藤田和日郎最新作 『双亡亭壊すべし』1巻 感想&ネタバレ(これぞ日本の漫画だ!)

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これまたとんでもない漫画に出会ってしまった!というのが第一印象。

『うしおととら』や『からくりサーカス』で有名な漫画家・藤田和日郎の最新作

『双亡亭壊すべし』

藤田和日郎の作品には有無を言わせず人を引き込む力がありますよね。

高温で熱せられた巨大な鉄球のような、思わず身がすくむほどの熱量と密度。ページをめくる指につい力が入ってしまいます。

さて今作のタイトルですが、

『双亡亭壊すべし』

そうですそうなんです。それだけのお話なんです。

通称双亡亭と呼ばれるお化け屋敷、なんやかんやあって腹立つからぶっ壊そうぜ!というのが今作のメインテーマです。

『双亡亭壊すべし』

普通なら完全に出落ちタイトルですよねこれ。しかし、そこはさすがの藤田和日郎。
おそらく相当練りこまれたプロットが既にあるのでしょう。1巻から途方も無い熱量と密度でもって読者に迫りまくってきます。

とにかく、1巻を読めば『双亡亭壊すべし』と、声に出して言いたくなります。あ、この漫画にはこれしか無いわそりゃ、そんなタイトルです。
第2巻の感想&ネタバレはこちら↓

藤田和日郎最新作 『双亡亭壊すべし』2巻 感想&ネタバレ(これぞ日本の漫画だ!)
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双亡亭壊すべし 1巻あらすじ

大正時代より、東京・沼半井町に
傲然とそびえ立つ奇怪な屋敷、
名を「双亡亭」。
立ち入った先で闇と出会ってしまったら、
もはや己は己でなくなるだろう。
遺恨を辿る者達はその門戸へと
導かれ、集い、挑む。
おぞましき屋敷を破壊する為に…!!

小学館公式HP

双亡亭壊すべし第1巻 感想とネタバレと

まずはこの物語、双亡亭へと引き寄せられる登場人物のご紹介を。

凧葉務

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この物語の主人公。元美大生、現売れない絵描き。絵本作家になることを夢見ている。貧乏金なしで双亡亭の隣のオンボロアパートに住んでいた。

立木緑郎

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双亡亭内に引っ越してきた小学6年生の男の子。双亡亭に父を“食べられた”ことから双亡亭への復讐を心に決める。凧葉の絵本の唯一の読者。

柘植 紅

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緑郎の姉。緑郎と離れて暮らしていたが緑郎を助けるべく大分から上京。刀巫覡(かたなふげき)と呼ばれる巫女で、現役最強の巫女といわれるほどの名高い女子高生。

凧葉青一

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45年前に消息を絶ったはずの旅客機とともに突如羽田空港に現れた少年。(小学6年生?)体の一部を螺旋状に硬化させる謎の能力をもっている。凧葉の姓をもつ。

以上が1巻の主な登場人物です。この人物たちが物語にどう絡んでくるのか…

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期待を煽られる語りからはじまる第1巻。

双亡亭内を探索する少女と二人の少年。

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少女は双亡亭に食べられてしまう。

無我夢中で逃げる少年二人…

やがて月日は経ち、あの日の少年たちは、ひとりは日本国内閣総理大臣、ひとり防衛大臣の地位へと登りつめていた。かれらがこの地位まで登りつめた理由はおそらくただ一つ。

『双亡亭壊すべし』

すべてはあの忌々しい屋敷を破壊するため。

二人は権限を行使し、自衛隊に屋敷を破壊するよう命令を下す。それはすなわち史上初めて、自衛隊が国内への爆撃を敢行するということを意味する。

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しかし、やはり、想像通り。双亡亭はびくともしない。爆炎の中傷一つつかず佇む双亡亭の姿を国民は目にする。

そしてこの歴史的大事件と並行して複数の因縁が絡み合うようにして動き出す。(ここら辺、本当に密度が濃くて、物語の導入部分にして畳みかけるような展開です)

因縁1.この歴史的事件の裏で、誰にも気づかれることがなかった大事件。

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45年前に消息を絶った旅客機が突如、東京羽田空港へと現れた。凧葉という姓をもつ少年、ただ一人の生存者を乗せて…

因縁2.双亡亭が爆撃されるほんの前、双亡亭の使用人用の土地へと引っ越してきた、父と子。仲の良い親子。子供は、双亡亭の隣に住む“売れない画家”と仲良くなる。

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しかしその夜、父は双亡亭に食べられてしまう…。

因縁3.弟の危機を知り東京へとやってきた、日本最強の現役女子高生巫女はしばし“売れない画家”と行動をともにする

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因縁4.自衛隊の爆撃でも壊れない双亡亭。なんとしても双亡亭をこの世から消し去りたい総理大臣は、日本全国民に呼びかける。

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そしてその呼びかけの下集う腕利きの猛者たち…。

それぞれ思惑は違えど目的はただ一つ。

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『双亡亭壊すべし』

物語は動き出す。

あとがき

いやー、引き込まれました。

これぞ日本の漫画!という感じですね。世界中に自慢したいです、日本の漫画すげぇぞ!って。

物語の導入部分である1巻でこれだけの密度。飛ばしまくってます。まだ双亡亭に入ってすらいませんからね。なのにこの面白さと読後の満腹感(満足感)は異常です。

物語はもちろんですが、藤田和日郎が描くキャラが相変わらずいい味出してます。

特に緑朗の姉の紅。普段は凛とした現役最強巫女でありながら、弟のことなると情緒不安定になるところや、激情するとつい出てくる方言。そしてオカッパのキャラクターデザイン。最高です。

1巻からアクセル全開!というか、ブレーキなんかぶっ壊れちまったぜと言わんばかりに飛ばしまくる『双亡亭壊すべし』。

1記事1巻分の感想とネタバレで随時更新していきます。
第2巻の感想&ネタバレはこちら↓

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