【ライブレポ】『12月24日のドレスコーズ』人類史上最も愛に溢れた空間

img_6492

街が、世界が、一番美しく着飾る日。
そんな12月24日の東京 恵比寿The Garden Hallでのスペシャルコンサート。

東京、

恵比寿、

クリスマスイヴ、

志磨遼平はぼっちを殺す気か?

東京の、しかもカップルの聖地のようなこの場所で…

ドレスコーズファンにはぼっちが多いことを知っているくせに…。

クリスマス3連休にぼっちで東京に乗り込むという暴挙。 #勇者

A photo posted by @ft0016 on


そしてぼくはというと、大阪から東京に乗り込むという暴挙。

でも素敵なはじめましてがたくさんあって全然寂しくはなかったのだけれど。

先に話しておくと、この日の「12月24日のドレスコーズ」は三部構成のライブだった。こういうのってたぶん初めてじゃなかろうか。
とにかく、ゴージャスできらびやかで、愛と、贅沢とユーモアに溢れていたコンサートだったということを先にお伝えします。

さて、それでは第一部から。

12月24日のドレスコーズ ライブレポート(という名の、ひとりのフアンのただの感想)

『12月24日のドレスコーズ』 第一部

この日のライブ、というよりコンサート(ライブとコンサートの線引きが何かは分からないけど、この日はコンサートとという感じだった)は、全席座席指定の座りながら見る方式のステージ。志磨遼平のステージを座りながら見るというのは初めての経験。

17時、ほぼ定刻通りの開演。思えば志磨遼平のライブ開演時間が大幅に遅れたことって、ぼくが参加した公演ではただの一度もない。(インディーズの頃は日常茶飯事だったらしいけど)

観客が固唾を呑んで見守る中、颯爽と現れるこの日世界で一番イカしたサンタクロース、志磨遼平。

news_xlarge_kokei_fac5114

出典:音楽ナタリー

1曲目に鳴らされるは、『Opening(Silent Night)〜序曲(冬の朝)』

会場から小さく漏れ聞こえる悲鳴。

毛皮のマリーズ、ティンパンアレイの1曲目のナンバーだ。

今日は何かが起こる、それは分かりきっていた。だって特別な日なんだから。

そもそも今日はどんなメンバーで来るんだろう。そこからしてドレスコーズにはほかのバンドにはないサプライズ感がある。
ぼくは、まさかの毛皮のマリーズ(つまり西くん、ヒロティ、富士山富士夫というメンバー)を妄想していた。
だって志磨遼平という男ならやりかねない。

そしてこの日のドレスコーズのメンバーは、


そう、

“ドレスコーズ クラシック”と名付けられた、今日という特別な日に相応しい特別なドレスコーズを用意していたのだ、志磨遼平という男は。にくいなー。

そんな贅沢極まりない総勢16名のメンバーで鳴らされる至福の音。
曲が、耳が、喜んでいるのがわかる。
志磨遼平の脳内を忠実に、そして丁寧に再現してみせるドレスコーズ クラシック。感動しないはずがない。

とくにこの日初めて聴いた『新Trash』、泣いてしまったよ。

ドレスコーズの『Trash』、ぼくはこの曲からリアルタイムで志磨遼平に出会った。とても思い入れがあって大切な曲だ。

多くのファンとって思い入れ深いその曲を、この日のためにクラシックアレンジしてきた志磨遼平。とても、とても優しく歌う志磨遼平。

あの頃のように、ひとりぼっちで自分のことをクズだと叫びながら歌う志磨遼平は、もういない。志磨遼平の後ろでドラムを叩くのはドレスコーズ1stのドラマー、菅大智。そして志磨遼平の脳内音楽を鳴らすように、大勢の腕利きミュージシャンがかれの周りには今いる。かれは、一人じゃない。

泣くよなそりゃ…。

【セットリスト】

第一部

1.Opening (Silent Night)~序曲(冬の朝)

2.恋するロデオ

3.Lily

4.新Trash

5.ダンデライオン

6.あん・はっぴいえんど

7.贅沢とユーモア

8.みなさん、さようなら

9.弦楽四重曲奏曲第9番ホ長調「東京」

『12月24日のドレスコーズ』 第ニ部

至福の音にすっかりとろんする観客席。次はどんな演奏が飛び出すのだろう、幸せでぼーっとした頭のまま必死に思考を巡らせる。

10分の休憩を挟んで飛び出してきた志磨遼平は第一部の頃となんだか随分と面持ちが違う。

news_xlarge_161224_mori_0714

出典:音楽ナタリー

黒のロングシャツに黒のテーパードスラックス、そして黒のバレエシューズ、と、黒ずくめの衣装でステージに現れた志磨遼平。引き連れた腕利きのサポートメンバー(有島コレスケ、菅大智、ナガイケジョー)その全員も同じく黒ずくめ。

何やら異様な雰囲気。何かが始まる

そんな黒ずくめの集団が幸せ満開状態の客席に投下する曲は、

『common式』

そう、ここにきての新曲を爆演するかれら。
にくい!にく過ぎるぞ志磨遼平。

さっきまでの幸せは何処へやら。ぶっ飛んだ。さっきまでの幸福感は完全に綺麗さっぱり消し飛んでしまった。でもそれを不満に思う観客はたぶん一人としていなかった。
そりゃだってこんな新曲もってこられたら降伏だ。「ははっ、恐れ入りました!」という感じ。
この新曲を聴くためだけに東京まで来てよかった。そう思わせるほどの圧倒的破壊力。すげー。ヤバい。狂ってる。マジで。

志磨遼平、というか、日本大衆音楽の新境地。次のかれのアルバムはマジでヤバいと思う。志磨遼平は毎回毎回自分のアルバムを大絶賛するが(実際全て傑作)、今回はたぶん次元が違う。

日本のポピュラーミュージック、その新しい扉を開いた作品になるであろうことはもう疑いようがない。
好き嫌い抜きにして聴くべき作品だろう。

続いて第二部2曲目に投下される

『エゴサーチ・アンド・デストロイ』

そう、こちらも新曲である。

いや、もう題名からして最高だろう。エゴサの鬼こと志磨遼平が叩きつけるこの楽曲。笑っちまう。

人間、自分の想像以上の物事が目の前で繰り広げられると笑うって本当なんだな。

第二部はこの新曲2曲のみ。嵐のように過ぎ去っていた“ドレスコーズ ブラック”(勝手に命名)

好き勝手やって観客を興奮のるつぼに叩き込むだけ叩き込んでさっさと帰りやがった。

カッコイイなちくしょう。

news_xlarge_161224_mori_1020

出典:音楽ナタリー

【セットリスト】

第二部

1.common式

2.エゴサーチ・アンド・デストロイ

『12月24日のドレスコーズ』 第三部

本日二度目のお色直し、RALEIGHのセットアップに身を包んだ志磨遼平。

再び“ドレスコーズ クラシック”での登場。

news_xlarge_161224_mori_1430

出典:音楽ナタリー

今度は興奮し過ぎて放心状態の観客。

そんな観客に向けて鳴らされる音楽は、

「Sleigh Ride」「Jingle Bells」

おいおい、これまた極上のグッドミュージックじゃないですか。最高のクリスマスアンセムじゃないですか。

感動させられたとおもったら今度は興奮させられて、そしてまた、感動させられる。
あぁ、もう志磨遼平の掌の上だ。
ちっ、悔しい、悔しいけど、もういいわかった。思う存分やってくれ。ロックスター。

エルヴィスプレスリーばりのダンスをキメる志磨遼平。会場に響くロカビリーなクリスマスソング。

世界で一番素敵な場所は、いまここ。東京 恵比寿のガーデンホールだと迷いなく思える幸福感。

そして、
「これでとどめだ!」そう言わんばかりに鳴り響く

『愛のテーマ』

人類史上、最も愛に溢れた場所っていまこの場所だろうな…なんておもってしまうほど愛で溢れかえった会場。
はぁ、極上のクリスマスソング2曲と絶対的アンセムの立て続けの披露に、さて次は何が飛び出すのかと期待する全観客。

しかし志磨遼平の口から飛び出す

「今日はどうもありがとうございました!」

というあまりに辛辣な一言。
え?!終わり?!たぶん会場内の全観客が思ったであろう気持ち(実際会場がざわついた)

だってまだ3曲しかやってない。
もっと演っていてほしかった。

でも夢のような時間ってのは長くは続かないのが世の常なんだ。仕方がない。
鳴り止まない観客からのアンコールの声。

その声に応えてあまり時間を空けずに再び現れる“ドレスコーズ クラシック”

「 すべての幸せを祈って、この歌で終わります」

という志磨遼平。本当に彼らしい言葉。

この日最後の曲は

『クリスマス グリーティング』

あぁ、やっぱりだ。

今のところ志磨遼平のキャリアで唯一のクリスマスソング。毛皮のマリーズというバンドが最後に残した曲…。
特別なこの日に鳴り響く『クリスマス・グリーティング』ロマンチックすぎるな。

最高だよ、ロックスター。

news_xlarge_kokei_kaz0598

出典:音楽ナタリー

【セットリスト】

第三部

1.「Sleigh Ride」

2.「Jingle Bells」

3.愛のテーマ

<アンコール>

1.クリスマス・グリーティング

あとがき

すみません。ライブレポというよりただの一個人の感想記事になってしまいました。
幸福で脳みそがとろけてしまったようです。

2016年12月24日、
おそらく1000人以上の脳みそを幸せな音楽でとろけさせたであろう志磨遼平が世に放つ、
おそらく志磨遼平史上最高傑作が2017年3月1日に発売決定!イェイ!

初回版には「12月24日のドレスコーズ」を余すことなく収録したDVDも付録とのことです。

そんなん、まよわず初回版です。

だって本当に素晴らしかったんだ。