【ネタバレ&感想】漫画『ハピネス』3巻 押見修造節全開の鮮血ダークヒーロー奇譚

3巻は2巻とは一転してスピード感は落ち着いた感じですが、ゆっくりと、でも確実にじわじわと蝕まれていくような読み応えがあります。
押見修造の真骨頂、キャラクターの心理描写、いや、心理描写というより脳内描写がこれでもかってくらい不気味におどろおどろしく描かれています。必見。

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漫画『ハピネス』第3巻 あらすじとネタバレと感想と…

『ハピネス』3巻あらすじ

彼の血を、これまで飲んだどんなものより“おいしい”と思った──。“渇き”に耐えられず、謎の少年・サクとともに勇樹の血を飲んだ岡崎。その後、勇樹はかつての仲間達とともに行方不明になってしまう…。一人助かった岡崎を殺そうと、再び姿を現すサク。窮地を救ったのは、“あの夜”岡崎を襲った少女・ノラだった! 血の臭いを辿り、夜の空を翔ける。瀕死の勇樹を無事発見した岡崎だったが、新たな異変はすぐに訪れ…。

『ハピネス』3巻ネタバレと感想

3巻のは勇樹くんをメインに話が展開していきます。2巻の事件から一命を取り留めたものの、吸血鬼になってしまった自分に苦しめられる勇樹くん。ここらへんの描写がとことん気持ち悪いです。2巻冒頭のようなありふれた日常はもうどこにも…。

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3巻では、この物語のヒロイン?五所さんのバックボーンも明かされます。今後の岡崎くんと五所さんの関係性、そして五所さんは岡崎くんたちを救う救世主となれるのかどうなのか…

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導かれるようにして夜の街を飛び越えノラの元へと向かう岡崎くん。そして遂に人間の血を飲んでしまった岡崎くん、一線を越えてしまった感がありますが、今後の彼の考えと行動が気になる…。

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3巻の見所もやはり、押見修造の十八番、キャラの心理描写とそれを表す風景描写。ダークファンタジーというだけあって、今回は今まで以上にファンタジー色の強い描かれ方をしています。

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この夜空の感じ、観た瞬間にゴッホの名画「星降る夜」を連想しました。虚実入り混じる不思議な世界。幻想的で少し不気味な世界。

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出典:http://blog.livedoor.jp/fillmore35/archives/51517928.html

あとこれは押見修造作品に対して以前から感じていたことですが、『ハピネス』を読んでみて改めて思ったのは、ものすごく伊藤潤二っぽいということ。というか今作は特に伊藤順二っぽい。
キャラの目とか、影の付け方とか背景の描写とか、そういった漫画的技法はハッキリとは分かりませんが、作品の雰囲気がかなり伊藤潤二っぽいなと感じたんですよ。たしかに伊藤潤二の作品に出てくる女性も綺麗だもんなー(そこじゃない)

これはやれパクリだなんだとしょうもないことをいっているのではなくて、そういった往年の名作の匂いがするってだけです。とてもいいこと。

そしてこの伊藤潤二っぽさハピネスにはバッチリ合っている。

3巻はファンタジー要素こそ強かったですがアクションシーンは少なく、まだまだ主人公岡崎くんのダークヒーロー描写は出てきません。じわりじわりと描かれる吸血鬼の苦悩、キャラの心理描写に圧倒されました。

「ノラ」や「サク」の吸血鬼の存在、そして人間側にも吸血鬼の存在を知るものたちが現れたたとうこと、物語はさらに大きな動きを見せそうです。

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