、「ありがとうございました」って言ってたんじゃないだろうか。どこまでも真摯でどんな相手にもリスペクトの気持ちを忘れない。

どこまでも“普通”。だからこそ伝わる“想い”。

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あとがき

音楽は終わらない。音楽は繋がっている。

どんな音楽も違うジャンルの音楽から影響を受けていて、つまり遺伝子のようにすべての音楽は繋がっているということ。日本では、一般的にはまだ理解が薄い絶対的なこの事実。

細野晴臣から『未来をよろしく』と、これからの日本大衆音楽を託された星野源。

今日本で最も注目されているアーティストが、『Continues=音楽の繋がり』をコンセプトにツアーを行うという意味の大きさ。

開演前のSEは、細野晴臣&YMO、Michael Jackson(Off The Wall)、PRINCE…

開演後に流れたのは、星野源の『Continues』。

星野源の覚悟と自信、そして音楽への深い愛情を感じることができた最高のライブでした。